第一章 ミランジュ大森林

第二の人生



森の真ん中にある大きな木の影の中悠斗は目が覚めた


「夢…じゃ…なかったんだな…」


周りを見渡し、風や土の香りを感じてるうちに実感し始めた


「眼がホントに見える…俺の眼が……」


感動の余りにも近くに置いてあった袋を忘れて一度森の中に行きかけた


「危ない危ない!

アヴェルが置いてくれた物を忘れるところだった」


慌てて戻ってきた後、袋の中を確認する


中には服、食料、鉄の剣、小盾が入っていた


「これなら一週間位は持ちそうだな

とりあえず住める場所と水、食料の確保しないとな。

んっ?袋の底に手紙?」


ユートはすぐに手紙を開封する




---親愛なる悠斗くんへ---


お元気ですか?


ボクは元気です。


身体壊してないですか?


とてもしんぱいです。





「あったばかりなのに冒頭が…母親か!」



苦笑しながら先を読み進める


この森はミランジュ大森林といいます。


この森には色々な食べ物が存在しています。


魔物もそこまで強くないので腕試しにはうってつけだと思います。




(なるほどな。色々な場所を見て回ってみるか)


そう思いながらユートは手紙の続きを読む





悠斗くんの今のステータスをこの紙に写しておきます。


鍛錬したり、魔物を倒したりしたら上がるので再確認したい時は神殿や教会に行って下さい。


そこでステータスボードが渡されますので、それがあれば何度でも確認出来ます。




(なるほど。とりあえず確認するか)



ユート・カンザキ

種族:人族

性別:男

年齢:16


体力:10000

魔力:5000


(へぇ〜 若くするとは言ってたけど高校生ぐらいまで若くしてくれたのか


確かに地球の時より体が動きやすいと言うか軽い


ふむふむ。

この世界での体力は普通の大人で3000〜5000 王国騎士だと6000〜7000が平均


魔力は簡単な魔法しか使えない人は1000

魔法師なら5000位か。


なるほど。

身体は毎日限界まで酷使して鍛えてたから体力は高いんだな)


「あー身体鍛えてて良かった!次はスキルを確認だな」


戦闘スキル

剣術Lv5

槍術Lv3

棒術Lv3

隠密Lv5

気配察知Lv5


魔法スキル

魔力操作Lv3

無魔法Lv3

火魔法Lv3

水魔法Lv3

土魔法Lv3

風魔法Lv3


特殊魔法スキル

氷魔法Lv1

雷魔法Lv1

光魔法Lv1

闇魔法Lv1

時空魔法Lv1


耐性スキル

状態異常耐性Lv5(全ての状態において)


特殊スキル

心眼Lv8

◼眼Lv8


加護

アヴェルの加護


称号

異世界からの渡り人

アヴェルの親友



(なんかめっちゃ項目あるけど貰ったスキルはちゃんとあるな)


ちなみにユートが頼んで貰ったスキルは全魔法と状態異常

選んだ理由やはり魔法には憧れるから全部使ってみたいのと身体の健康を第一にとの事


(スキルのLvは覚えたばかりが1、一人前が3、一流だと5、達人だと8、それ以上は神にも届くレベル… 普通だと3.4位って事か


心眼のレベルがヤバいくらい高いな……

やっぱり地球での経験が生きてるって事だな)


今までやって来たことがこの世界で活かされてる事に感謝しながらも手紙を読み進める





その場所から南に少し行くと

川と小さな洞窟があります。


川では美味しいお魚がいます。

そこで少し生活してみてはいかがですか?


この世界に慣れてきたな〜って思ったら

森を少し北に行くと小さな村があります。

村の特産品のはちみつはとても美味しいです。


さらに北に行くと王都エルシュタットがあります。

王都に行けば色々な食べ物があります。

特にカフェ:ルナのデザートは凄く美味しいです。


それでは第二の人生色々楽しんで下さいね!



PS お祈りの際デザートよろしくお願いします!



---美味しい食べ物食べたいアヴェルより---





「おい!!食べ物の話ばっかりじゃないか!

そんなに食い物困ってるのか?」


呆れた顔をしながらため息を吐いた


「よし!とりあえず言われた通り洞窟でも行くか」


ユートは新たな人生を楽しみにしながら

南の洞窟へと足を進めた


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