第35話とある猫の日常

 とある公園に一匹のオス猫がいた

この猫、普段はな~んもしないで、いつもひなたぼっこ

なんとも幸せそうな猫である

あるとき、この猫が公園のベンチで寝そべっていると

一人の女の子が寄ってきた

「あ~猫ちゃん、元気ですか?」

猫は、めんどうくさくて、ちょっと女の子から離れようとした

「あ〜猫ちゃん、どこへいくのですか~」

といいつつ、女の子は、猫を捕まえると、顔にほお擦りした

猫、めっちゃ、めんどいねん、めんどいねん、と思いつつも

ほお擦りされたままでいる

女の子はそれが嬉しいらしく、ますます顔を猫に埋める

猫、やめて~や、やめて~やと思いつつもされるまま

女の子はやっと気が済んだらしく、猫を解放した

「猫ちゃん、お名前は?」と女の子が聞くと、

猫、「にゃ~」と一声鳴く

「ああそうなのね、じゃ~あんたはこれからにゃ~太だね」

猫、勝手に命名されて迷惑そうだが、されるまま「にゃ~太」になった

「あら~にゃ~太、元気ですか?」

猫は、いい加減「もうええわ」と思いつつも「にゃ~」と答える

「あら~、にゃ~太元気ねぇ」といって、女の子喜ぶ

猫、「かんべんしとくんなはれ」と思いつつ、女の子の膝の上で昼寝

猫の日常。それは、試練の連続なのであった

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