第37話 ローレンシア歓喜祭まであと69日(9月22日)
ローレンシア歓喜祭まであと69日(9月22日)
ジアースとミュウは朝、いつも通りの時間に起きた。
ミュウ:ジアース。結局サハリンは帰ってこなかったね。
ジアース:ああ。俺たちも久しぶりの楽しい夜だったな。
ミュウ:そうね。
ジアース:で、今日の予定だが、ミュージシャンのオーディションの締切日だったな。
ミュウ:うん。
ジアース:あと、情報企画部門の人員募集だな。
ミュウ:うん。王国新聞でね。
ジアース:今日の昼ぐらいには少しはアポととってくる人はでてくるだろう。
ミュウ:後はスポーツはどうなっているんだろうね。
ジアース:フライに聞いてみるか。
ミュウ:その前に、朝御飯よ。
と、2人は朝御飯を食べ、ミュウとジアースは別々に出かけた。
ジアースはフライの所へ行った。
ジアース:フライよ。どうだ?
フライ:野球、サッカーはファン投票による選手は決まりました。しかし、対外国戦を行なうといっても、歓喜祭の中の7日連続は選手にとってきついでしょう。正直、細かいところは手がつけられていません。
ジアース:おすか。では、1日目と3日目と5日目と7日目は野球、2日目と4日目と6日目はサッカーにしてはどうだ?
フライ:なるほど。ですが、野球とサッカーは場所が違うので交互にやる必要はありません。
ジアース:なら、7日連続でやってもらうしかないな。補欠もいるから大丈夫かもな。
フライ:そうですね。
ジアース:では、武道大会だが、棄権者が続出しているようだな。
フライ:はい。参加者の中には格闘技の王者といわれる者が続出です。参加者は154人になりました。
ジアース:そうか。で、歓喜祭の1日目から始めることにして、試合数はトーナメント戦で1日一人1試合で、1日目はシードでない者は2試合か。勝ち続けた場合は。
フライ:はい。
ジアース:で、フライよ。スポーツ大会は野球、サッカー、武道の3競技は別々で行なうから、各種目ごとの担当者が必要だな。
フライ:はい。野球からはローレンシア野球協会のソフト、サッカーからはローレンシアサッカー協会のフット、武道からはローレンシア武術協会からバルト、を担当者にしようと思っています。
ジアース:連絡は取れたのか?
フライ:はい。3人とも大丈夫そうです。
ジアース:わかった。後はいいか?
フライ:特にありません。
ジアース:では、これでいいな。
フライ:はい。
と、ジアースはフライとの話し合いを終えた。次はシンの所へ行った。
ジアース:シンよ。進行具合はどうだ?
シン:はい。博覧会・展示会の人員募集はいま、進行中です。各都市の情報は、7つの州からいただきました。あとは、国内・海外旅行の名簿はそろえました。
ジアース:よく集まったな。
シン:はい。外務省のスピークさんらに手伝っていただきました。
ジアース:そうだよな。4人だけではできないよな。で、今日からジョージが加わっているから5人になるか。
シン:はい。で、これがツアー企画の原案です。この原案を元に、それぞれ動いています。
ジアース:なるほど。大した原案だなあ。
シン:ええ。これは企業のノウハウを駆使しています。
ジアース:この原案は、宿泊先、交通、食事、観光地、イベントを元に展開されているな。
シン:はい。
ジアース:そうか。確かにこれを展開させると5人は足りない。だが、基本がしっかりしてあるので安心した。
シン:はい。
ジアース:で、人員募集はしたが、面接は私がやっていいか?シンは今、仕事で火の車だろう。
シン:はい。お願いします。
ジアース:では、よろしく頼む。
と、ジアースはシンの元を去り、次はアルスの所へ行った。アルスはテレビ局にいた。
ジアース:アルス。どうだ。
アルス:順調です。
ジアース:で、王宮新聞に載せた人員募集はどの位集まった?
アルス:数十人です。
ジアース:で、今日の昼来るものは?
アルス:今日の今日ですから、これから連絡してみます。
ジアース:わかった。で、後はクイズ大会のCMをやるんだったな。
アルス:はい。
ジアース:そして、今、ロケをやるんだったな。
アルス:はい。早速スタンバイして下さい。
ジアース:では、スタンバイする。
そして、ジアースのクイズ大会のCMのロケが始まった。
ジアース:「ローレンシア王国の皆さん。こんにちは。クイズ大会の予選はあと6ヶ所。今から参加したいとの声を聞きました。そう。今からでも遅くはない。知恵の勇者よ。次はゴンザルへレッツゴー。」
アルス:カット。
と、ジアースのCMのロケは終わった。
アルス:ジアース様。参加人数を増やすのですか?
ジアース:グリスからメールが来て、O.K.した。シャムルルで、あれだけ盛り上がったからな。
アルス:グリスはプロデューサーに向いていますな。
ジアース:そういうアルスは板についているではないか。
アルス:では、今日はこれで終わりです。
ジアース:では、王宮へ戻る。
と、ジアースは王宮へ戻った。論文を読んでいたが、ここにガイからの連絡が入った。
ガイ:ジアースよ。
ジアース:何でしょう。
ガイ:俺に何かできることはないか?
ジアース:手伝って下さるんですか?
ガイ:ああ。
ジアース:では、オーディション参加に応募したミュージシャンの書類審査をお願いします。ガイ様が1番いいと思っていまして。丁度よかったです。
ガイ:わかった。あと、当日のオーディションも確か俺が審査をするんだったな。
ジアース:はい。よろしくお願いします。
と、ガイとの連携をとった後、論文を読み、昼食を王宮の食堂で昼食を摂った。
食堂にはカイザーがいた。
ジアース:カイザー殿。最近、食堂でよく会いますね。
カイザー:そうですな。
ジアース:今日は魚ですか。
カイザー:そうです。ジアース殿はカレーで。
ジアース:はい。
カイザー:で、歓喜祭はどうですか?
ジアース:ええ。歓喜祭の担当者はローレンシア王国の公務員を好きに使っていいとおう特権を与えていますので、思ったよりはかどっています。
カイザー:なるほど。だが、人が足りないようですな。
ジアース:はい。シンの情報企画部門で歓喜祭専用のホームページを作っています。完成するまでは、借りのホームページで募集をしています。
カイザー:しかし、ジアース殿は何でもやりますな。
ジアース:はい。しかし、人材がいるからできるのです。
カイザー:そうですな。
と、ジアースとカイザーは話し合いながら昼食を食べて、それぞれの仕事についた。
ジアースの携帯にアルスからのメールが入っていた。情報企画部門への希望者の面接についてであった。
ジアースはさっそく、王宮の面接室で面接を行なった。
ジアース:では、名前は?
キョウコ:キョウコといいます。
ジアース:で、得意分野、もしくは趣味は。
キョウコ:旅行です。
ジアース:では、採用するので、情報企画室という所に行ってくれ。
キョウコ:もう採用ですか?
ジアース:そうだ。旅行が趣味ならこの仕事も務まるだろう。
キョウコ:ありがとうございます。
次の人が入ってきた。
ジアース:では名前は?
レイナ:レイナです。
ジアース:で、得意なものは?
レイナ:料理です。
ジアース:レストランには詳しいか。
レイナ:はい。
ジアース:飲食店の食べ歩きはよくやっているか。
レイナ:はい。
ジアース:職歴は?
レイナ:ITの会社で町の情報を担当していました。
ジアース:わかった。採用だ。
レイナ:もうですか?
ジアース:採用のポイントは町の情報を扱っていたことだ。情報企画室へ行くといい。
レイナ:はい。わかりました。
次の者が入ってきた。
ジアース:では名前は?
ユージ:ユージといいます。
ジアース:何かこれというものを持っているか?
ユージ:インターネットをやっています。
ジアース:旅行は好きか?
ユージ:はい。それなりに。
ジアース:大学時代の学科は?
ユージ:情報システム学科です。
ジアース:なるほど。で、そこでは主に何をやった?
ユージ:プログラミングです。
ジアース:わかった。採用しよう。
ユージ:ありがとうございます。
ジアース:では情報企画室へ行くといい。
ユージ:わかりました。
と、今は後はいなかった。今日の今日だったので、ジアースは仕方ないと思って自分の部屋へ戻って、スケジュールを確認した。
ジアースはグリスの元へ行った。
ジアース:グリスよ。クイズ大会の参加者は増えたか。
グリス:半端な数じゃないですね。
ジアース:しかし、25日は大変そうだなあ。
グリス:そうですね。で、25日についての流れを話し合いましょう。
ジアース:ああ。
グリス:まずは、ゴンザルテレビ局で午前5時から開始。その時、ネットでクイズ問題が100問出されます。ジアース様はテレビでずっとしゃべり続けるわけですが、大丈夫ですか?
ジアース:ああ。大丈夫だ。
グリス:で、その100問は非常に難しいので、テレビでヒントを言っていただきます。
ジアース:なるほど。
グリス:で、解答者がテレビ局へ来て全問正解した者はテレビ局でジアース様が紹介することになっています。
ジアース:なるほど。
グリス:後はその場で決めます。
ジアース:で、ゲストは?
グリス:そうですね。ガイ様はどうでしょう。
ジアース:わかった。じゃあ、サハリンもゲストに迎えるか。
グリス:わかりました。
ジアース:では後は問題はないか?
グリス:そうですね。その時にならなければわかりません。
ジアース:わかった。では、今はこのぐらいだな。
グリス:はい。
ジアース:では、何かあったら連絡くれ。
グリス:はい。
と、ジアースは次はローレンシア大学へ行った。バイオロとアシモフに会うためである。まずはバイオロ会った。
ジアース:バイオロ殿。どうですか?
バイオロ:まずは、私が書いた本と他の専門書を参考に、1つの教材を作っています。それから、会場の設営を行なおうと思っています。
ジアース:バイオロ殿。できれば10月1日までにできますか?
バイオロ:それはどういう事で。
ジアース:博覧会の建物が10月1日にできます。それから動くのとしたら2ヶ月しかありません。
バイオロ:しかし、時間が短すぎますな。ですが、やるだけやってみます。
ジアース:では、私はアシモフ教授のところへ行きます。
と、ジアースはアシモフのところへ行った。
ジアース:アシモフ教授。どうですか、進行具合は?
アシモフ:そうですな。実際にいくつかのロボットももって行きますかな。
ジアース:アシモフ教授。準備は万全のようですね。
アシモフ:はい。あとは私に一任してください。見事な会場を作りますので。
と、他に雑談も交えて、ジアースは王宮へ帰った。
夜になった。ミュウも戻ってきた。
ジアース:ミュウ。どうだ、進行具合は。
ミュウ:うん。何とかやっているよ。
ジアース:で、ミュウよ。ガイ様とサハリンは、もうくっつかせたほうがいいな。
ミュウ:そうね。でも、私はそうなるとは思わなかったよね。
ジアース:じゃあ、夕飯でも食べるか。
と、ジアースとミュウは夕食を食べ、食事後は論文を読んで寝た。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます