アレック戦後・・・




「んっ……ここは?」


ユートはギルドの救護室で目が覚めた


「やあ。起きたかい?」


隣から声がする


「ああ…アレックさんか」


アレックが隣のベットからこちらを見て話す


「さん付けしなくていいよ。

キミとボクの仲じゃないか!

もっとフレンドリーで構わないよ」


「ここのギルドのお偉いさんはみんな寛容なんだな」


「はははっ!それはユート君だからじゃないかな?

冒険者=強さが序列みたいなものだからね〜

ギルドマスターも僕も君の力を認めてる証さ!キラン☆」


ユートはちょっと呆れながら話す


「まあそれはいい事だな……

それで戦ってどうだったんだ?」


「それはギルドマスターから聞いてくれないかな?僕からは何も言えないよ」


「じゃあギルドマスター待ちだな」


ユートは再びベットに横なった












ギルドマスター室内


ティアとエストが二人で話していた


「ティアはどうみる?」


「そうですねぇ〜?

銀狼と引き分け?した訳ですから実力は充分かと〜」


「だろうな。その実力は目に見えてわかった

私が聞いているのはお前の【眼】でみたユートの事だ」


するとティアは真面目な顔をして話し出した


「では報告させて頂きます

まず魔力ですが、王宮魔法師よりも高いと思われます

むしろあの【天魔】より高いかもしれません」


「やはりか…しかしあの天魔より高いとは……」


「ええ、一瞬ですが二つの魔力が内側から溢れ出るのを感知しました

まるで意思があるかのように……

あれが長時間使えるのなら天魔をも超えると思います」


「内からか…なにかのスキルか?それとも別のなにかか?」


「そこまでは確認出来ません

確認しようとしたのですが、なにかに阻害された感じで見えませんでした」


「ほう。監察者でもわからないか」


「ええ、私でもわかりません

ここまで見れないのは初めてです」


(ティアでも無理なら確かめようがないな

意思があるかのようにか……)


エストは考えながら話を変える


「まあいい、では次にユート君のランクの件だが……」


「はい。ランページボアを単独撃破に加え、銀狼との引き分け…実績は充分かと思います」


「うむ。そうだな!

だがいきなりAやSまでは無理だな

支部ではCランクまでだからな」


「ですね。今はCランクまで上げ、ユート君が王都に行く際に本部への推薦状を渡せば大丈夫かと思います」


「そうだな。実力も人柄も申し分ないしな

ティア、すぐにカード更新を頼む!」


「かしこまりました。ではユート君に説明をして参ります」


「頼んだ。私は本部への推薦状を書いておく」


「では準備してきますぅ〜」


ティアはそう言うと部屋を出て救護室に向かった










「俺がCランクですか!?」


「はい〜なのでギルドカードを受取にきました〜」


いつも通りゆる〜い感じ説明するティアにギルドカードを渡すユート


「は〜い!じゃあ早速更新してきま〜す」


ティアは足早に出て行く







「まぁ妥当かな?Sランクの僕に勝ったのならSランクでも良いと思うけど支部では限界だからね〜」


隣でそう話すアレック


「Sランク!?アレックはSランクだったのか!」


Sランクに驚くユート


「あれ?知らなかったの?

僕の知名度もまだまだだな〜

それじゃ改めて自己紹介するよ

僕は銀狼のアレック。Sランク冒険者さ」


そう言って懐からギルドカードを取り出す


「ホントだったんだな……あの強さなら納得できる」


納得したかのように頷くユート


「まぁユート君の強さならSランクは余裕でいけると思うよ?僕のお墨付きさ!」


そう言いながらギルドカードをしまい、スタスタと部屋を出て行く


「そろそろ僕は行かないと!じゃあまた会おうねユート君」


「ああ、またなアレック」


アレックが出て行くとすぐにティアが戻ってきた



「お待たせしました〜

はい!これがユート君の新しいギルドカードでーす!パンパカパーン!!」


効果音を言いながら渡すティア


「Cランク……一気に飛んだな」


「ユート君なら〜元々ランページボアを討伐するくらいなので〜当然です〜」


ティアは胸を張る


(なるほどね)

「ティアさんありがとうございました!

もう元気になったので俺も帰ります」


「いえいえ〜これもお仕事なので〜ではまた〜」


そう言うとユートは部屋を出てギルドの外に出る






「あ〜もう夜か。長い間意識を失ってたみたいだな」


ユートは夜空を見ながら呟き、その脚で宿に帰った










ギシッ


ユートはベットに腰掛けステータスボードを取り出す


「さて見てみるかな」


ユートはボードに魔力を流す

すると文字が浮かび上がってきた




ユート・カンザキ

種族:人族

性別:男

年齢:16


体力:26850

魔力:13700



戦闘スキル

剣術Lv6

槍術Lv3

棒術Lv3

隠密Lv6

気配察知Lv6

魔力感知Lv3


魔法スキル

魔力操作Lv5

無魔法Lv4

火魔法Lv5

水魔法Lv3

土魔法Lv3

風魔法Lv5


特殊魔法スキル

氷魔法Lv1

雷魔法Lv2

光魔法Lv1

闇魔法Lv1

時空魔法Lv3


耐性スキル

状態異常耐性Lv5


特殊スキル

心眼Lv8

◼眼Lv8


加護

アヴェルの加護

駄女神(シエナ)の加護


称号

異世界からの渡り人

アヴェルの隣人

ユニーク殺し

大喰らい






(おお!色々上がってる!!

加護も……駄女神の加護って……うん

称号も増えたな〜ユニーク殺しに大喰らいか

んっ?アヴェルの親友から隣人になってる……考えないでおこう)





その後ユートは、ステータスボードをしまい布団を被り深い眠りに入った

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