第43話 ヨゼフィーネと合流
本陣は敵と激突している所からは流石に少し離れていて、俺達はすんなりヨゼフィーネと合流を果たした。
「流石はランナル様!あの魔物をいともたやすく仕留めるとは!」
「そう言うあんたも戦えば仕留められただろう?」
俺はそう言うが・・・・
「個人では可能だが、今は軍を統率する身。司令官が自ら先頭に立って戦場をなんて考えられんよ。その時はもはや収拾のつかない混戦だな。もしくは負け戦かだ。何処かの誰かはそう言った戦闘をするらしいが、それは後に残された兵を指揮する者がいてこそだな。指令たるもの、同じ場所で動かずが基本だ。そうせねば、前例やら報告に支障がきたすからな。」
その間にアレイトがやって来た。
「凄かったです!私ランナル様の妻になれるんですよね?」
「ちなみに私の腹にも其方の子がいるぞ?」
この親子は・・・・俺は負けた。全てにだ。そして・・・・流石に無理があったのか、エリーザベト・ヘインチェ・カチヤは気分が悪くなったらしく。ここでリタイアだ。
「そのすまん、3人が妊娠しているのを、失念していた・・・・本来このような戦いに巻き揉むべきではなかった!」
「いいんだランナル。だが、こうも気分が悪いと戦いに支障をきたす。すまんが戻るよ。」
「ああわかった。ゆっくり休んでくれ。」
そして3人は消えた・・・・
此処には今王女4人とフェルスホール親子が。
「早速まぐわいたいが、死人が多数いるのでな、流石に今は無理だ。そして、魔物はいなくなったようだが、今度は敵も兵士を導入してきたようだ。ランナル様は、あの兵士を何とかできそうかい?」
・・・・俺に人殺しをしろと?
「さっきここに来る前に、敵の全貌を見渡す事の出来る場所があった。そこから接近し、魔法と俺の技・・・・スラッシュブルーム・・・・だっけ?いや何か違うな・・・・そうだソニックブームだ。何で俺はいつもこの技の名前を忘れるんだ?」
「わかった。だがそれは相当危険なのだろう?」
「そうだな・・・・万が一取りこぼしがあれば、俺は身動きが取れなくなるからな。護衛が必要だ。それと・・・・ある程度接近しておかないと意味がない。まあ、数百メートル向こうまで技が届くらしいから、ある程度離れて技を放ってもいいと思うがな・・・・」
まあこれは実戦で見た感じ、仕留めた魔物の距離が相当離れていたからなんだが・・・・
「では頼む。こちらは今2万ほどの兵を率いているが、向こうは恐らく10万はいるだろう。」
「わかった・・・・それはいいが、捕虜はどうなった?」
「あの場にいた捕虜は全員助けた。ただ、何か仕掛けがあるか分からんからな、本体とは別の所にいる。」
「そうか・・・・あいつらが万が一洗脳でもさせられていて、無防備な背後を襲われでもしたらたまらんからな。まあいい・・・・俺は親方らに守られながら向かう。そして・・・・最後は魔法でドンパチさ。」
「あ、私が案内するよ?そして守ってあげる!」
「あ?確かアレイト、君も妊娠したとか言ってなかったか?」
「アマゾネスたるもの、出産直前まで戦うよ?臨月になったから戦えないとか、そんな言い訳通用しないしね?」
うわ!それきつそう・・・・
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