第50話 xx01年10月2日ローレンシア歓喜祭まであと59日その3

 その後ジアースは王宮の廊下でノルワーにあった。

ジアース:ノルワー殿ではないか。

ノルワー:ジアースか。丁度いい。話がある。

ジアース:わかった。で、ノルワー殿はインターナショナルマーケットはどのように関与しているんだ?

ノルワー:いや、私は今はシンに任せている。

ジアース:だが、インターナショナルマーケットのレベル1はとてもだが、人が足りないんじゃないのでは?

ノルワー:いや、シンが王宮の者を使うときに私を使ってもらっている。

ジアース:なるほど。ノルワー殿はシンと王宮の者との橋渡しをしているのだな。

ノルワー:そういうことだ。ミミだけでは動かせない者もいる。

ジアース:あと、シンにはまだ、外務省の高官を動かせないと思うが、それもノルワー殿が手伝っているのでは?

ノルワー:ああ、ジアースは察しがいいなあ。だてに監督は名ばかりではない。

ジアース:ということは、インターナショナルマーケットによる貿易もノルワー殿が相当関与しているわけだな。

ノルワー:ああ、そうだ。

ジアース:なるほど。シンの人の使い方は正直うまいな。

ノルワー:そうだな。

ジアース:だが、ノルワー殿は情報企画部をどう思う?

ノルワー:ああ、正直、これは大きな組織になるかもしれん。

ジアース:私もそう思う。

ノルワー:だが、国益になることをシンは提案している。

ジアース:例えば?

ノルワー:シンは旅行業でたくさんの企画旅行を行い、また、その旅行に関連した商売をたくさん考えている。

ジアース:なるほど。

ノルワー:また、シンの考えたイベントは経済効果があると私は踏んでいる。

ジアース:ノルワー殿もそう思うか。

ノルワー:ところで、私は思うが、正直、私はジアースと仲良くやるということは夢にも思わなかった。

ジアース:私もだ。

ノルワー:また、ガイ様とサハリンがこの歓喜祭をきっかけにここまでいくとも思っていなかった。

ジアース:確かに。ガイ様が積極的になりましたからな。

ノルワー:また、国王が2つあってもいいという考えもなかった。

ジアース:これは正直歴史初だと思う。

ノルワー:だが、こんな自分も悪くないと思っている。

ジアース:確かに。

ノルワー:で、ジアースはこの後はどうするのだ?

ジアース:そうだなあ。とりあえず、昼食というとこか。

ノルワー:そうか。

ジアース:では、今日はこの辺にしようか。

ノルワー:そうだな。

 と、ノルワーとジアースは別れた。


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