講義一日目
朝になり、ギルドへ向かう。
宿?きちんとしたベッドは快適だった。というだけ。
過酷な環境でも睡眠取れる。というアバターの地味なチートさを再確認した位。
ギルドの受付へ向かう。
「おはようございます。急な依頼でしたので、依頼を受けたいという方が一人だけおります」
受付の側にいた女性。年の頃は20代中頃から後半の女性がこちらに来て
「初めまして、アリシアです」
アリシアさんはギルドメンバーとチームを組んでいて、今は行商のキャラバンをしているらしい。
チーム全員のギルド員としてのキャリアは、狩人から始めて護衛になり、資金を貯めて荷馬車と商品を手に入れ、チーム全体として、行商人と護衛の役割をしているキャラバンになった。という事。
ゆくゆくは、領都に店を出したい、との事。
つまり成功したギルド員。である。
今回、ちょうど期の移行時期で、行商の仕事が空いたところ、小遣い稼ぎにちょうどいい依頼があったので、受ける事にした。という事らしい。
この世界の情報を得るだけでなく、成功したギルド員の話も聞けるため、依頼を受けて貰いたい旨を伝えた。
アリシアさんが受付から私の事を聞いた内容は、森から来てこの地の常識等に疎いため、いろいろと教えて欲しい。という人がいる。依頼としてワリのいい依頼。という感じらしい。
守秘義務については
「俺、狩人。みつかる、目立つ、ダメ」
という感じで、情報の拡散をされたくないと伝えた。
言葉がたどたどしいから、森の蛮人だと思われてるんだろうなぁ……
ギルドの小部屋に移動して
いろいろと教わる。
この国はマイカル王国という国で、このリファールの街があるのはリスミラ子爵領。
リファールの街の南にリスミラ子爵領の領都がある。
子爵領には他に幾つかの村があって、その村等を回る行商人が、物流を担っている。
リスミラ子爵領の地図はギルドで買えるとの事で、入手した。
リスミラ子爵領の東にはリスミラ子爵の寄り親でもあるアドミラ辺境伯領がある。
子爵領のギルド票を持っている場合、寄り親の領のギルド票を安く入手出来る。とかの措置もあるとの事。
リファールの街から東西に伸びている道の西側は、比較的魔物が少なく、開拓に向いているらしい。(私がいたあたりね)
マイカル王国の周りには幾つかの国があって、関係は平穏との事。
それぞれの国に魔物の領域があるため、他国と争うよりも、国内にある手付かずの資源の開発に力を入れた方がワリがいい。という事らしい。
治安もウソ発見器的な魔導具のおかげで、あまり山賊とかは出ず、護衛も魔物からの護衛がメインとの事。
種族について
ヒューマン以外にもエルフやドワーフがいる。
この街では殆ど見かけないが、領都では目にする。エルフやドワーフのイメージはラノベとかでの一般的な感じ。両者は特に仲が悪いという事はないそう。
エルフ・ドワーフいるんだ、見てみたい。
獸人は、伝承では聞いたことがあるけど、本当にいるのかは不明。いても魔物の一種ではないか?との事。
はい、ケモ耳終了しました。
UMA扱いですか、そうですか。
通貨と物価について
銀貨10枚で金貨1枚の10進法。銀貨一枚は銅貨10枚。
物価は宿や食事、酒の値段で判断する位でいいらしい。
街や村毎に結構物価が違うから気にしておいた方がいいとの事。リファールは周りには農村が多いから食糧品安めだけど、金属製品が高い。
領都は逆で食糧品が高めで、金属製品が安め。とかこのあたりの相場感覚を肌で掴めると行商人としてやっていけるらしい。
トレードスキル上げていくヤツね。
商人プレイはいいやぁ。
それより先に、たどたどしい言葉をなんとかしないと。優先順位の問題。
魔石と魔物
魔石は魔力の結晶化したモノ。
魔導具とかの燃料になる。
魔石のグレードで価値が変わる。
ゴブリンの魔石は二つで銅貨一枚の価値。
グラスウルフの魔石は一つ銅貨二枚程
レートでも若干変動あるらしい。
ゴブリンは何処にでも湧く。
いつのまにか湧く。
というGみたいな扱い。
他の魔物のエサになる。
グラスウルフに食われているのをたまに見かけるらしい。
グラスウルフは、集団で集られると危険。
スピードはあるけど、強靭だったりはしないから、チーム組んでれば対応出来る。
群れのリーダーは危険度が上がる。
皮はいろいろと使い道あるので、比較的高く売れる。
グレートボアは、落とし穴で倒す。
落とし穴にゴブリンの死体をエサにして仕掛けるのが、一般的。
顔(頭部)が硬いうえ、突進してくるから、落とし穴にはめて槍でついて仕留める。
皮は革鎧の高級品になる。
確かに顔、硬かった。落とし穴ね……
今度倒す機会があったらそうする。
私は、ゴブリンとウルフばかり狩っていたと伝えた。
リスミラ子爵領にいる他の魔物の情報も得た。
そろそろ夕方なので、今日のところは、終わりにする。
「ありがとうございました」
と伝えた。
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