第3話 またもや神Side
神Side
ようやくダンジョンの不具合も落ち着き、やれやれと思っていた時、部下が突然すごい勢いで知らせを持ってきた。
「か・・・神様!大変です!」
「む?何だい、やっと不具合も収まり、ようやく落ち着いていた所なのですよ?」
「ですがその・・・・色々ガチャで凄い事になってるんですよ!」
「え?まさか、まだ不具合が?」
「不具合かどうか、わかりませんが・・・・ラーテート王国の、王家の婚姻ガチャ、11連が何と!同時に4回、つまり44連があったのですが・・・・」
「え?人間に干渉しませんが、王家の婚姻ガチャって、王女1人につき1回ですよね?じゃあ同時に4人が婚姻?」
「というかですね、1人に青年が、4人同時に娶ったそうです!」
「おいおいなんですかそれ?王子が、どこぞの姫と結ばれるのとは違うのですよ?」
「え、そうなのですが・・・兎に角、再婚が1名と、初婚が3名、計4名です。」
「・・・再婚だろうと、結婚すれば1度回せますから、どこがおかしいのでしょうか?」
「そ・・・その・・・・ガチャった中身が問題なのですよ!」
「問題とは?確か王家のガチャは、武器やスキル、魔法と言ったのを選択できるのですが、それではなく?」
「ええ、そうじゃなくてですね・・・全てSSRかLRしか出なかったのですよ!」
「え?まさか?だって・・・・Rも?SRも出なかったのですか?」
「ええ・・・確かに王家用のガチャは、レア度の高いアイテムが出やすい設定ですが・・・」
「・・・・一体どういう事でしょう?ちょっと何を言いたいのかわかりませんが。」
「その・・・出た中身が問題なのです!」
「え?どういう事でしょうか?」
「だって・・・どうやら22連は魔法の選択だったようですが・・・最初の11連は、何と全て全属性魔法だったのですよ?」
「え?ちょっと待って下さいよ?それは変です。だってレア関係なく、そもそも全属性魔法は、相当出にくいはず。」
「ええ・・・それでですね・・・次は・・・・もっとトンデモで・・・全属性魔法全てLRですよ!」
「げえ!どうして?LR自体確立相当低いはずですよ?それが11連、全てLRですか?信じられません・・・・」
「そ・・・それでですね・・・・この後がもっと深刻なのですよ?」
「今の報告以上の深刻とは、何でしょう?ちょっと想像つきませんね?」
「その・・・言いにくいのですが・・・」
「早く言いなさい!」
「その・・・・全能力の向上(LR)と全生産スキル(統合)と、全魔法の素養(LR)、極めつけが・・・」
「ちょっと!何ですかそれ?すべて激レア中の激レア、ほぼ天文学的な確率のスキルですよ?何でそのようなのが出るのですか?」
「私に言われても知りませんよ・・・あ、もうぶっちゃけ言いますね。あ、その前に全採取(統合)もあったんですよ・・・で、覚悟して聞いてくださいね!」
「もったいつけずに!」
「最後は・・・・神の加護です。」
「え?え?ええええ?なんで?どうして?其れ何でガチャのラインナップに入ってるのですか?」
「私が設定したわけじゃありませんから・・・・神様、何かしでかしてるんじゃないですか?」
「いえいえ・・・そのような事は・・・・無い・・・・はず?」
ここで神様・・・・ある人物を頭に思い浮かべる。
あ・・・・あの・・・・・青年・・・・ランナルと言いましたか?彼でしょうか?
神様、心の中で血の涙を流したとか・・・・
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