宿(リディア視点)


 リディア視点



 街へ戻って部屋をとり、身体を清めたわ。


 衝立を立てて、たらいと桶で身体を拭いたんだけど、その衝立は足があるタイプではなくて、折り畳むタイプの衝立で角度をつけて立てる事で自立するタイプだったの。


 うん、タオルを衝立に掛けておいて、タオルを取る拍子に衝立を押せば倒せるわね。


 今回はタオルはインベントリの中だから倒せないけど、次はタオルを衝立に掛けておこうと思ったわ。


 うん、ジンにラッキースケベイベントを起こさせることは出来るわね。




 その後ジンと、独特の感覚と「意志」についての話をしたんだけど、なんというかな、ジンは「意志」を固く考え過ぎてるように感じるのよね。


 そう感じた事を一応伝えたけど、まだ何か引っ掛かるのよね。


 今はまだ上手く言葉に出来ないけど、何か気づいたらジンに伝えようと思うわ。



 ジンが三時間の設定をして睡眠に入る。


 「起きても構わない」というスタンスでジンの身体に触れる。


 細マッチョの男性的な体つき。アバターとしてデザインしただけあって、こんな美しい身体は元の世界では見たこともない。



 男性だけあって、柔らかい筋肉だけど、私とは全然違う。


 私の理想を体現したような身体と顔。


 ジンが眠っている私に触れる時、どんな風に思うかしら?とか考えながら色々触れたり押し付けたりしたの。


 惜しいけれど、あまり時間が経たないうちに「起きても構わない」という「意図」を持って強くジンに刺激を与えたの。


 もちろん、その時に私の胸がジンに触れていて、私の顔がジンの顔の近くにある状態で。



 ジンが目覚める。



 ジンが視線を外したりしたわ。


 手を出してくるまでからかっちゃおっと。



 「起きても構わない」という「意図」を持っても、身体に与える刺激が弱いと目覚めない。という事をシェアして私が眠りにつく順番になったわ。



 ジンはどんな風に私に触れるかしら?手を出しては来ないだろうけど、どうするかしら?


 とか考えてから、三時間の睡眠の設定で意識を手放したわ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る