第18話 ローレンシア歓喜祭7(あと85日)その3 ミスローレンシアコンテストの打ち合わせ

 ミュウとジアースの話し合いが始まった。

ミュウ:ねえ、ジアース、今、人事募集を行っているの。各部署も人事登用で頭を抱えているのよ。

ジアース:そうなのか。

ミュウ:急に決めたことだからね。みんな高速で動いてるよ。

ジアース:なるほどね。シャムルルで行うことを今、ここで決めちゃおうよ。

ミュウ:ジアースってよく次から次へとアイデアが出るね。

ジアース:それは地球で考えていたことが役に立ているだけ。

ミュウ:ジアースって地球ではえらかったの?

ジアース:いや、ただのアルバイト。

ミュウ:ふーん。すごい才能があるのにね。

ジアース:まずは今は、ミス・ローレンシアコンテストについて決めておこう。募集をかければ、国民はみんな参加するだろう。書類審査から始めなきゃな。これって膨大な量じやない?

ミュウ:そうね。まずは年齢制限ね。15歳から25歳っていうのはどう?

ジアース:妥当な数字だね。

ミュウ:じゃあ、決まり。

ジアース:審査はアンケートによる心理テストと、テストによる知力審査が1次予選。ここで500人に絞る。ここから論文審査。ここで50人に絞る。これが2次予選。で、ここからが本番。1回戦、2回戦、最終戦の3回っていうのはどう?

ミュウ:7日あるのに3日だけなの?

ジアース:だってコンサートや発表会もあるだろ。

ミュウ:そうね。

 そして、結局ミス・ローレンシアコンテストの流れはこうなった。


 1次予選:アンケートによる心理審査(早い順から1万人で締め切り)

     :テストによる知力審査 500人に絞る

 2時審査:論文審査       50人に絞る

 本選

 1回戦:ファッションショー   20人に絞る

 2回戦:歌を歌う        10人に絞る

 最終戦:得意技を披露      ミス・ローレンシア決定


ジアース:どうだ。この流れは。

ミュウ:うん。大体それでいいんじゃないかなあ。

ジアース:司会と審査員も決めなきゃなあ。俺はこの星に来てからまだ3ヶ月と10日しか経っていない。この国の人との面識がなくて正直困っている。

ミュウ:それは私がやるから心配しなくていいよ。


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