狩り二日目 続き

 リディア視点



ジンが装備をトライバルスーツと革鎧に装備を変える。


(ゲーム内では出来なかった重ね着)


 銃に頼らない狩りの仕方だとこっちの方が安全。だからとの事。


 うん、蛮族感満載。


 腰に獣の牙とかのアクセサリー付いてるし。


 カバーストーリー的にも、街の中それでいいんじゃない?


 私はジャンプスーツの姿の方が好きだけどさ。



 ジンの装備変更に合わせて、私も戦化粧を消す。



 「こっちの世界の人向けの戦化粧だから、本来はこっちなの」


 ジンは少し驚いた様子だけどね。


 「化粧ののりが良かったりするだけで、テンション上がるから、それと一緒」と笑うと、納得した様子。



 よし、ステップクリア。



 これで、ジンの前で素顔で居られるよ。


 裏の意図も察してくれると嬉しいんだけどね。



 ジンからの「視線」を感じる。


 うん、アバターだと判っていても見た目は大事よね。



 私もジンがモヒカンで見せてもらった装備がレイダーアーマーだったら、引いたと思うもの。



 面倒な事も多かったけど、この見た目は凄いチートよね。




 支援魔法の「消音」を使用。これは術者が音を立てなくなるという魔法。




 EOSの魔法って発動時に音がでるの「消音」の魔法も発動後は音出ないんだけど、発動時には音が出るという謎仕様。



 パークで魔法静音化から魔法消音化を取らないとこの魔法使用時の音は消せない。


 このパークを取るよりも、ゲームでは、錬金術で作った「消音」の薬を使う方が一般的。



 もっともフレーバーでこれらのパークを取る人も多いらしいけど。



 生命魔法の「生命感知」を発動。


 この魔法は一定範囲の生命(NPCやクリーチャー)の周りにオーラみたいのが見えるという魔法。


 索敵にも使えるし、遠距離から弓で狙う時の補助にも使える。



 「消音」の影響下なので、発動時の音は出ない。



 体感でMPに余裕を感じたら、召喚魔法の「狼召喚」を使用。これは魔力で創られた狼を召喚するという魔法。


 エネミーに自動で攻撃してくれるという存在。



 こんな感じで魔法を空打ちしたりして、スキルを上昇させるのが、魔法スキルの基本的な上げ方。



 攻撃魔法と暗黒魔法は対象に当てないとスキル上昇しない。



 魔法の効果時間を捉えながら、効果が消えたらかけ直す。というサイクルで魔法の訓練。




 魔法の訓練をしながら、狩りをする。



 ゴブリン二匹を倒した時にレベルアップした感覚。



 パーク欄を意識すると、レベル7に成っていた。


 6レベルに上がってた事気づいていなかった。




 この事をジンに伝えると、ジンもパーク欄を確認したらしく、



 「俺もレベル上がってた、でも上がった事に気づいていなかった」



 二人で話しあう。



 昨日時計合わせをした時に上がったのではないか?あの時別の感覚があったから、気づかなかったのではないか。という事がジンの予想。



 時計合わせの事思い出しちゃったよ。あんまり難しい事、考えられなくなっちゃったよ。



ジンはしばらく考えてから


 「ゲームとして存在していた『経験値』という概念は、本来様々な『経験』をゲーム的に数値化したに過ぎないと思うんだ。


 アバターの感覚で『経験値』を意識してるけど、『経験』の方がメインなんじゃないだろうか?


 時計合わせで新たな『経験』をしたからその時レベルアップしたのではないだろうか?」


 うん、直感的にそれが正解だと思う。



 「で、『検証』も経験になるかも知れないから、検証する時にも『経験』を意識していこうと思う。意識しておいた方が効率的な気がする。これは俺の勘だけど、ね」



 「新しい『経験』をする時にもレベルアップに繋がる。と意識しておいた方がいいのかしら?」



 「俺はそう感じてる。比較したりは出来ないんけど、意味はあると思う」



 その後二人でゲームシステムで『経験』とみなされない事も、色々と『経験』してみよう。という話しになったの。





 よっしゃあ~~!!



 追い風吹いてるよ。



 ジンと二人で色んな『経験』



 うん。この世界のシステムが味方になってるよ。



 私ネタキャラだけど主人公補正入りまくってるよ。




 例えば、ジンと「睡眠」の「検証」



うん。「検証」が目的なだけじゃなくて「経験」も目的。だから色々と『経験』する。だから色々としないといけない。


 うん、完璧。



 他にも二人で色んな『経験』をする。


 それがシステム的にも応援してくれてる。





 ジンに自分の「特化」がどんなプレイを目的としていたかを話したの。



 (今まで話してなかった。ネタって見られたく無かったから。魔法特化という事で、ジンはそれとなく察してくれてたの)



 装備の関係で本来の育成計画は無理となっている事も伝えたわ。



 この世界でジンと二人で、行きる為にどう成長していかばいいかを相談したの。




 ジンも一緒に考えてくれたの。



 今回は隠密と弓のパークを取った。



 パーク取得で強化されたように思うかも知れないけど、特化とチュートリアル中の選択で、弱体化していたのをパークで戻している。という感じなのよ。



 「特化」プレイだと、メリット1に対してデメリットが2~3という感じで、「やりたい」プレイ以外はかなり弱体化しちゃうの。



 総合的に弱体化するから、特化プレイ…特に魔法特化はネタプレイと言われる所以なのよ。



 アバターの総合力を考えると少し凹むけど、『ジンと二人で、生きる』という事を前提条件に出来たよ。



 アバターの「成長計画」って現実となったこの世界では凄く大切。それこそ生命線。



 それを共有する事の意味、ジンは気づいてるのかしら?



 弱体化した事も含めて、追い風吹いてるわよね。




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


元の世界のEOS9の予想スレ




名無し 9はシンプルに魔王がいて主人公は勇者とか予想してみる


名無し そして魔王の上に大魔王がいると予想してみる


名無し そして大魔王はファイアアロー特化だと予想してみる


名無し そして撃沈すると予想してみる


名無し 大魔王こそが勇者(笑)だったと予想してみる


名無し 大魔王になれなかったのが勇者(笑)なのではと予想してみる


名無し 9では大魔王プレイ出来るようになってると予想してみる


名無し それな!!


名無し 禿同

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る