第17話 ローレンシア歓喜祭7(あと85日)その2 歓喜祭の打ち合わせ
ジアースは自分の部屋に戻り、企画書を次の会議に臨んだ。
ジアース:皆の者、今日もご苦労様です。まずはそれぞれの企画書について提出してくれ。
そして、企画書が提出された。提出された。ミス・ローレンシアコンテストについては次の通りである。
第2回ミス・ローレンシアコンテスト
まずは参加者を公募する人数制限は500人、それ以上になった場合は書類選考とする。内容は歌、ファッションショー、論文を行う。これで優勝を争うことにする。
ジアース:なるほど大筋の枠はそんな感じだが、俺は歓喜祭1日目から予選を行ったほうが面白いのでは。そして、最終審査で残った者から優勝を決めるのはどうだい?
ミュウ:そうね。まず1日目から5日目は10人ずつ1次予選で詩を作ってもらい、6日目でファッションショーえお二次予選として行い、最終日には論文を発表してもらうことにするよ。
ジアース:それはいい思い付きだね。司会は誰がやるの?
ミュウ:それは私かジアースかサハリンの誰かがやらなくてはならないと思う。
ジアース:でも、サハリンはコンサートを3箇所で行うんだぞ。
ミュウ:でも、サハリンには初代ミス・ローレンシアとして参加してもらいたい。
サハリン:私は歓喜祭でのミスローレンシアコンテストだけど、予選は歓喜祭前にやったほうがいいんじゃない?
ジアース:なるほど、それもそうだなあ。ミュウはどう思う?
ミュウ:そうね。前夜祭ということで、歓喜祭前に盛り上がるのもいいね。
ジアース:じゃあ、ミス・ローレンシアコンテストについてはこんな感じだね。場所も決めなくちゃね。
ミュウ:わかった。
ジアース:コンサートの企画案はどう?
ミュウ:大物ミュージシャンを集めて行うの。カラジンとイルメスでも異なった日にコンサートを行うつもり。
ジアース:わかった。次はアンプはどうだ。
アンプ:展示会、博覧会では、以前に行ったものを再度することにしました。展示会ではローレンシア王国についてを展示し、博覧会では、バイオやロボットの技術についてを行います。
リリィ:私たちはまず、コンサートについてをサハリン様と協力して企画を立てます。展示会はゴルザルと同じで、ローレンシア王国についてを展示する。宝探しについては私はやめようと思います。宝の奪い合いで混乱が起こるかもしれません。
ジアース:そうか。じゃあ、コンサートと展示に力を注いで欲しい。次はリオパルのウォル。
ウォル:我々は遊園地(行楽地)の開放を行います。名所巡りについては各旅行会社と提携して計画を進めています。
ジアース:わかった。次はパレオザンのグリス。
グリス:私たちは動物園はいつもどおり、マジックショーは大物を連れてきます。クイズ大会については予選を歓喜祭前に行います。参加者は明日にでも公示してみます。
ジアース:わかった。次はカルルアのドルア。
ドルア:我々は展示会と小遊園地の開放の他に何か企画をしたいと思っています。また、私は展示会は歓喜祭の前から行って、歓喜祭後も展示は続けたいと思いますが、皆さんはどう思います?
リリィ:そうですね。せっかく作った展覧会が1週間で終わるのも何か空しい。
アンプ:私もそう思います。ドルアさんの意見に賛成です。
キサン:私もです。
ジアース:では展示会は早めに行うことでいいな。反対の人は手を挙げてくれ。
反対者はいなかった。
ジアース:じゃあ、決まりだ。最後はイルメスのキサン。
キサン:我々はコンサートと展示会ですが、その他にスポーツの親善試合をしようと思います。
ジアース:親善試合か。何のスポーツで、何の種目でやることも、代表者を選ぶことも、これはすぐにはできないのではないか。全種目だとオリンピック規模的になってしまう。今回は無理だと思うが。
キサン:そうですか。皆さんはどう思います。
ミュウ:キサンは何かスポーツにこだわってるみたいね。
キサン:はい。
ミュウ:ジアース。私はキサンにやらせてあげたいよ。
ジアース:うーん。間に合うのか。それに、一体何の種目をやるのだ?
ミュウ:うーん。やっぱ、だめか。
キサン:そうですか。わかりました。オリンピック規模になると無理ですね。
ドルア:マラソンをやってみたらどうですか?1週間で7都市を制覇することはどうでしょう。
ジアース:そうか。マラソンか。でも7都市制覇というのはすごいものだなあ。だが他のものはどう思う?
グリス:うーん。私はスポーツはローレンシアスポーツ協会に任せてみればいいのではないですか。
ジアース:そうか。じゃあ、私が行くしかないなあ。
ミュウ:私もスポーツ協会のことはスポーツ協会に任せたほうがいいと思うよ。
ジアース:そうだな。じゃあ、スポーツ協会の交渉は私がする。後は各都市の代表者はみんな発言したな。後は、海外への宣伝はどうなっているか。スピーク。報告してくれ。
スピーク:はい。各大使館が動いています。ただ、外国からの来客者はあまり多いとはいえません。
ジアース:なぜだ?
スピーク:我々の行事はメインのメンバーが国内のメンバーだからです。
ジアース:そうか。わが国に興味がない者はこないということだな。
スピーク:はい。
サハリン:それなら、興味がもてるようにしたらどう?
ジアース:海外への宣伝を国だけではなく、メディアなどの戦略を今までよりも増やすしかないな。
ミュウ:海外用にもパンフレットを作ったら?
ジアース:なるほど。そうだな。じゃあ、パンフレットを作ることに皆賛成か。
アルス:私はホームページを使うのもいいと思いますが。
ジアース:なるほど。では、インターネットでの宣伝はメイルに任せる。
アルス:はい。
ジアース:パンフレットについては新入りのフライに任せよう。
フライ:私でいいんですか。
ジアース:手が空いている者がいないからなあ。フライよ。各部署と連携をとって動いて欲しい。
フライ:はい。
ジアース:スポーツ協会との連係は私がやろうと思ったが、フライに任せようと思う。これについては、皆どう思う?
ミュウ:私はジアースの後ろからの援護が必要だと思う。
サハリン:私もそう思う。
ジアース:じゃあ、そうするようにしよう。では、今日は、何か問題になることはないか。
各部門からは何もなかった。
ジアース:では、おのおの、自分の職場に戻って企画を進めてくれ。今日は以上だ。
と、おのおのが、会議室を出た。ジアースはミュウと自分の部屋へ移った。
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