蛮族認定されてました。


 意識して筋力を限界まで酷使して「特別なトレーニング」しながらの荷運び・荷揚げの依頼を受けた。



 宿は素泊まり銅貨4枚、食事つきで銅貨5枚という宿に一段下げた。


 二畳程の個室で、ベッドと箱があるだけという宿。食事は、まあまあ。


 毎日、早朝にギルドに行き、依頼の手続きをして、夕方に完了報告でお金を受けとる。



 この流れでクエスト達成。扱いにした。


 報酬は、初日が銅貨11枚だったが、2日目から13枚に増えた。筋力の限界まで~ってのがウケが良かったんだろう。



 五日目に完了報告した後、レベルアップした。


 レベル10。パークはインベントリ容量アップ。容量は300キロ程に増えた。



 あと、4レベルで倉庫アンロック。



 食事は、追加で外食や買い食いもしてた。


 筋力アップだから、多めに食事してもいいよね。って



 さらに五日後、体感で分かる位筋力が上がった。


 元の世界でも、イメージしながらのトレーニングとか効率的だけど、今回はパークであったような「特別なトレーニング」と意識したうえ、全身の筋力がナノマシン的にも強化される。というイメージでいたんだ。



 もしかしたら「筋力」だけでなく「頑強さ」も鍛えられたかも知れない。


 「頑強さ」はダッシュ可能な時間で向上してるか判断できると思う。



 もうしばらく「特別なトレーニング」を続けようと思う。


 それから、私、ギルドで、蛮族認定されてました。


 荷運び・荷揚げの仕事を受けるとき

 「力、足りない、鍛える」とか言ったのと

 仕事ぶりとか、ね。


 ガティアスさんが、グレートベア討伐のエピローグとして、私の話も入れて……


 まあ、ガティアスさんの武勇伝の添え物なんだけど、私の事を森の蛮族って言ってたりしたり、ね。


 なんでも勇士から勇気とソウルをわけられて、勇士になったときに酒を酌み交わす。その約束で守られる。という守りの呪術がある蛮族。


 その蛮族の部族の若者。っていう立ち位置らしいんだ、私。


 武勇伝だから話膨らんで、今どういう設定になってるか、私はわからない。


 ただ、この呪術的な設定、ガティアスさんの周りで評判良くて、独り歩きしそうなんだ。


 ガティアスさん自体、面倒見のいい兄貴分。という人で、一目置かれてる人だから、目立ってるのはガティアスさん。


 そうそう、ガティアスさんと夕方ギルドであった時、受けた仕事の話で「オレ、力、足りない、鍛える」とか言ったのもあった。


 ガティアスさん大笑いしてバンバン叩くのよ。


 痛い位なんだけど、憎めない人なんだ。

 兄貴分だね。



 元の世界は令和で、アバターに至っては近未来なんだけど、中世ファンタジーの世界で、蛮族扱いってどうなんだろう。


 蛮族プレイはあんま好みじゃないんだけど……

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