武装花嫁

　路地裏の喧嘩に明け暮れていた青年・江戸屋（えどや）扇（おうぎ）が連れてこられたのは、東京湾に浮かぶ開発途中の人工島だった。政府が実施する、少子化対策のために選んだ男女を強制的に同棲させる『恋愛島プロジェクト』に参加させるためだ。
　江戸屋は相棒の少女・河澄（かわすみ）ミトと出会う。
　彼女は消極的で、出会った時から江戸屋に怯えていた。

　男尊女卑の風潮がある島に不満を持つ少女・陽羽里（ひばり）。彼女の相棒である、強面だが自分に自信が持てない明石（あかいし）と出会い、島での日々を過ごしていたある日のこと……、
　老人・千葉（ちば）道（みち）からある提案をされる。相棒と協力しておこなう、新たな競技の開発だ。

　巨大な迷路の舞台で、相棒の少女に従い、男たちが戦う……はずが。戦場に立つのは男ではなく……相棒の、女の子？