村での日常


村に来て三週間

始めは村人から距離があったが

三週間のふれあいにより今では


「ユートおにいちゃ〜ん!まてぇ〜」


「ユートおにいちゃんをつかまえろ〜」


ユートは子供と鬼ごっこをして戯れていた


「ははっ!そぉーれ捕まえてみろ〜」


ユートは村の生活に馴染んでいた


ユートはあまり子供と遊んだ事がない為、凄く楽しんでいた








数十分後


「はい!今日はおしまい!」


「えぇー!またユートおにいちゃんだけつかまえられなかった〜」


「ユートおにいちゃんずるいぞ!いつもほんきだして!」


「何事にも本気で取り組むのが俺のポリシーなんでな」


ぶぅ〜ぶぅ〜


「ははっ!悪い悪い。また今度な」


「う〜わかった。またこんどねユートおにいちゃん!」


「ユートおにいちゃんばいばーい!」


「あぁまたね〜ばいばい」


ユートは子供との遊びが終わると家に帰る


その帰り道に近くのおばさんから声を掛けられる



「ユート君毎日悪いねぇ〜村の子達の遊び相手になってくれて」


「いえいえ。時間もありますし俺も楽しいですから」


そんなたわいも無い話をしてから家に帰る

そんな毎日を過ごしていた



「いつも遊んでくれてるお礼!若いモンはたっぷり野菜を食べな!」


そう言って毎回色々な物をもらう


「いつもありがとうございます!何か取れましたらまたお裾分けしますね」


「いつも悪いねぇ〜なんかあったらワタシに話しなよ!」


「はい!ではまた!」


お別れをして家に辿り着く



ガチャ




「おかえりなさい!ユートさん!」


「ただいまサラ

今日もいっぱい野菜貰ったから食事に使って」


「わあ!ボムさんの所ですね!今度お礼言っておきます!

そろそろ夕飯が出来ますから座ってて下さいね!」


「うん。ありがとう」


そう言うとサラはパタパタっと台所に戻った


ユートが食卓の椅子に座ると


「ユート君おかえり

今日はどうだったんだい?」



「ただいまアデンさん

今日もいつも通りですかね?

ただ柵が少し壊れているので直さないとですかね。」


「あぁまた壊れてたか

あっち側は森の方向だから壊れやすいんだよ」


「みたいですね

今日森から木を切ってきたんで明日には柵も作り直せますよ」


「そうか!

ホントにユートくんが来てくれて助かるよ!」


ユートと話す青年


名前はアデン。年齢三十歳


サラの年の離れたお兄さん


この家にはサラとアデンの二人の家


両親は病気で十年前に亡くなっている


ユートはサラから命を助けてもらった恩返しとして自分の家を滞在場所として貸していた


最初は断っていたが、アデンからも頼まれて

渋々了承した




「は〜い!ご飯ができましたよー」


サラが机の前にご飯を並べていく


今日の夕飯は野菜と豆のスープ、はちみつがかかった黒パンにサラダ



「さぁ食べましょう」



「「「いただきます!」」」










数十分後


食事を食べ終えて、食器を洗っていると


「あっユートさん!あのプレゼントした花

ジェシカが凄く喜んでいました!

ユートさんから教えてもらった髪飾りに装飾して渡したら抱きついてきてビックリしちゃいました!」


「それは良かったね。教えてなによりだ」


ユートは花をそのまま渡すより細工をして渡した方がいいと思い

村にある道具屋から鉄の髪飾りを買い

その上に花を巻き付けてみては?っとアイディアを出していた




その後、家裏の井戸から水を汲んで身体を洗い、部屋に戻りそのまま就寝した


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