第40話 こちらは魔物しかいなかったようだ
アマゾネスが数人で、魔物の残りがいないか調べている。
だがきっともういないんだろう。
「エリーザベト、どう思う?」
このメンバーでは一番戦闘経験のあるエリーザベトに聞いてみる。
「残党がいないか調べているアマゾネスの報告待ちだが、おそらくここにはいないだろう・・・・それより向こうが心配だな。捕虜がいたのだろう?」
まあそう言うよな・・・・
「ヘインチェも、カチヤもどう思う?」
「ええと、そう、ここは大丈夫そうだから、ヨゼフィーネさんの方がどうなっているか、気になるところかな?」
「そうねヘインチェのいう事は尤も。こちらは単に人数を割くのに・・・・という可能性がないわけじゃないから。」
「3人とも分かった。今すぐにでもあちらへ行ける準備をしておこう。」
するとアマゾネスが何人か戻ってきた。
「おそらく少し前までここにいたと思われる魔物が、兵と衝突している!」
「え?いくらなんでも早すぎないか?」
「相言われても事実だ!アマゾネスの足の速さは知っているだろう?」
「違う速さも知ってるけどな・・・・っていて痛い!カチヤ何すんだよ!」
「今そのアマゾネスと下品な話をする必要あるのかしら?」
「へ?何言ってんだ?戦闘時の動きに決まってるじゃないか!」
「え?そうなんですか?」
「・・・・なあ、何だと思ったんだ?」
「あ、早く追撃しましょう!」
カチヤ、話をそらしたな・・・・
その間にも、続々と・・・・といっても5名ほどだが、アマゾネスが戻った。
「ここに留まる理由はもはやなさそうだ。急ぎ後を追う!それと、俺達は魔物の相手はいいが、対人はしないからな!アマゾネスが受け持ってくれ!」
「ランナル殿は対人がお嫌いか?」
アマゾネスの一人が聞いてくる。
「嫌いも何も、した事がねえ!」
「なんと!信じられぬ・・・・」
「信じられぬも何も、俺達は魔獣、魔物専門だったからな。」
それも低レベルの。最近さ、ドラゴンすら問題ないなんてバケモンじみた強さ・・・・アイテムだけど・・・・この強さを手に入れたのは。
そかし、いざ人に襲われたら、対処できるか?
もし女を襲って犯すような、もしくは簡単に善良な人を殺すような人が目の前にいて、対処できるのか?
今まで考えたこともないな・・・・
「一人アレイトの所へ行ってくれ。俺たちは魔物の追撃に移ると。おそらく向こうでそのままヨゼフィーネ達と合流するだろうとな。できればヨゼフィーネの補佐をしてやってくれ、と。」
「わかった!」
素早いな・・・・俺の伝言を受け取ったアマゾネスはもう視界にはいない。
「よし、早速だが皆連戦は問題ないな?」
3人の妻は勿論だが、親方らも問題ないようだ。
どうなってるのか・・・・
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