第四章 王都 エルシュタット

王都最高戦力会議 王都への道のり



王都内のとある場所で話し合いがされている




「ではオーガ変異体の件について、話し合いを終わります!」


「んーやっと終わったか!」


「お前さんはいつも寝てるじゃろうが【炎帝】」


「【土帝】のじいさんよ〜俺には会議なんてしょーにあわないんだよ!」


「あらん?火帝ちゃん寝てたの?

寝るならアタシの胸の中で眠りなさい!」


「【無帝】!お前は近寄んな!おめえの胸で寝たら死ぬわ!!」


三人の男性達が話す


「あら?また寝てたの炎帝?」


「姉さんいつもの事じゃないですか〜」


二人の女性が炎帝に話す


「なんか文句あるのか【風帝】、【水帝】」


「別に文句は無いわよ?ただね、そんなに暇なら会議に出なければいいじゃない?」


「ねっ姉さん!?」


「ああ!それ文句じゃねえかよ!!」


「べっつにぃ〜♪」


「ああん!やんのか!」


「すみません!姉さんがすみません火帝さん!」


「やれやれいつも通りじゃな」


「そうね、アタシも混ざろうかしら?ンフッ!」


二人がケンカを始めると奥に座る男が殺気を放ち放ちながら話す





「おい。ここで死にたいのか?」





全員がブルっと体を震わせる


「!? やっやあねぇ〜【天魔】さん

ただじゃれてただけよ〜」


「そそっそうっすよ!俺達、別にケンカしてるんじゃないですよ!」


肩を組み仲が良いアピールをする二人

それを横目に見ながら土帝が「いつも通りじゃな」と呟き、無帝は目をハートにしながら

「天魔ちゃんに抱かれたい!」と呟く




「ならいい。さっさと次に進めろ」




天魔がそう言うと、皆は椅子に座り直し話し合いを続けた











一方その頃



ユートは王都まで残り少しの場所で休憩していた



「護衛がアレックだったとはビックリしたな!」


「僕は王都出身だからね!

丁度戻るタイミングだったし、ユート君に王都を案内してあげようと思ってね」


ユートは護衛達と話しながらお昼ご飯を食べていた


「いや〜ユート君の護衛なんてラッキーだったな」


「ああ!それにアレックさんもいるとはな!

俺、王都に行ったら自慢しよ!」


二人の護衛が話す



ユートを乗せた一行は先程、魔物との戦闘をしていた


ユートは一人だけ段違いに強い冒険者の動きを見て一瞬でアレックと見破っていた




「そろそろ出発しますよー」




御者から声を掛けられ各々馬車に戻る


(さて、魔力操作の練習でもしますか)


ユートの体調は八割程戻っていた

しかしまだ心眼は使えないままだ


(アレックからコツを聞いたおかげで大分使い方に慣れてきたな)


ユートはアレックに魔力操作について色々と教えてもらっていた


アレックの魔力操作レベルは八、ユートよりも格上

の為、自分よりも魔力効率の良い使い方をしていた


(しかしもうすぐ王都か。どんなとこなんだろう?

楽しい事があれば良いといいな)


まだ見ぬ王都に期待を膨らませ、一行は王都に向かって動き出した

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