第5話 ローレンシアでの研修期間 その1

 ジアースはエメラル星に来てエメラル星のことはよくわからなかった。そのため、ミュウが、ザバンに頼み込んで有休をもらってローレンシア大学で、授業を視察という名目で教室に入り、勉強をすることになった。しかし、講師よりジアースの方が立場が上なので、これを機に、ジアースは公演をさせられるはめになった。

 早速ジアースは授業中少ない時間だが講演を毎日行うようになった。

 まずは生命論である。

ジアース:生命とは何か。それは意思を持つ霊体又は魂のことである。

 意志とは何か。それは生命を動かすエネルギーであります。

 エネルギーといえば、マクロの視野から見れば、宇宙全体が、星全体がエネルギーを持っている。そう、宇宙も星も生命体なのである。そして、生命体とは、生命の複合体なのである。

 また、ミクロの視点から見ると原子・分子にエネルギーがある。そう、存在するものすべてが生命なのである。

 エネルギーとは何か。生命体を動かしている意志なのです。

 意志の違いはエネルギーの違いによって反応が異なります。反応が異なることによって、動作も違います。存在するものが生命ならば、今現在存在するものは何か。また存在する目的は何か。目的は生命が3次元の状態で存在し続けることである。

 存在するものを大きく分けると、無機物と有機物(有機体)と二つに分けられます。生命体は複数の原子が集まっているため、意志の集合体であるともいえます。そして意志(エネルギー)は、似たもの同士、エネルギー値が近いもの同士が集まり、性質が違うものは離れます。そして、固有の意志を持った生命体が形成されていきます。

 特に生物においては、たんぱく質、脂質、糖質、水、無機質が主な構成成分です。

 無機物で構成されている生命体の代表は、アンドロイドです。生命体が活動するには、必ずエネルギー源が必要となってきます。ロボットにとっては電気が主な活動エネルギーになっています。将来的には電気以外でも、海水や、水素エネルギーも、エネルギー源になっていくでしょう。

 有機物とは、炭素を含む分子であり、有機物で構成されている生命体とは、いわゆる生物を指している。生物とは何か。人間とは何か。これは深く論じる必要がある。

 きょうはここまでであった。王宮に戻って、応急に明日の公演を考えなければならなかった。

 次の日は、人間について公演をすることにした。二回目は人間と社会である。

ジアース:社会とは何か。人の個人個人の集まりである。そして、安全かつ円滑に社会を動かすには、法が存在する。法はみんながうなずくものでなくてはならない。ほうほうと。なぜなら、人が個人個人、生きられるために法が存在するからだ。もちろん人一人に対して集団で攻撃することは許されない。法は平等であり、個人の人権を守る。これが理想的な社会である。

 では、改めて、社会をどう運営するかといえば、政府が存在し、皆の意見を取り入れていく。個人の意見は価値があるものであれば、最大限に尊重すべきである。その人が、たとえ、病に侵されていた場合、その人を大事にしなければならない。そのものは、社会を形成する力を持っているからだ。

 そう、社会は自己主張したものが繁栄されれば勝ちである。個人は自分の考えというものをもっと持つべきである。勉学は個人の知恵を生み出す知識である。知恵は知識を応用して生まれるのである。だから、まずは勉強し、知識を集めながら、実際に行動するのが、今の社会である。

 と、ジアースは人間と社会について述べた。


 三日目の公演は、宗教と社会についてである。

ジアース:皆がご存知の通りこのローレンシア王国は無宗教国家である。わが国は、倫理と道理で、社会を構築していった。実際、宗教はなくても生きていける。

 だが、他国には宗教は数多くある。宗教の優劣はいかに天とつながることができるかである。天とつながると天運が向いてくるのである。しかし、宗教とは、悟りの境地なのである。悟りとは、結論のことである。そう、正しい結論を持っていれば、宗教家と同じ力を得られるのである。

 宗教は根本が曲がれば、信仰者は不幸になる。宗教は教祖で決まるのだ。教祖は神格化されるため、教祖が社会を握れば、その教祖は何をやっても許されることになる。だから我々の国は、無宗教国家なのである。


 四日目の講演に入った。政治についてである。

ジアース:民衆のための政治は、いかにしたら国民が豊かに暮らせるかである。そうするには、国民に権利を与え、自由に仕事をするといったシステムをわが国は行っている。もちろん権利を与えるのには、それなりの審査がある。だが、危険でない限り、わが国は生活のために権利を与えているのだ。特に、利益を多く生む会社には大きな権利を与え、その代わり、税をたくさん取るといったのが、わが国の政治システムである。

 こういった社会を比率的平等という。と、今日は、ここまでにしておこう。

 とジアースの講演は短いが、一言一言が奥が深いため、大学では人気があった。


 五日目は健康についてである。

ジャース:わが国では、宗教がない代わりに、気功が存在する。気功は宗教的な力を持つが、宗教ではない。気功を身につけることによって、健康を維持している。それでも病気になったりすれば、気功専門の医師によって治せるのである。健康の維持は、食事と運動、そして気功なのである。気功の便利なところは、医療機器を使わずに済むところである。正直、現在気功ができる国民は100人に一人といわれている。また、気功の医者は1万人に3人といわれている。気を練る方法は、私にはわからないが、そういうのが存在するのである。だた、気功の治療費は高いため、わが国では薬の開発にも全力を尽くしている。薬により、癌を直すことも研究中である。あと、万能薬の開発を行っている。この薬を飲めば、体力、気力、が回復し、健康が保てるのである。

 以上が、体の健康である。

 次は精神的な健康である。

精神的な健康とは、悩まない、不安がない状態を言います。どうすればそうなるのでしょうか。大事なものを大事にし、考え方をポジティブにする。悩みや不安は将来への不信から生まれます。また、誰かと対立しているときからも生まれます。将来への不安は、自分に自身に自信をつけることで解決かつきます。対立については、相手を理解する、そのために対話を行うといった事を行う、決して相手をむやみに非難しない。社会は共存することで成り立っている。相手を理解してこそ成長があります。心の許容範囲を増やすことが自分にゆとりと余裕を与えるのです。これで、健康については終わりにします。


 6日目の講演は人間関係についてである。

ジアース:どうも皆さんこんにちは。今日は、人間関係について講演を行いたいと思う。どうやったらよりよい人間関係を築けるのか。それは、相手を受け入れることである。自分の自己主張だけでなく、相手の話をよく聞くことである。そして、話の中から新しい発想、新しい考えを持つことが重要です。そして、考え方は、偏りがなく、総合的に会話をすることが重要である。人間関係で、最も絆を作りやすい方法は、共通の目的を持つことである。共通の目的を持てば、お互いに触発することによって信頼ができ、仲間ができるのである。皆さんは人間関係についてどう思いますか?人を大事にするところから始まります。人はそれぞれ生きることが目的です。そして、使命を自覚してそれを実行するのが人としての生き方です。その使命は批難中傷ではなく、建設的であることが大人の社会なのです。

以上今日の講演は終わりにします。また明日。


 7日目の講演会は生活の向上についてである。

ジアース:では、これから生活の向上について話そうと思います。いかなる生活がよいか。

まずは、ゆとりを持つこと、時間を有効に使うこと、役割が分担されていることなどが、生活をするにおいて、重要なのである。

 まず、ゆとりを持つということは、自分に自信を持つことである。

 時間を有効に使うとは、人生は1度しかないので、効率的に動いたもの勝ちである。

 役割分担とは何か。自分のすべきことをすることです。

 この3点が生活への向上の道であろうと思います。

と、7日目も講演が短いながらも無事終了した。


8日目の講演は、対立についてである。

ジアース:対立は、どこの社会でも存在する。ただ、なぜ対立するのであろうか。原因は、思想の違い、過去の戦争に対する憎しみ、自分を超えようとするものに対する嫌悪感である。

 解決方法は、いかに、自分が、相手に受け入れられるかである。思想の違いについては、相手を理解することと、原点に戻ることである。原点とは生きることである。これはどの宗教家・思想家も同じである。そこを根本に、お互いの共存を認め合うのです。過去の戦争に対しての憎しみについては、人類は、過去へ戻らず、未来に生きるべきだと思う。ただ、過去への償いとしての行動は、何らかの形で行うのも忘れてはならない。そして一番厄介なのが、相手を超えることによる攻撃である。相手が力が強ければ強いほど、解決は困難である。結論は、認めてもらうしかないのである。そういう行動をとるしかないのである。

 相手が人間なら、価値あるものを生かします。そう、自分の存在を、相手にとって価値のある存在にするのです。それが成功したら対立は消えるでしょう。それでも生かさないとすれば、相手は人間ではありません。倒すしかないでしょう。今日はここまで。


 9日目の講演は勉学についてです。

ジアース:諸君。勉学に励んでいますか?勉学をすることは何のためだと思いますか。それは、この世界の中で、自分を生かすためにあります。では、何を学んでいるのでしょうか。それは、人間です。勉学は人間社会を分析し、人間のために技術を開発する知恵を学ぶのです。そう、自分の行き方を学ぶのです。勉強によって、自分に向き不向きがあるでしょう。その場合、自分のためには自分に合った生き方をすることが重要です。そういう生き方をするために勉強をしているのです。今日はここまで。


10日目の講演は、教育についてである。

ジアース:今日は教育について触れようと思う。教育で重要なことは、健全な社会の一員に育つことが目的です。自分がされて嫌なことはしない。大義名分のない攻撃しない。人を大事にする。そういった人間性が社会を健全にします。教えることは教科書通りの勉学だけではありません。勉学は個人の生活に深みを持たすもので、骨格は、自分でクリエイティブな発想ができるようにすることが、教育です。学んだことをいかに応用できるかが、社会では重要なんです。勉強は、そのための基礎なんです。それを踏まえて教育をすべきなのです。今日はここまで。

 ジアースの講演は、毎回4.5分足らずなのだが、確信をついているのだ。だから学生に人気があった。


 11日目は法律についてである。

ジアース:今日は、法律について話す。法律は人が安全に生活ができ、誰にでも平等である。国民が自由に生活できるよう権利と義務を与える。自由は束縛されないというイメージがあるが、全員が自由ということになった場合を想定してください。秩序が乱れるのは間違いありません。人間は、社会の中で生きるので、納得できる生き方をすることが、本当の自由である。そして、本当にやりたいことがあるのなら、会社に権利と条件を与え、自分の自由を満たしていく。それが根本となって法律ができるのである。

 と、今日にジアースの講演はここまでである。


 12日目は経営についてである。

ジアース:皆さんこんにちは。今日は、経営に話そうと思う。経営するに当たって何が必要か。それは、商売が、現代のニーズに答えて得ているかどうかである。商品については希少性であり、また効率的であり、斬新であり、持続性がある、ことが重要なポイントです。

コンピューターや、タイプ別ロボットがこれに当たる。そう、経営で成功するには、こういった要素が欠かせないのである。さらに、価値のあるものが最後まで残るのである。今日はこれで終わり。


 13日目は人徳についてである。

ジアース:人間関係の中で、もっとも円滑な関係を作るのに必要なものは、人徳です。人徳とは、人を大事にする、思いやり、相手のことを考える。全体を考える。これが、原点となり、人生の中で、人に好かれていく魅力のある人間になります。人徳を持つことによって人間関係がうまくなり、人脈ができていくのである。人生で成功する最も大事なのは、人脈です。そのためには人徳を持つという努力を惜しまなくやりましょう。

 と、今日の講演は終わった。

 

14日目はローレンシア王国の兵法である。

ジアース:ローレンシア王国の兵法をこれから話したいと思う。ローレンシア兵法は次の通りである。

 ・あるものを有効に使う

 ・行動するときは必ずプランを頭に入れておく。

 ・たとえ相手が敵であっても、有能な人物であれば、味方にする。

 ・時間は限りあるものだから、時間は有効に使う

 ・合理的な動きをする。

 ・無駄を作らない

 ・人徳でもって相手を味方にせよ。

と、たくさんあるが、これらがローレンシア王国の兵法である。みんなは理解できたかな。

 と、14日目はこれで終わる。


 15日目は合理的思考についてである。

ジアース:今日は、合理的思考について話す。この考え方は物事を効率的に進ませるには持っておきたい思考である。なぜか。1つの動きで多数の目的を達成するので、非常に効率的なのである。特に政治家は合理的思考を要求される。一度に解決しなければいけない課題がいくつもあるからである。合理的思考は、例を上げれば、料理することに似ている。料理は一度に数種類のおかずを作る。合理的思考は、まさにこれなのだ。というわけで、今日はここまで。


 ジアースの講演は90日行われる

16日目はローレンシア王国の倫理観である。

ジアース:ローレンシア王国の倫理観は人が人であるために必要な考え方である。内容は、次のものである。

 ・理由もなく人を攻撃しない。

 ・価値あるものは大事にする。

 ・根拠のない悪口は言わない。

 ・勝つことよりも守ることが大事。

 などといったものがある。人は何が大切かを本能的にわかっている。それは、生きることである。そして、生きるために平等な権利を与えられている。そう、国王と同じ人権を皆が持っているのが、このローレンシア王国なのである。ゆえに、この国を大事にしていけば、皆が幸せに生きていけるのである。自分の国を大事にしてください。今日は以上だ。


 17日目は病についてである

ジアース:今日は、病について話す。この国は気功が発達しているため精神的にも肉体的にも病になっている人は少ない。

 だが、他国ではある国では精神的な病を多く持つ国がある。病の原因をピックアップしていこう

 ・ストレスがたまる。

 ・考え方が発達していない。

 そう、この2点だ。ストレスがたまるというのは、仕事で休む時間がない、意地悪される、認められない、セックスができないといったものである。

 考え方が未発達であることに関しては、頑張る人の足を引っ張る。誠実な人を攻撃する。嘘やデマが蔓延している。といったものである。

 こういう社会になるとその国自体が病気になってしまうのだ。我々はそうならないよう

に最善を尽くしている。今日はここまで。


 18日目は自他一体についてである。

ジアース:自他一体とは、自分と他のものは一体だということです。例を上げると、人間と環境、一人と社会、自分と他人です。

人間と環境については、環境がなければ、人々は生きていけないということです。

一人と社会は、社会は一人の集まりでできているので、一人の行動が社会全般に影響するからです。

 最後に、自分と他人では、自分が他人にしたことは、そっくりそのまま返ってくるということです。他人にいいことをすれば、感謝されるし、害を与えれば、そのまま返ってくる。これは宇宙の法則なんです。生命の法則なんです。だが、他人と接する場合、故意じゃなくても失敗することはあります。人間関係で悩んでいる人はたくさんいます。どうすれば、自分はうけいれられるのか。どうすれば、相手は理解するのか。結論は身近なところから固めていく必要があります。それができたとき自然と相手も受け入れるでしょう。

少なくとも、ローレンシアの社会ではこの法則で人間関係は成り立っています。これで、今日の講演は終わり。


 19日目は未来についてである。

ジアース:今回は未来について話そうと思う。人には人生があります。長い間、この社会の中で生きているのです。だから、未来について考える必要があるのです。自分はこの社会でどうやって生きていくかを早い段階で決めなければなりません。夢や希望をかなえるには、十分な勉強量と、綿密な計画です。夢がない人がいた場合は、夢を与えられるような社会でなくてはいけません。人生の成功者が多ければ、希望を与えることができます。そう、未来を生きることに、希望を持って生きていくことが、充実のある人生になるのです。

 未来の夢をかなえるには、努力しなければなりません。また、思い続けなければなりません。そして計画を立てたとおりに動かなければなりません。そうして初めて、未来を明るいものにすることができます。皆さんも、早い段階で自分の未来を考えて見ましょう。


 20日目は努力についてである

ジアース:今回は、努力について話そうと思う。まず、時間というものは限られている。だから、効率良くやるのが一番である。最初は基本から学ぶことである。基礎がしっかりしてなければ、応用ができない。では、基礎とは何か。原理、原則である。そこを身につけることに努力をしたほうが近道を通ることができる。また、覚えることよりも、理解をすることが重要である。理解ができていれば、応用ができるからです。皆さんは理解できますか?今日はここまで。


 21日目は権力についてである。

ジアース:この世になぜ権力が存在するか。それは、社会をまとめあげるためである。ゆえに、権力者は統率力を持っていなければならない。また、権力があるものに権利が集中するのは、社会に利益をもたらすためである。それができない場合は、権力者の位置からはずされるのが、このローレンシア王国である。国民のニーズに答えて動くことは権力者の役目である。だが、権力乱用を防ぐために権力者と個人には同等の権利が与えられているのである。つまり、権力者とは社会をまとめるため、社会に利益をもたらすために存在する。だから、権力者は平等な社会を作らなきゃならないのである。


 22日目は家族についてである。

ジアース:では、理想の家族について述べたいと思います。理想の家族の関係は、本来信頼できるのが家族です。理解をする、隠し事はしない。支えあっている、といったものです。エメラル星では家族に対しての問題は少ない。倫理観が成り立っているからである。だが、家族というのは、1番信頼していたのに裏切られた。となると、家族は崩壊します。家族で一番大事なのはコミュニケーションです。家族を理解していたら、裏切られるということはないからです。とにかくコミュニケーションをとりましょう。


23日目は愛についてである

ジアース:今回は愛について語る。人は誰しも愛を求める。では、具体的に、愛とは何でしょうか。

 ・癒しあえる・・・・・優しい言葉。スキンシップ、

 ・励ましあえる・・・・やる気が出る言葉をかける

 ・気を許しあえる・・・お互いのクセを認める

 ・楽しめる・・・・・・気分がいい。セックスをする

 ・勇気付けられる・・・安心感と行動意欲が増す。

 ・お互いやる気が出る・生活にメリハリがつく毎日が充実する

 ・助け合う・・・・・・お互いの大切さを実感する

 ・笑いあう・・・・・・心が豊かになる

 ・支えあう・・・・・・お互いの弱点を補う

 ・守りあう・・・・・・愛が深まる

 愛とは信頼と性関係で成り立っている。愛を得るにはどうするべきか。ともに動く、ともに遊ぶ、見守る、サービスをする、優しくする、思いやりを持つ、愛しているの言葉である。皆さんは愛についてどう思いますか。今日はこれで終わりです。


 24日目は知識と知恵についてである。この講演にはミュウとサハリンが参加していた。

ジアース:では、今日は知識と知恵について述べてみたいと思います。まず、知識とは何か。それは、過去の人物が体験した、見つけ出した知恵なのである。また、知恵は経験したものであり、また、知識を応用して生まれたものである。簡単な知恵を見につけたいのなら、書物を読んだ方が手っ取り早いでしょう。ただ、新しい知恵を身につけるには、応用力を身につけることが大事です。どうやったら応用できるのか。それは、自分自身がどれだけこの世の法則を知っているかです。そう。知恵とは神または天が決めた法則そのものなのである。その法則に人間が気づくかどうかが課題なのです。

今日は、ミュウとサハリンが来ていますので、この2人にも挨拶してもらいましょう。

ミュウ:皆さんこんにちは。私はジアースはまったく新しい人だと思います。ジアースの考え方は、何が大事なのか。何が原点なのか、何が基本なのかをわかっています。私は、頭のいい悪いはそこに築くかどうかで決まると思います。みなさんこのローレンシア大学は、常に新しいものを求めています。それは、時間が経つにつれて、社会が急速に進化するからです。どうか皆さん。このローレンシア大学に入ったからには人類のための人材になってください。以上。次はサハリンです。

サハリン:皆さんこんにちは。私は二人のように弁論をするのが得意じゃないので歌を歌いたいと思います。題名は情熱です。

   情熱

  願いが大きいほど 壁も大きいだろう

  どこかで信じてる 本当の私の姿

  信じられない圧力 壊れそうな心抱え

  それでも前へゴウイング 夢をつかむのさ

  もうここまで来たのだから 最後までベスト尽くせ

サハリン:これはジアースが作ってくれた詩で、男っぽいので、今まで歌いませんでした。今日始めて歌い、もう歌わない予定なので、みんなラッキーだと思ってください。

ジアース:では皆さんまた明日。


 25日目の講演は、情熱についてである。

ジアース:今日は、情熱について講演します。情熱とは行動力の原点です。そして、自分に自信を持たせる原動力です。では、どこで情熱を発揮するのでしょうか。それは、夢の実現、愛の獲得であります。ですから、夢を潰す行為というのは情熱をなくす行為であり、無気力になる原因なんです。人は、情熱があるからこそ、夢を実現させる未来を信じるからこそ生きていけるのです。ローレンシア王国では夢を大事にします。これは民衆との約束です。情熱を持っている人を大事にします。実力がある人を大事にします。どうか皆さんこの大学で多くのことを学んでください。

 と、今日の講演は終わった。


 26日目の講演は共存とは何かについてである。

ジアース:今、現在、我々エメラル星は戦争から共存の道へと歩いていこうとしています。なぜ、共存が叫ばれているか。それは、全員が生きるためです。もし仮に敵がいなければ、世の中は安心して生きていけるでしょう。そう、人々は安心した社会を望んでいるのです。だから、人は、ともに生きることにより戦いを避け、お互い共存をすることにより、両者の繁栄を喜び合う、これが、共存の社会です。敵を作る必要はまったくないのです。それは、個人にもいえます。ともに生きるべき道を歩むこれがお互いのためなのです。今日はここまで。


 27日目の講演は統率力についてである。

ジアース:統率力とは何か。それは、人を動かす力である。会社に入れば、昇進することがある。その際、自分の統率力が発揮される。統率力の評価はいかに会社の要望どおりにまた、社会の要望どおりに動いて、部下を活用し、結果を出したかである。結果を出すには部下のことを掌握していなければならない。また、社会のことも把握していなければならない。そう、社会に敏感で、社会の道理がわかる人が、成功を収めていくのである。と、今日はここまで。


 28日目は脳の開発についてである

ジアース:今日は、人間の能力について講演をしようと思います。まず、身につく能力は記憶力から始まります。そして、年が経つにつれて、理解力が備わってきます。その次は応用力です。そして、脳は使えば使うほど発達していきます。年をとっても使っていれば、衰えることはありません。特に年をとるにつれて、表現力がついてきます。ただ、一番能力がつく年齢は、20代から30代前半といわれています。それより若いときにはなかった経験がものをいうのです。自分で考える力は早ければ早いほどいいでしょう。早いほど将来自分で何をなすべきかが見えてきます。天才と凡人の違いは気づくか気づかないかです。そう、気づいたものが成功へと導いてくれるのです。今日はここまで。


 29日目は経済についてである。

ジアース:今日は経済について話す。経済とはお金の流れです。景気や不景気の動向を示します。景気がいいときは、消費者が物をたくさん買い、景気が悪いときは消費者はお金を使わない。そう、景気がいいときというのは、経済の循環がうまくいっている状態である。ゆえに不景気なときは、お金の流れを作ることが大事なのである。だから、不景気な状態での増税は国民の反感を買うわけである。ではどうすればいいのか。簡単である。イベントを行うのである。イベントを行って、経済を活性化させるのです。今日の講演はこれで終わり。


 30日目は商品についてである。

ジアース:今日は商品について講演しようと思う。どういう商品が売れるのか。まずはカリスマ的なもの、例えば、ブランド商品がこれである。次は希少性の高いもの、便利なもの、面白いもの、珍しいもの、普段使うもの、健康に関するもの、食べ物、デザインが綺麗なものがよく売れる。IT産業は出合い系サイト、商品サイトがよく利用される。IT産業のいいところは、商品をいくらでも置ける所である。また、情報が、迅速に入るところである。さらに、自分を大勢の人にアピールできる場である。IT産業は常に新しくなるので、廃れることはない。と、商品についての講演は終わり。


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