第22話 妻達のガード

戻って・・・・ヨゼフィーネさんが絞られている間に、俺はカチヤ達と合流した。


「た・・・助けてくれ・・・・」


「どうしたのだランナル!まるで干物じゃないか!」

エリーザベトが真っ先に指摘してくれる。


「あのアマゾネス・・・・ゲート設置している場所で襲ってきやがった・・・・性的に。」


俺は泣きそうになりながら弁明を。

「あの年増が?このままではランナルさんが本物の干物に・・・早く別の場所へ!」

ヘインチェ、俺もう・・・何も考えられないんだよ・・・・

「違う場所へ行きましょう!そしてゲートを使用不可にすれば!」


カチヤがそう言って・・・俺を何処かへ押し込んだ。

・・・・

・・・

・・



気が付けば・・・・いつも寝ている寝室だった。


そして・・・・3人の妻に守られながら・・・・寝た。ひたすらに。

4人で食事をし、その後王女達と合流。


そして・・・・ヨゼフィーネさんと目が合ってしまった・・・・


「・・・・昨日はごめんなさい・・・・次からはきちんと一言断ってからにいたします・・・・」


何だか元気がないな。ああ、4姉妹にこってり絞られたんだろう。


「まあその・・・・せめて国境問題のめどがついてからにしてくれ。」


するとパッと表情が明るくなるヨゼフィーネさん。


「ありがとう・・・・」


「まあ、頼んだよ。」


俺が背を向けると・・・・ヨゼフィーネさんの目つきが変わったのだが、俺は気が付かなかった・・・・


”にたあ・・・・そう簡単にはあきらめませんからね!”


何やら不穏な気配がしたので振り向くと、既にヨゼフィーネさんは去っていた。


その後ゲートで戻り、無事兵と合流。一部無事でないメンツがいたが・・・・親方達は、馬鹿正直に5人を相手にしていたらしい。

駄目だなありゃあ。真っ白になってやがる。燃え尽きたようだ。


「ま・・・・まだ・・・・・だ・・・・ぞ?」


親方はまだ生きてました。


この後何事もなく国境へ。うーん・・・・俺達が始末したの、あれ全軍だったのか?ちょっと信じられないが・・・・


普通こういった場所って兵を残すもんじゃないのか?

俺は素人だから分からんが。


「敵はおろか、味方もいませんね・・・・」


ヨゼフィーネさんがそう言ってるが・・・


「敵は俺達が仕留めたのが全軍だったのか?」


「そのようですわ。考えられませんが。敵の目的は何だったのでしょうね?」


うーん・・・・わからんな。


「生存者を探しますか?この状況で生き残りがいるとは思えませんが。」


国境のこの場所は、兵士しかいなかったらしい。街じゃないからな。


だが・・・・死体すらないじゃないか?何故だ?そこそこいたらしいんだが・・・

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