水場にはやはり

川下へ向かって進んで行く。所々足場の悪い場所もあるが、進んで行く。


 水辺の植物をいくつか刈り取ってインベントリに入れてみる。


 地球ではセリやクレソン等の水辺を好む植物もあるため、念のため。


 食用になるかは不明だが、インベントリ内で名称が表示される。



 もちろん毒がある可能性もあるため、知らない植物は食べないようにする。植生が違うとデータベースを再構築する必要がある。



 しばらく進んでいくと、ナニか気配感知に引っ掛かる。音をたてないように気をつけて進んでいくと、軽自動車程の大きな猪が水を飲んでいる。


 インベントリからライフルを取り出し、伏せ撃ちする。ヘッドショット。


 5.56ミリライフル弾では、ヘッドショットでも仕留め切れない。二発三発と浴びせる。


 ボルトアクションの為連射がきかない。


 こちらを認識した大猪が物凄いスピードで体当たりをしてくる。



 ライフルをインベントリにしまいながら、横へ飛ぶ。


 避けきれずに右足をはねとばされ、空中でスピンする。


 大猪が方向転換しまた向かってくる。再度横へ飛ぶ。


 右足のダメージで動きが悪くなっているが、回避成功。


 インベントリからスティムパックを右足に使用。また、横へ飛んで大猪を回避。



 9ミリサブマシンガンを装備。大猪の頭に射撃。


 ダメージは無いわけでは無いがあまり効いていない。


 マガジン一つ分撃ち尽くしてインベントリへ。


 横へ飛んで回避。突進で距離があるため回避はなんとかなっているが、このままではじり貧。ダメージを与える決定打が無い。



 インベントリから消火斧を装備して、大猪の突進に向かう。タイミングを見計らって、インベントリ内の薬物、ターボジェットを使用。


 体感時間が加速して、全てがスローになる。


 半歩転身して大猪の首に消火斧を叩き込む。


 スローな世界の中で自分の動きはいつもどおり。



 消火斧の一撃は首に深く打ち込まれる。さらに一撃。追加でもう一撃。時間がもとに戻り大猪が崩れ落ちる。



 薬物を使用して、体感時間を加速しながら高速で動いた反動で、全身に激しい痛みがはしる。


 膝から崩れ落ち、呼吸を整える。



 動けるようになってから大猪に近づく。


 「グレートボアの魔石 グレートボアの肉8 グレートボアの牙2 グレートボアの皮2」全て取る。



「水」を飲む。身体のダメージが消えていく。


「水」が回復アイテム扱いなのはSOE準拠なんだな、等と考えながら、見た目以上の強さだった、グレートボアの事を考える。



 クリーチャーの強さを知らないで戦闘するのは避けよう。今回は運が良かった。ドラッグの中毒にならなかったのも運が良かった。


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