第36話 転移陣?というらしい
兵に囲まれているのでわからないが・・・・大丈夫そうだ。
「見えないな・・・・」
俺はそうつぶやいたみたいで・・・・
「肩車いたしましょうか?」
ヨゼフィーネが提案する。
「・・・・普通男が下で、女が上じゃねえのか?」
「ではそう致しましょうか?」
「・・・・俺があんたを持ち上げる。」
俺はしゃがんで、ヨゼフィーネの股に頭を突っ込み、乗せる。そして立ち上がる。
「しっかり掴まってろよ。」
俺はヨゼフィーネの足を掴み、ヨゼフィーネは俺の頭を持つ。
そして立ち上がると・・・・
「あん♪」
と色っぽい声が聞こえたが・・・・
「まじめにやらんと・・・わかるよな?」
俺はそう言った。
「だって・・・・股間の刺激が強すぎるのですもの・・・・そのまま一周ぐるっと、そう回転して下さるかしら?」
俺はゆっくり回った。
1回転したので、降ろす・・・・何だか首の後ろが生暖かいのだが・・・・
「そのごめんなさい、感じすぎて潮吹いてしまいました♪」
「おい!人の首で何て事を・・・・で、どうだった?これ以上は・・・・」
「特に何も変化は見られませんね・・・・この円から兵を全員出させ、警戒しつつ、すべての兵を順次連れてこさせましょう・・・・境目はわかりますか?」
「ああ・・・それはわかる・・・・白線あるのか?」
「はい・・・アレイトが用意していますわ。」
そう言うと、アレイトがまた道具をもってやって来た。
「じゃこれで・・・・線を引くから、兵を移動させてくれ。」
俺はそう言って、再び円を・・・・円だよな?辿っていく。
すると・・・・向こう側?と同じぐらいの大きさ・・・同じ大きさだよな?の円になった。
「この線より中に入るな!皆離れて、周囲を警戒しろ!」
ヨゼフィーネの命令があり、兵は皆円外に展開。
そして何度目かの魔法を使用後、全員移動が終わる。
その間に、周りを偵察してもらっている。
全部で50人程、四方八方へ。
そして・・・・誰かが何かを発見したようだ。
「申し上げます!ここより1キロ以内に、多数の生体反応あり!敵か味方かまではわかりません。」
そして、近い方向から別の報告が。
「魔物の群れを発見!ものすごい数です!」
この2人の周りから、似たような報告があった。
他は芳しくない。
「どうする?魔物は間違いないが・・・・敵か味方か分からない生体反応が気になる・・・・」
俺はヨゼフィーネと話をする。
そうは言っても王女4姉妹もいるのだが・・・・こういった事は専門外で黙って聞いているようだ。
「隠密スキルもちに探らせよう・・・・」
俺の傍をいつの間にか数人の兵がいた。
うわ!全く気が付かなかった・・・・
そして、音もなく消えていった・・・・
あれ、戦闘中に背後に来たら、気が付かないな・・・・
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