また別の一方その頃・・・



ユートが王都に向けて旅立っている頃アヴェルはというと



「あ〜ひまだ〜ひまだな〜

最近説明降臨も話が進まないからって作者に止められてるからやることないや〜」



いつも通りゴロゴロ転がっていた



「あれ以来ユートくんこっちに来ないし

ボクの事嫌いになっちゃったのかな〜?

神力も大分回復したしもう一回降臨しちゃおうかな?

でも長くは居られないしなぁ〜


・・・あっ!あれだあれ!あれ使えばいいんじゃない?早速準備しよう!」



アヴェルは何か思い付いたようだ



「さてさて〜今ユートくんは何処にいるかな、何処にいるかな〜!ポチッとな」



アヴェルはブラウン管テレビを作り出すと

懐からリモコンを出し、ユートくんと書いてあるボタンを押す



「やっぱりこのレトロ感満載なテレビが堪らない!!


ん〜ユートくんは馬車の中か〜

この方向だと王都に向かっているのかな?

オッケー!よぉ〜し!王都に先回りだ!」



アヴェルはそう言うとある神を呼び出す




「お呼びでしょうか?」


「うん♪よく来てくれたねインファント」


「界神様がお呼びなら仕事を放り出してでもすぐに参ります」


「おしごとはちゃんとやろ〜ね?」


「はっ!失礼しました!

それで私を呼んだ理由をお聞きしてもよろしいでしょうか?」


「うん!あの素体、まだあっちにあるよね?」


「あれですか?確かにまだあちらに置いてありますね。少々お待ちを…………



確認した所、今は王都の近くに隠してありますね。それがどうしたのですか?」


「久しぶりに使おうかな?って思ってね〜」


「なるほど・・・しかし神力は少ししか使えなくなりますが大丈夫ですか?」


「それは大丈夫じゃないかな〜?今は昔程荒れてないから対処できるでしょ」


「分かりました。では座標はこちらになります」


「うんうん♪ありがとーじゃあおしごとに戻ってよし!」


「はっ!」



アヴェルの前からインファントが消える



「これで大丈夫っと

あーこの世界を作った時にあんな制約をあいつと交わしたのが間違いだったよ!」



その言葉を最後に天界からアヴェルの姿が消えた













???場所にて


「ただいま戻りました」


「実験は終わったのか?」


「半分成功ですかね?」


「はっ!じゃ半分失敗したのかよ!!

だから実験じゃなくて俺達が出た方が早いって言っただろうが!!」


三人の男達がそれぞれ話す


「まあいい。私達の計画がバレて無ければ問題は無い」


「それは大丈夫かと。石自体は魔石に溶ける性質なので主が絶命してしまえば魔力も消え、魔石はただの黒い石になりますから

魔石だったとは考えも及ばないでしょう」


「ならいい。それで結果はどうだった?」


「はい。当初の目標は達成したかと

あの方の力が溜まった石を媒体とした人工魔物の生産及び魔物の進化、結果は上々かと


ただ、まだ石の数は少ないので余り多様は出来ませんが」


「ふむ。新しい生贄は俺の方で集めておく

あの方の魔力を集めるには時間と大量の生贄が必要だ

お前は魔法陣の準備をしておけ」


「わかりました。では早速……」



出て行こうとする男に一人の男が声を掛ける


「おい!実験が半分失敗した理由を教えろよ!」


「ああ、そうでしたね。あなたは強いモノに興味がありましたからね


・・・実験が失敗したのは一人の男のせいですよ。名前はユートと言うそうです

私の作品の一つ、アビスオーガもその男に殺られましたよ。まあトドメは銀狼でしたが」


二人はその言葉を聞き少し驚く


「ほう。お前の最近作ったオーガか

あれはエンペラーよりは強かったはずだが」


「マジかよ!!銀狼もいいがそいつとも殺りてぇな!」


「あれは魔石にあの方のスキルを一部施した傑作だったのですが、あと一歩及ばずでしたね」


「ユートか・・・頭の片隅に入れておこう」


「ユートな!覚えとくぜ!!そいつは俺が殺す!!」



男達は話しを続ける



「そういえば最近あの娘がいませんね?」


「あいつは王都の学園にいる」


「学園に・・・ですか?」


「ああ、あいつの特殊スキルは密偵に向いてるからな」


「なるほど…天魔の前では私達もバレてしまいますからね」


「そうだ。それにあいつはそれくらいしか役に立たないからな」


「それもそうですね。生かしてもらってるのだから」




そう話すと男達は深い闇の中に消えた


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