第27話 どこの世界にもバカはいるんだよ!

俺がせっかく書き上げたこの円。

書き上げたってのは変だな・・・・


それと・・・・見ると彼方此方にも色々線があるな・・・・

俺はまだ白い粉に余裕があるのを確かめ、もっと線を引いていく。


今度は直線?それがいくつかあり・・・・


線と線が混じり合わさっていく。


ええと・・・・出来上がった?円の中に書いた事になるのか?

俺に見えた地面の線。

それを辿ってみただけだが・・・・


暫くして、何やら何人かの兵とアマゾネスが、言い合いながら此方にやってくる。


「なあいいだろ?ヤらせてくれよ!」


「そうだよ・・・・頼むよ!あんたらには男が必要なんだろ?」


「馬鹿言うな!アマゾネスが誰とでも寝ると思ったら大違いだ!」


「はあ??あんたらのボス、あの将軍・・・・ほれ、そこの総大将にまたひらいたっていうじゃねえか!あんな冴えない奴の何がいいんだか・・・それに比べたらよ、こねこちゃん!あんたはラッキーだぜ!俺様に抱かれるんだから!」


ああ・・・どこにもいるな・・・・ああいった輩がいるから、軍の風紀が乱れるんだ・・・・


「手柄を立てたら考えてやるよ!」


「はあ?他のあんたらの仲間・・・ほれ、あそこでやりまくりじゃねか!」


いやまて、それ親方たちだろ?

親方らは全員干物になっちまってたぞ?


「あの人たちは・・・・貴方達があの人たちに勝てたら、抱かれてあげるわよ?」


おいアマゾネスの連中、何言ってやがんだ!


そして・・・・


「じゃあさ、その前に少し触らせろよ!」

そう言ってアマゾネスの胸をもむ兵士。


「痛い!気をつけな!それに気やすく揉むんじゃない!失せろ!」


そう言って・・・・アマゾネスはその男を持ち上げて、投げ捨てたよ。

あ、何処に捨ててやがんだ馬鹿野郎!いや女郎か?



俺が完成させた円のよりにもよって真ん中・・・・


「く・・・いてええ・・・というか服破れちまったじゃねえかよ、くそアマゾネスめ!」


あほだなこいつ。

だが・・・ここでこのあほな兵士はとんでもない事をしでかす。



「ち!汚れちまったじゃねえか・・・・だが、俺様は浄化の魔法が使えるのだよ・・・・浄化!」



あ!何魔法使ってやがる!

何が起こるかわからねえじゃねえか!

それを調べているっていうのに・・・・


「おお!きれいになった・・・・全くひどい目にあったぜ・・・・」


そう兵士が言うか言わないかの間に、変化が起こった。


突然円が輝き出したのだ・・・・


あ・・・・馬鹿野郎!何があるかわからないから、慎重に見てたってのに・・・・


「お・・・およ?何だこれ・・・・」


その兵の最後の言葉だった・・・


俺は危険を感じ・・・・


「皆離れろ!」


何を察するでもなく、その場にいた全員が一斉に円から距離を取る。


距離をとれなかったのは・・・・円の中心にいたその兵だけ。


円が輝き、ぴかっと輝いたと思ったら・・・・

光がなくなり、元の地面が見える。だが・・・・そこには、その阿呆な兵の姿はなかった・・・

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