第21話 ローレンシア歓喜祭7(あと85日)その6 温暖化対策

今日のジアースはエコーに用があった。そう、世界温暖化対策について2人で協議を行った。二人は王宮のある部屋で話し合った。

ジアース:エコー殿。温暖化対策としてわが国はどういう方針で行こうか。

エコー:そうですね。まずは温暖化について専門家たちと協議していまして、考えをまとめてみました。原因は二酸化炭素の増加が主です。二酸化炭素の増加の原因は炭酸ガスの廃棄、森林の減少、などです。解決法としては、

1.クリーンエネルギーの使用

2.森林の減少の歯止め

3.森林の復活

4.二酸化炭素の固定化

です。

ジアース:なるほど。で、1.2.3.はどの国も考えは思いつくが、二酸化炭素の固定化は新しい考えだと思う。バイオ技術で固定化させる方法が1番いいだろうな。

エコー:バイオ技術ですか。私は思いつきませんでしたよ。では、バイオの技術による二酸化炭素の固定化を専門家と協議してみたいと思います。

ジアース:では、私は歓喜祭に戻っていいか。

エコー:はい。世界温暖化対策会議の原案については私にお任せを。

 ジアースは今日の仕事は特になかったので、部屋に戻って考えた。ジアースはこの歓喜祭を行うに当たって、何かが足りないと思っていた。そしてテレビ電話で、カイザーと話した。

カイザー:どうしましたジアース殿。

ジアース:カイザー殿。私はこの歓喜祭、何かが足りない気がしています。

カイザー:ジアース殿が私に言うセリフとは思えませんね。本音は何ですか。

ジアース:この歓喜祭は、外国からの来客に正直期待をしているのですが。

カイザー:それは私ではなくスピークと話すべきでは?

ジアース:そうですが、私は対外国人に対する企画を立てるなら、外国人が長期滞在できるようにしたいのです。さらに、歓喜祭にこれだけの力を注いで一週間で終わりというのももったいないと思いまして。

カイザー:なるほど。では、歓喜祭自体は1週間で終わっても、博覧会や展示会は続けていけばいいのではありませんか?

ジアース:なるほど。

カイザー:ジアース殿は何か焦っているのではありませんか。

ジアース:いえ、そんなことはありません。ただ、いかにして少しでも多くの国益を生み出すか考え中です。

カイザー:ジアース殿は一気にやろうとしていますね。一石百鳥位のことをしようとなさっている。目標が高すぎなのではありませんか。

ジアース:言われてみればその通りです。今、話しながらもいろいろ浮かんできました。今日はこの辺で電話を切ります。

カイザー:わかりました。ではまた。

 と、ジアースはカイザーと電話で会話した、その後、自分のやるべきことを企画してみた。


 そして夜になった。部屋にミュウが戻った。

ミュウ:ジアース。今日はもう終わったの?

ジアース:ああ。ただ、俺は歓喜祭について考えていた。対外国人用の企画あれ以上は思い当たらない。

ミュウ:ジアース。欲張りすぎよ。今、スピークが外務省と通信省を動かして頑張っているから心配ないよ。ただ、私が今思っていることは、明日からミス・ローレンシアコンテストの出演者の募集は開始だね。後クイズ大会もそうね。

ジアース:今日は大変だったよ。休む時間が無い。

ミュウ:でもずっと考えているんでしょ。この国のことや、世界のこと。

ジアース:ああ。でも俺はローレンシア王国は素晴らしいと思う。みんな性格がいい。

ミュウ:それは昔のジアースが頑張ったからよ。この国は大変だったんだから。

ジアース:なるほど。ミュウ、今日はサハリンが戻ってこないから一緒に寝るか?

ミュウ:たまにはいいね。でも帰ってくると思うけど。

ジアース:でも、サハリンは俺とミュウができてるって知ってるからいいんじゃない?

ミュウ:そうね。

 と、ミュウとジアースの二人は大人の夜を過ごした。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る