第40話エツコちゃんの日常

 エツコちゃん、小学校4年生、独りが好きなちょっとおとなしい子


 今日も学校の帰りに河原の土手に独り座って川を眺めている

「ああ、秋もそろそろ、本番ね、今が1番過ごしやすいかも」

エツコちゃん、秋の風景に心を奪われながらも和やかな心地

すすきが生い茂る中、独りで、ゆったりと空想


すると、すずめがちょこんとエツコちゃんの隣にやってきた

エツコちゃん、いつものように鳥の餌を取り出し、すすめにあげる

「ちゅん、ちゅん、ちゅん、」といいながら、すずめ、餌を食べる


すずめ、餌を食べ終わると、エツコちゃんの肩の上にのる

「すずめちゃん、おいしかった?よかったねぇ」

そう、エツコちゃんがすずめに声をかける

エツコちゃん、クラスメイトとはうまく話せないが、

こうして、すずめとは仲良し

学校でうまくいかなくてもいい。それ以外で居場所があれば

いくらでも人は幸せになれる


エツコちゃん、いつも独りだが、幸せ

なぜなら、独りを楽しめる才能があるからだ

この才能があれば、いつでも幸せ


エツコちゃんとすずめ、楽しそうに戯れる

言葉が通じなくとも、心が通じていれば、それでいい

秋の夕暮れ、今日もエツコちゃんは幸せなのであった

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