第11話 全属性魔法(LR)を本番ぶっつけで放つ!

しかし・・・あの全属性魔法(LR)試してないんだよな。

しかも敵は目の前。ぶっつけ本番か?


仕方ない・・・ここは俺が先陣だな。


「今から魔法をぶっ放してみる。皆、どうなるか分からないから、その後魔法を使うかは各々の判断に任す。試してないから、どんな威力か、また放った後本人がどうなるか分からんから・・・・なので、万が一の時は、俺を護ってくれ・・・・」


「わかった!ランナルの後始末は、私が受け持とう。」


何故後始末なんだエリーザベト・・・・


「まあ、後は私達で回収いたしますから、逝ってらっしゃいませ!」


字が違うからカチヤ!


「ヘインチェちゃんは違うからね?元気出してね?」


よく分からない事を言いつつ、やさしくハグしてキスしてくれる。


”ここにきてポイントアップ!”とかガッツポーズは何?


まあ・・・・行くか。


俺は一人で・・・・正確には、後ろにエルヴィーラが付き添ってくれ・・・・残りの面々は、魔法の準備と、戦闘の準備はしてもらってる。


本当ならもっと戦略とか、策略とかあるんだろうが、そんな小難しい事は俺にはできんからな。


なので、街道に出て待ち構える。


すると・・・現れたのは、オーガ?オーガの大群なのか?と、ウォーグと呼ばれる狼っぽい奴か?


あと・・・・げえ!あれグリフォンじゃないのか?

俺でもわかるんだ・・・これはいかんな・・・・


「ランナル、もう魔法放ってもよいのでは?私がしっかり護ってやろう。」


わかった・・・・何を使うか・・・・?あ、前回使った・・・ウォーターカッター、あれか?


「前使ったウォーターカッターあれで行く。」


「わかった・・・・使いすぎて魔力切れ起こすなよ?それと、街道の幅以上は振りまくな。無駄になる。」


「エリーザベトのアドバイスを聞きつつ、魔法を・・・・」


「ウォーターカッター!ううぉおおお!」


すると指先からすごい勢いで水が出る。


そのまま街道を一直線。ちょっとだけ左右に振り、街道いっぱいの敵にあてる。

当てるが動きが止まらない・いや・・・・下半身がそのまま動いて、上半身だけが落下?


で・・・いったん魔法を止めると、向こうの動きも止まる。


お!いけた?じゃあ次・・・・

「ソニックブームも使う。」


敵は混乱している。何がおこったのかわかってないようだ。


俺は武器を手に取り、思いっきり身体をそらし・・・・一気に降りぬく。


”ブン”


と鈍い音と共に・・・・目に見えない何かが・・・・空気が揺れ・・・


敵がどんどん倒れる。


おお!効果ありだなあ!

そう思ったら、足元がぐらつき、エルヴィーラが支えてくれた。


「大丈夫か?歩けるか?」


「ああ・・・ありがとう・・・前よりましだろう・・・多分ステータスがアップしているせいだな。何とか倒れないで済みそうだ。」


あ・・・この後どうするか?

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