第13話 襲撃者は撃退したが、国境はどうなった?

どうやらあれで終ったようだ。


敵さん、こんな何もない場所で、魔術によるごり押し攻撃が、何の変哲もない場所で行われるとは、夢にも思ってなかったみたいだな。


一応、全員で掃討作戦にうつっている。


全部を魔法で仕留めた訳じゃないからな。


俺達ハンターが攻撃している間に、可能な限り素材を回収してもらっている。


ダンジョンではなく、地上の魔物だから解体しないといけないが、数が数だから、元ギルド職員は知識があるので、魔石だけでも、後は本当に価値のある部分だけでも回収してもらっている。

あ、元メイドさんにも回収は頼んでいる。

汚れは気にしないでくれと言っている。浄化できるから、と。

何せ血まみれになるからな。


本当は毛皮とかもだが、時間がないので、解体できないのは、どんどんカバンに放り込んでもらってる。

血抜きもしないとだが、まあいいだろう?カバンの中、時間停止だからな。

これはカチヤとヘインチェに頼んだ。


王女4姉妹には、周囲に気を配ってもらい、監視と連絡を頼んだ。


本来こんな事を頼むべきじゃないが、人がいないからな。


そして今、俺はエリーザベトと共に強敵と戦っている。


最後の最後に、遅れてやって来たデカいのが居たんだよ。


なんだこれ?キマイラ?


合成魔獣と出てるが。なんだこれ?でかいし。


ドラゴン並み?


切っても切ってもきりがないんだよな?


何だか再生している?


この魔獣、いや魔物か?

これは人口的に合成された、魔物同士を無理やりくっつけた生き物らしく、切っても違う場所は、違う生き物?らしく、動きを止めないんだよ。


なので、片っ端から切り刻んでいく必要があった訳で。


そしてしぶとかった。


やっと終わり、素材も回収が終わった頃・・・・何せこんなのを街道に放っておけば、色々後に問題が発生するからな。


魔物を狩ったら、最後まで責任を持たないと。


もし、死体を放置すれば、その死体を食べに、魔獣がやって来る。

その魔獣を獲物としている、大型のがやって来る。


もし来なければ、死体が腐る。腐れば色々な病気の元になったり、問題があるからな。


幸い死体はすべて回収したから、後は水魔法で汚れを流し、浄化で血の跡を綺麗にした。


・・・・

・・・

・・


もう後続はいないようなので、安全な岩場の奥で、休憩をしている。


そして俺はひっそり、外から分からないように、小さな小屋を作った。

土魔術でだ。使えば簡単だった。


で、偽装するのに、岩を小屋の壁に貼り付け、カモフラージュを施す。


これでもし誰かが紛れ込んできても、小屋があるとは思わないだろう。


そして、中にゲートを設置する。


あ、小屋の入り口は、岩同士で隠れるようにしつつ、奥にドアが設けてある。


ま、こんな所に誰も来ないだろうが、一応ゲートを設置。


さすがに疲れたし、一度戻ろう。

俺の役割もう終わりだよな?


国境は誰か兵が向かうだろ?気になるが。


だが、この認識は甘々だった・・・・


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