第20話 ゲートでの移動、そして…

「あ、私もついて行っていいかしら?噂のゲート、気になりますもん。」


 もん・・・・って・・・・35の女の使う言葉か?だが・・・・そこは大人の色気が含まれているな。アマゾネスの能力なのか?

 いちいち言葉と言い、しぐさが・・・・扇情的だ。


 すると、そこへフェリーネが間に入る。


「叔母さま、今からは夫婦の時間なのです。邪魔しないで下さらないかしら?」


「あら?そうでしたか・・・それは残念ですわ。そして・・・・フェリーネ、羨ましわ。」


「そんな事言ってもランナル様は渡しませんよ?」


「既にアマゾネスの虜になってるじゃないですか。一人や二人増えても・・・・ほら、この薬があれば問題ないわよ?」


 さっき言っていた薬?


「それに多分、あの作用が・・・・ちなみに6つあるのよ?」


「ちょ!ちょっと待って!」


 よく分からんがまたろくでもない薬なんじゃないのか?なあ、フェリーネ、俺と先に行くんじゃないのか?


 4姉妹が何やら、集まっている。


「え・・・・あの薬を、叔母さまが?しかも6つ!!」


「ええ。2つは自分と娘に使うでしょうが・・・・残りが4つ・・・・」


「手に入れたくても、金を積んでも手に入らないあの薬が人数分。」

「それが今、手の届くところに・・・・?」


 4人が真剣に・・・・いや、俺を見る目が肉食獣のそれだ。俺に関係あるのか?


「あれはもう暫くかかりそうね?秘密は守るので、私とゲートを設置してある場所まで行く?もうバレてるからここに展開してもいいのだけれど?」

 将軍さんが・・・・ヨゼフィーネさんが提案してくる。確かにばれているから今更隠し立てをしても意味がないか。

「流石に兵の目の前では使えないからな。いや先にカチヤ達と配下を行かすよ。あんたは・・・・俺はその乗り物扱えないからまあ、頼む。」


 俺はカチヤへ声をかけ、先に行ってもらう。親方達もだ。

 エリーザベトが最後まで反対していたが・・・・何かするなら、もうしてるだろうからと押し切った。


 それに4姉妹も熱い議論を交わしていたので、ゲートの向こうで落ち着いて話してくれと言い含め、行ってもらった。

 ああ、一応兵達からは隠してるぞ?


 で・、俺はこのドラグーン?これに乗って、ゲートを設置している所へ向かう事に。

 そう、ゲートの最大の欠点、それは、使えば、そこにゲートが残ってしまう事だ。

 なので、ゲートを設置する時は、考えないといけない。


「じゃあ・・・・場所はこの街道沿いだから、近くに来たら教えるよ。」


「ええ、では参りましょう。では、後は頼みましたよ?」


「ええ、母様。頑張って下さい!できれば後で私も・・・・」


「心配いりませんよ?ランナル様は望んで私共を求めるでしょうから。」


 いや一寸待て。それはどういう意味だ?

「イってらっしゃい!」


「ええ・・・・盛大にイってきますよ!」


 何かニュアンスがおかしいが・・・・こうして俺はまたドラグーンに乗る事になったのだが・・・・


「あのランナル様、一度乗っていますよね?そこではなく、もっと安定する所をお願いしますわ。」


 あれはフェリーネの暴走じゃなかったのか?


「そう・・・そこですわ。では出発・・・・これでバランスが・・・・とれ・・・マス・・・・あ・・・イク!」


 暫くすると・・・・股間がおかしい。

 みると・・・うぉ!何だこれ?濡れてるぞ?漏らしては・・・・無いよな?そう思って股間付近・・・・ヨゼフィーネさんのお尻も見る事になるんだが・・・・べちゃべちゃだった・・・え?漏らした?

「おし■こじゃないですよ?◇を吹いたんです・・・・」


 此処に痴女がいる・・・・


 そうこうしているうちに、到着した。今度からは歩くか別の人と乗ろう。この際だ、男でもいい。

「そこに止めてくれ。」


 俺はそう言って止めさせる。


 降りると・・・・2人供股間が凄い事になっていた。浄化を使うか。

 俺は浄化を使った。ドラグーンにもだ。


「ランナル様あ・・・・」


 う!目がとろんとしてやがる・・・・が、こんな所じゃ駄目だ!


「ゲートで行くぞ?」

「その前にここで・・・・お願い!」


 俺はその・・・・アマゾネスの顔面を思いっきりグーで殴った。

 女の顔をグーで殴るとかどうかと思ったが、アマゾネスであれば何ともないだろう。





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