ぼーい みーつ がーる
7日後、さらに筋力が上がった体感があった。
前回との掛かった日数の違いだが前回は、検証しながらも筋力が上がるかどうかどこか半信半疑だったという事。
今回は、上がる事を確信していた。
その意識の違いが掛かった時間に影響したのでは無いか?と考えている。
以前から気になっていた「その発想は無かった」とか、言い換えると「そういうモノだと思ってた」という無意識レベルでの「確信」。
平たく言うと「思い込み」が強く影響出るのでは無いか?と考察している。
今後「検証」する場合でも、望ましい結果を意識して「検証」する。というスタンスが大切だと思う。
で、SOEでの筋力とかの「能力値」は1から10までの数値で表現されていた。幅が狭いため1上がると体感ですぐに分かる。
スキル(熟練度)の方は最高100までのポイントなので、1上昇した位だと体感でわからないと思う。
5~10ポイントアップして体感出来るとかでないかな、と思っている。
数値化されたステータスを参照出来ると楽なんだけど、この世界ではゲームデータ的な数値化は行われていないので、無い物ねだりになってしまうので、この話は止めよう。
パークには、必要レベルや必要能力、必要スキルとかがあるから、能力(数値化出来ないから値は付けない)が上げられることで、将来、取りたいパークも取得出来ると思われる。
「特別なトレーニング」の条件は
一定期間、対象の能力を向上させるよう意識して、その能力を用いた行動を繰り返す事だと考察している。
「敏捷さ」や「知覚力」も上げられるだろう。
「特別なトレーニング」の方法を考えておこう。
「カリスマ」とか「ラック」はどういうトレーニングになるんだ?
「特別なトレーニング」だと意識して、そういう酒場とか賭博場に入り浸るとか?
……しばらくは考えないでおこう。
あと、報酬は、1日銅貨15枚に増えた。
これは街中の依頼にしてはかなり高額らしい。
蛮族認定はそのままで、さらに『力こそパワーだ』みたいな属性まで追加された様子。
いや、SOEではスニーク中心で軽口を叩く、ダーティーヒーローみたいなロールプレイしてたんだけど、どうしてこうなった?
筋力アップした日の夕方、ギルドで一人の女性を目にした。
その女性(少女かも知れない)は、顔に戦化粧をして、革鎧を身につけていた。
一目見て、違和感を感じ。
装備を見て、驚いた。
その女性は受付に向かい
「ギルド、登録、したい」
とたどたどしい口調で話かけた。
間違いない。
私と同じゲームアバターだ。
それも、SOEではなく、ファンタジー世界を舞台とした、同じメーカーのEOSのアバターだ。
あの革鎧は、この世界のモノでなく、EOSの初期装備の革鎧だ。
肩周りのデザインに特徴がある。
EOSもかなりプレイしたゲームだからはっきりと覚えている。
驚きながらも、その女性が受付を終えるのを待つ。
受付を終えてから近づく。
女性は怪訝な顔をする。
戦化粧をしているが、かなりの美人。
美形MODを導入しているのだろう。
ここに来るまでに、かなりの男から声を掛けられたのだろう。
イヤそうな、『またか』というような空気。
近づいて日本語で声をかける。
「EOS、Eclipse of Sorceryから来たんですか?」
SOEもEOSも洋ゲーだから、日本語が通じない可能性も高いけれど、キーワードには反応するだろう。
女性は目を見開き、驚き。
「日本語、EOS・・・」と呟いた
「日本語が通じるんですね、良かった。英語だとこの世界と同じくらいのカタコトだから、ん、英語だとこの世界の言葉よりカタコトになっちゃうかな?」
と、軽口を交えて日本語で話し、さらに
「日本語で話そうと意識してみて、たどたどしくはならないから。あ、元々がコミュ障とかだとその限りでは無いかも。」
女性は驚きながらも、口を何度も動かし
「ん、あ、、。日本語で話そうと思うと、ちゃんと喋れるのね。
で、あなたは?
あ、私は……」
といろいろと喋ろうとする。
私は、一旦身振りで話を止め
「ここだと目立つから、移動しよう。情報交換をしたい」
「そうね、私も情報交換をしたいから」
「それじゃ移動しよう。酒場とかの喧騒の中でもいいけど、できたら周りに人がいない所の方がいい」
かなりの男から声を掛けられたのだろう。
周りに人がいない所。という事で警戒心を持った様子。
「あ、警戒されちゃった?
でもその心配は無用だと思うよ。
だって俺、貴女の中の人が女性だと
確信してないから」
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