帰宅 また散策します
「う〜ん…」
ユートは洞窟に帰ってきて頭を悩ましていた
悩ましている原因はホーンラビットだった物の解体の仕方
前世では解体の仕方なんて見た時もない
原型を留めてない物が多い為さらに頭を悩ませていた
(とりあえず毛皮だけ剥いで肉だけ取り出すか
さすがに血まみれな毛皮は使えないから捨てるしかないか…
剣じゃ切りづらいから風魔法かな?
ちゃんと抑えて指に纏わせる感じにして…)
右手の人差し指に風の刃を纏わせて肉と毛皮の間を切り裂いていく
(おお!これは切れ味抜群!!スパスパ切れる!)
若干楽しみながらも時間を掛けて解体していく
一時間後
「よし!なんとか食べれそうだな!
今日の夜ご飯ウサギ焼肉決定だな!」
新鮮なお肉を前にテンションが上がる
まだお昼過ぎなんですけどね……
とりあえず解体したお肉を昨日土魔法で作ったバケツみたいな物に入れて氷魔法で冷凍保存し、洞窟の中に戻した
(さてと、まだ暗くなってないから別方向にでも探索しに行くかな)
ホーンラビットがいた場所は洞窟から東
次に向かうのは西
(果物とかあればいいんだがな…)
軽い気持ちで西に歩き出す
二時間後
西側は森の奥地とも呼ばれる場所
ユートが向かってる場所は最南端からの西方向
ミランジュ大森林の奥のさらに奥地
アヴェルは森の魔物はそれほど強くないとは言っていたが、それはユートの拠点の周りから森の出入口まで
奥地までは行かないだろうとアヴェルは考えていた
だがユートは違った
今まで眼が見えない人生が長かった為と、
異世界という地球の誰も見た事の無い世界がこの眼で見れるとあってかかなり興奮状態だ
(異常耐性でも抑えられません!)
(結構奥まで来たな。
身体強化しながら来たからか疲れもないし、かなりハイペースで走れたな)
魔法の練習をしながらここまで来た為、ホーンラビットを倒した時より魔力調整が上手くなっていた
しかし、ずっと使っていたためか魔力は8割程使い切っている
(ここまでの間にキノコが少しだけ…この辺り少し探したら暗くなる前に帰るか
さすがに奥まで来たからか日が当たらなくて暗い)
そう考えながら辺りを見渡し物色していく
その時ユートの後ろから大きな殺気が飛んできた
ユートは身体をブルッ!! と震わせる
(!? この気配は……俺を殺しにきてる!)
ユートは剣を抜き盾を構えて後ろから飛ばされる殺気に眼を走らせた
その先には
ユートの身長より四倍はゆうにある大きく毛が深紅に染まった熊だった
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