ギルド初依頼
ギルドにたどり着く。
大通りに面していて、周りより二周り程大きな建物。
行政的な建物だからこんなモノか。
ギルドの中に入る。
酒場を併設してたりはせず、役所のような雰囲気。思ったより閑散としている。
中年の女性がいる受付に向かう。
「本日はどのようなご用でしょうか?」
「登録、したい」
「えっと、登録は有り難いのですが、本日ですか?」と問いかけられる。
いろいろと説明を受ける。
要約すると、一年を四つの期に分けて新しい期になった時に登録料(税)を払って延長するシステム。
3日後に期が変わるから、今日登録するのは、損する事になる。という事らしい。
そして今は、期の終わりだから比較的人が少ないとの事。期の頭はかなり忙しいらしい。
で、ヒマらしくいろいろと教えてくれた。
登録料は、1期で銀貨4枚。初回登録はプレート作成のために追加で銀貨2枚。
仲介手数料に税金も含まれてる事。
仕事の依頼は、人材派遣的なモノもある事。
街中の雑用から、行商人の護衛。狩人としての獲物の買い取りなど。場合によっては討伐依頼や、特定素材の入手依頼等もあるらしい。
行商人としてのベースの役割。ギルド経由で商品を買い付け、周辺の村などと交易。村からの交易品を買い取ってくれたり。
商会所属でない商人の寄り合い。というのがギルド設立の元との事。
商人が魔物からの護衛を求めて、ギルド経由で傭兵(護衛)の斡旋があった事から傭兵部門が出来た。
商人の寄り合いが元で、そこから派生した。というのがギルドとの事。
街中の雑用も、仕事を与えて生活出来るようにする。というセーフティネットの意味合いもあるそう。スラムの肥大化で治安の低下は、商人にとって好ましく無いため。
もちろん依頼料から、税や手数料を引いて報酬にしている。
登録票は人頭税の意味合いが強いため、この街がある領でしか使えない事。他領にいく場合、そこで新たに登録する必要がある事。
依頼は、誰でも出来るとの事。
依頼内容を伝えて、その難易度やリスクを加味して、報酬を決め、そこから逆算して依頼料を決める。
依頼料を先払いして、依頼を受ける人が現れなければ、手数料の一部を引いて返却される。
安すぎる依頼を出しても、出した側が損をするシステム。
登録者を守るシステム。でもある。
登録者のランク等は、護衛依頼を受けるための戦闘能力のテスト位で、BランクとかCランクとかのランク付けは存在しない。
狩人もツテがあるならギルドを通さないで商会とかと直接取引も出来るらしい。
3日後に登録する事にして、依頼を出す。
明日、明後日ギルドの小部屋を使ってこの街(この世界)の常識を教えてくれる人を募集。
この依頼で知った事は他言無用。(守秘義務)
街中の依頼だけど、急な依頼なのと守秘義務付き。
さらに強面な人で無いこと。(絡まれイベントとか、カンベンだから)
ギルドの小部屋の使用料を込みで、1日銅貨19枚の依頼料。となった。税と手数料を引いた後の報酬が1日銀貨一枚を超えるのは、かなりワリのいい依頼らしい。
2日分で銀貨3枚と銅貨8枚を渡す。
木片になにか書いて壁に掛けるが、文字が読めない。
明朝また来ることにする。
宿は個室素泊まりで、銅貨4枚からあるらしい。
最低ラインよりちょっと上のとこに泊まろうかな。
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依頼、出す方でした。
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