17さい(と24かげつ)、1つ目ってこう、それだけで不気味ですよね



出ました。


モニカちゃんとの写真集、『姉妹』。


中々に攻めた作品です。キス直前のシーンもあります。


好評発売中です。




 えーっと。



「それじゃあ宇都宮城跡ダンジョンの会議を始めます。何かご意見はありますか」


「僕の意見は、攻略階層は5階ずつがいいな」


「採用! はい、他には」


「安全第一やね」


「採用っ。次」


「めちゃくちゃ広大なダンジョンになりますので、迷子にならない対策が必要ですね」


「そだね、何かいい案あるかな?」


「オイオイ、春奈さんも考えろよ」


「私が考えていい案が出るとでも!?」


【出ないに1000万ジンバブエドル】


「アー、まあそうだな。マッピングはスマホで完璧なのが出来るんだ、集団で地道に地図を作っていくしか無いだろうな」


「あい、39階和牛のステーキだぜぇ!久しぶりにダンジョン居酒屋に来てくれてありがとうな!」


「積極的に話の腰を折っていく店長」


「まるで春奈さんみたい」


「私折らないと思うんだけどなあ。とりあえずステーキ食べよう!」


「たった今折りましたね」



 はむはむはむ。

 ステーキ、美味しいってレベルじゃねえ。天国に行く食べ物だ。こーれは牧場にいる牛さんをステーキにした時が楽しみだーね。


「じゃあ次は。次はレッドアイがいいかな」


「お酒のはなしかーい!ウチはクリムゾンスカッシュね」


 その後はワイワイ飲んじゃって会議になりませんでしたとさ。久しぶりに空中クラゲのヌメヌメ焼きを食べられてよかったよね☆




 ということで宇都宮城跡ダンジョン28階です。25階から3階ほどグレンさんが共同攻略を立ち上げて攻略したそうです。ここから29階、30階と攻略していきます。


「ここまでは他のチームがマッピングしてきているけどさ、どうしょうもないくらい広いねえ、このダンジョン」


「内部の広さは宇都宮城の大きさではないかという噂はほんとうかも知れないって思いますよね」


「迷路階が出ないことを祈るばかりや」


 29階のモンスターは巨大アナコンダです、飲み込まれないように注意。ちなみに肉は鳥のような味がして美味しい。皮はワニ革のようで使い道があります。



 乱獲せずにはいられない!!



 ~乱獲中~


 ~乱獲中~


 ~乱獲中~


 ふう、駆逐は出来ないものの、相当な数を処分して異次元に放り込みました。おかねおかねおかね☆



「なんとかマッピングも終わったでござるか」


「一般的であろうこの階で、道が分岐していてその先には部屋が複数ある。グレンさんと来たときも思ったけど面倒なダンジョンだねえ……」



 まあ推定50階のダンジョン、地道にやっていきますか。



 次の階は30階。なんだろうなあ……



「迷路階な上に1つ目ジャイアント、かぁ……」


 ジャイアントは3m位の体格を持つモンスターの総称です。そんで、1つ目なの、このモンスターは。

 主に鈍器を振り回して、その怪力も相まって質量アタックで敵を軒並みなぎ倒していく存在。

 1つ目だから動体視力が悪いんだけどね。


 迷路階なので1~2体と遭遇する感じだから索敵を丁寧にしていれば大丈夫、なんだけど、ねえ。


 この超広大な迷路で1つ目ジャイアントを駆逐するなんて無理。

 こりゃーここより下の階はエレベーター繋げられそうにないね。エレベーター作っても壊されちゃう。


 取り敢えず31階の階段を発見したところで一度戻りました。



「は? 軍隊の大量投入で30階を駆逐するんですか?」


「ええ、そう決まったの。私達特殊ダンジョン攻略群、そして第一空挺師団も出動がかかってるわ」


「そ、そうなんですか。じゃあ私はこれで、でで、でんわきりますねぇ」


「待って春奈さん」


「待てない」


「待ってよー春奈さん」


「待てないよー遥香ちゃん」


「やっぱりダメですか?異次元空間使うの」


「ぜぇったいだめ! ぜぇっっっっっったい! だぁめぇ!」


「それじゃあ私の給料が3ヶ月無くなっちゃうんですよー」


「泣き落としに引っかかるもんかー!」




 はい。



「というわけで物資を運搬する私若月春奈と、護衛の榊愛、結城モニカ、一夏です。宜しくおねがいします」



 やることにしましたよ。泣き落としとかひどすぎる。もう次はやらんぞい。



 ま、やることは簡単です。2日ほどかけて物資と人員を運搬して2日ほどかけて戻る。これの繰り返し。

 牧場やってるのがバレましたが軍隊だしそう簡単には外バレしないでしょう。


 ~運搬中~

 ~運搬中~

 ~運搬中~

 ~運搬中~


 まだ駆逐には至りません……8mm強装弾を使う重歩兵銃では火力不足なのでしょうがないですね。13mm弱装弾試作銃でもあれば別なんでしょうけど。もしくは10mm弾あたりの新規銃弾の開発。


 ちなみに男性陣は各種ダンジョンに出ていって掃討を行っています。百鬼夜行スタンピード起こすわけにはいかないですからね。

 それくらい軍隊はここに人員を投入しているわけです。さすが首都栃木、力あるねえ。


 ~運搬中~

 ~運搬中~

 ~運搬中~


「ふひーやっと駆逐が終わったみたい。18日かかっちゃったね」


「18日もかかれば途中でリポップもあったさかいにー、討伐するのは早いほうがええねえ」


「そういえば役所から、ここから下は可能な限り駆逐してほしいって要請が来たよ。7人でどこまでやれるか、だね」


「まじかー愛ちゃん。でも迷路階以外ならいけるかな…… 。大規模階のほうが駆逐する分には楽だねえ」


「梟小路に入り込んでるモンスターを探す必要がないですものね」


「だよねえ。そいじゃあ一度戻ってごうりゅ――――」


 ゴゴゴゴゴゴゴゴ


「な、なにゃ!? なんやこの振動!?」



 おい、まずい!出口への階段が消えた!!

 退路封じの罠よ!!総隊長に報告して!!

 突破は出来るだろうが、俺たちが掃除しないんじゃあどこかで百鬼夜行スタンピード起こるんじゃァないか!?




 なん……だと……

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る