リディアの主人公補正2
ジン視点
リディアのパーク取得の後も狩りを続ける。
戦化粧を落としたリディアをついチラ見してしてしまう。
アバターだとわかっていてもつい目で追ってしまう。
いかん、狩りに集中しなくては。
途中グレートボアよりは小さいマッドボアを見かけるが、拠点から離れているため回避する。
狩りを続ける。
リディアにリボルバーを使ってもらう。
リボルバーでもインベントリリロードは出来ない様子。
手動で一発づつのリロードは出来るとの事。
リロードもSOEアバターのようにスムーズには出来ない様子。
このあたりは、システム違いの影響かと思う。
命中率はそれほど悪く無い。
パーク取得で弱体化していた弓スキルの弱体化の影響が減った事からなのか、新たに射撃スキルが生えてきたのかは、不明。
リロードの検証後は、銃の使用を控えてもらう。
倉庫システムが解禁になったら、リディアにも銃を使用してもらおうと思う。
しかしリディアのプレイしたかったスタイルが、あのスタイルだとはな。
俺がこの世界に来る切っ掛けともなった、このアバター作成時に「やりたい」と思っていたプレイスタイルと、丸かぶりじゃないか。
サブマシンガンやアサルトライフルで牽制射撃入れながら、接近。
ショットガンでヘッドショット。
うん、判る。そのスタイル「やってみたい」よね。
まぁ、俺は別キャラでやられた方だったけど。
もっとも倉庫にある弾薬は有限だから(かなりあるけど)倉庫アンロックされた後でもNPC商人のパークを取得するまでは、フルオート中心の戦術をとるのは考えものだな。
たしかEOSの特化のデメリットで、弱体化したスキル系統には、スキル上昇にもデバフ付くんじゃ無かったっけ?
あ、スキル上昇のデバフで思い出した事がある。これは夕方にでもリディアに伝えておこう。
夕方まで狩りをして、拠点に戻る。
狩りの成果は上々。
拠点でホーンラビットの肉を焼き、街で購入したパンとリディアが作ったスープで食事をする。
リディアに思い出した事を伝える。
「昨夜は俺が見張り早番で、リディアが遅番だったけど、『休息』か『十分な休息』で経験値取得に一定時間バフが付くよね。
リディアが見張り早番の方がバフの効果時間長くとれるから、今夜からそうしないか?」
リディアは経験値取得のバフに付いて気づいていなかったようで、一瞬驚いた顔をしたけど、
「そ、そうね明日も私優先でいいの?」と答えた。
明日もリディアの成長を優先しよう。という事を決め、少し話をしてから俺は早めに寝る事にする。
5時間の睡眠。
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リディア視点 リディア見張り中
きた~~~~~
ビッグウェーブだよ!!!
凄いよ!!
もうね、私主人公で間違いない。
主人公補正いい仕事し過ぎ。
なにが凄いかって
ジンが話した経験値取得のバフの事よ!!!
ジンがその事話した時驚き過ぎちゃって反応おかしかったかも知れない。
で、経験値取得のバフ。
休息で5%
十分な休息で10%
の経験値取得のバフが、起きてから一定時間付くのね。
で、ここからが本題。
「恋人との抱擁」という経験値取得のバフがあるの!!!
これはSOEでもEOSでも共通なんだけど、このバフの発動条件とバフの効果はね。
「恋人関係にある相手と一緒のベッドで寝た場合、20%~40%の経験値取得ボーナスが付く」
というバフなのよ。
で、20~40というのは、ランダムなのか、隠しパラメーターがあるのかは、不明なんだけど(諸説色々有りすぎる)
主人公とコンパニオン(追従者)で恋人関係になる事が多くて、主人公とコンパニオンのバフの量は一緒。
で、私もジンも主人公。
もしかしたら、バフの量はそれぞれ違うかも知れない。
バフの量は数値化出来ないからわからないんだけどね。
で、「恋人関係」ってゲームの時は、好感度がかなり高い相手との会話の中での選択肢でなるの。
で、ジンとどうやって「恋人関係」になるか?
最終手段としては、
このバフが凄く有効だから。とか
このバフを「検証」する為に
とかいう形で「恋人関係」になる手段もある。
この世界で生き延びる為にした方がいい。という感じかな。
でも、あまりスマートじゃないし、もっとこう、ね。
どんな風にしてこうかな~
楽しみだな~
そんな事を考えていると「私」がリディアというアバターでありながらプレーヤーでもある。という独特の感覚になる。
何度か体験した独特の感覚。
その感覚がより深くなる。
世界が自分を中心に創られている。という感覚。
あ、この世界のシステムがわかった。
そして、それはこの感覚から覚めてしまうと、そのわかった事を忘れてしまう。という事も同時にわかった。
EOSは「行動」ではなく「選択」で世界が変わる。
それと同じ。
何を「選択」するのか?
ジンを見つめる。
私とジンだけが存在していて、他の全ては背景に過ぎない。
言葉にならない程の愛しさ。
今なら自由に「選択」出来る。
だから「私」は「選択」をした。
ジンと恋人になる事を。
独特な感覚が薄れていく。
この感覚から覚めると、この世界のシステムの事も「選択」した事も忘れてしまう。
忘れてしまう。という事を知っている。
薪が焚き火の中ではぜる音が聞こえる。
自分がアバターであると同時にプレーヤーだという感覚。
その感覚よりも、より深い意識でいた事だけ覚えている。
ジンを見つめる。
ジンと恋人になる事を「知って」いる。という感覚。
結末を知っている小説を読んでいるような感覚。
意識がもとに戻る。
ジンと恋人になる「過程」をどう楽しもうか?と考える。
うん。私は主人公。
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インベントリリロード
銃をインベントリにしまうと残弾があると自動でリロードされるSOEの仕様。
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