17さい(と12かげつ)、色々と解き放たれました
私と愛ちゃんとモニカンパニーが
……ただの30階攻略なのに記者会見が組まれることになりました。めんどい。
パシャパシャッパシャパシャッ
「えーこのたびはお集まりくださいましてありがとうございます。私
ざわつく会見場。まあ6人で40階まで一気に攻略なんてなめてると思われかねないよね。
「では代表質問を私から。そのー、6人での攻略となりますが戦力は足りるのでしょうか。軍団で攻め込められたら多数に無勢になるのではないかという声も上がっております」
「えー、はい。その点は大丈夫かと思います。雑魚が若月の範囲魔法にかなうとは思えません。彼女の魔法は今や世界トップにあるのではないかとも思っております。その魔法を抜けてきた敵に対しては榊をぶつけます。榊の少数への火力はこれもトップ性能であると思っております。そしてバックアップに私たち。どのような状況にも対応できると思います」
「モニカンパニーはバックアップだけですか?」
「基本は。彼女たちの後ろを任せていただけるというのを大変光栄に思っております」
「若月がまた同士討ちをするという懸念は」
「考えておりません」
「なってしまった場合はさかきがしょぶんす「考えておりません」」
目線が怖いよモニカちゃん、かばってくれてありがとうモニカちゃん。
この後ちょいちょい質問が続いて、愛ちゃんがアイス食べたいと言って会見場がふにゃふにゃな感じになったところで会見は終了。
「お疲れ様、ありがとうモニカちゃん」
「こういうのは慣れておりますので。さあ、アイス食べに参りましょう」
攻略初日、今度は写真撮影だそうです。あほらしい。でもモニカちゃんのスポンサーの声もあり無下には出来ない。
なんとも恥ずかしい写真を何枚も撮りました。無駄に顔が良いからねえこの6人……
さ、登って参りましょう。宇都宮駅東ダンジョンは宇都宮城跡ダンジョンとは違って登る方のダンジョンです。登山、登山☆
とりあえず25階までは迷宮階以外は駆逐してあるので歩くだけ。休憩階は7,16,23。ま、私の異次元の部屋でお休みできるので体力全然使わずに移動できました。この能力を解禁できるって素敵だわ。
前人未踏の26階。ここは…………資源階ですね。鉱物がとれるわけじゃありません。
一反木綿が出るんです。ソウ、アレ。アノ一反木綿。一反の木綿に顔と手がついてるあれ。
こやつ、質の良い木綿になるんですよ。一反、大体一般的な体育館の床面積と同等の面積を指します。名前=面積じゃあないのでさすがにそこまで大きい訳じゃあないんですが、まあ巨大なんです。
しかも弱っちぃんですよシクシクシク。顔の部分を切れば死んじゃうアアカワイソウニ。カワイソウダケド、駆逐しないレベルで刈り取っておきましょうね☆
「春奈ちゃんって資源のことになると凄いやる気を見せるよね」
「そうよね。きっとつらい時期があったのでしょうね……」
「13だっけかな、それくらいの時から天涯孤独らしいんだよね。確かスタンピードで家族みんな失ったんだっけかな。お金には苦労したみたい」
「そうなのですね……」
それなりに収集したところで、上の階に行きましょうかね。ああ、いくらになるかなあ☆
27階はしいたけでした。いや違う、からかさ小僧ってやつです。男の足が一本生えている一つ目の付いた傘です。傘は和傘。
攻撃方法は魔法を使ってきて、こちらの動きを遅くしてからの飛び蹴りで蹴り殺してくるそうです。スマホモンスターデータベースより。
傘に可愛い顔が書いてある、下駄を履いているってのは可愛いですけど、蹴りの鋭さはかわいくないなあ……
「ぺろーん、ぺろーん」
しゃべるし。
攻めあぐねましたが、傘を切ってみました
「ぺぺぺろーん、ばーか」
こいつ殺す。
傘は即修復されたようなので、足のほうが本体でしょうね。
傘が邪魔して狙いにくいー。踏み込み横薙ぎのいい練習だ。そらーそりゃーうりゃーどりゃー!
当たりませんね、すばしっこい。ならば魔法で。こちらも動き遅くしてみますか。
お、鈍くなりましたね。これならいける。ズバサァ!傘は死んだ。チーン。
さて、この傘野郎、別名があります。それは
しいたけ(2回目の紹介)
そう、傘部分が椎茸になるんですよ。いや、椎茸のような風味が出るんですよ。足はむさ苦しい男の足なので捨てますが。綺麗な女性の足だったら食べるやついそうやな。猟奇的。
スローしたりごっついウインドカッターで足を根こそぎ切ったり、いろいろやりながら撃破して回収。私には異次元がありますからね、いくらでもってわけではまだありませんけど、かなり詰め込めます。
「春奈ちゃん、大張り切りですね」
「資源階が2回も続いたからねー」
「春奈ちゃんにはスポンサーがついてないんですよね」
「うん。僕にもついてるんだけどねえ」
「え、どういうスポンサーですか」
「武具系。毎回防具が新品なのはそのせい」
「なるほど……春奈ちゃんボロボロの使ってますよね。プレゼントしようかしら」
27階を一掃したあたりで次の階へ。次の階はなんでっしゃろやあ。
「まだ強いのが出てないですね。愛ちゃんはさっきからずっと後方でお留守番してますし」
「ほんまそうですなあ」
「強いのが出ないなら出ないで良いよー強いのと当たりたくない」
「さいでっしゃろか」
「さいですー、もう鬼になるのはごめんですー」
「春奈ちゃん、先ほどからどなたとしゃべってるの?」
「へ?いやこの……」
そこにはながーい首に繋がった顔が。にやにやわろうておる。
「ばぁ」
顔は驚かした!
「ahhhhhhhhhhhhhhhhhh!!」
「gyaahhhhhhhhhh!」
私とモニカは恐慌してしまった!!
「ろくろ首、首長女だねっ、僕が処分するっ!」
後方にいた愛ちゃんとモニカンパニの3人は恐慌状態にならず、愛ちゃんが突っ込んで首を切り落とす!スパァン!
ろくろ首の長い首から大量の血液が!!
「「「gyaaaahhhhhhhhhhhhhhhhh」」」
今度は愛ちゃんも驚いちゃった!
ほかの首が集まってきて、放心状態の3人を取り囲むようにうごめくと縛り上げてしまった。
「ああ、お姉様達が!」
「おほほい、今宵はパーティーですわね。手足を縛ってピーーーーしてピーーーーーして堪能ですわーキマシタワー」
やばいいろんな意味で食われるやばい。
そのとき
お
お
お
「おねえさまをピーするのはこの私よー!!!」
モニカンパニーの残り3名のウチの1人「ミカ」が百合宣言しながら飛び出したー!高身長から放たれる超硬度カトラスの一撃!モニカを縛っていたろくろ首を切り裂く!あふれ出る血潮!
「おねえさまー!」
「助かったわミカ!みんなもあちらの二人を開放して差し上げて!」
動けるようになってからだから首を振りほどいたモニカ。そして奥の部屋からうじゃうじゃわいて出てくる首と顔を切り捨てに掛かる!私のスマホに宿っている狐の神様の補助も貰っているようだ。
「春奈ちゃんをピーするのはこのモニカよー!」
「私は愛様!」
「ピーピーピーノピー!」
なんか変な術掛かってません?なんか百合宣言が飛び出してくるんですけど
まあいいや、体を自由にして貰ったし、全体補助魔法を掛けて軍刀にヨクキレールという魔法を掛けてから私も突っ込みます。
おらぁ!しねぇ!
え、誰が斬りかかるって言いました?こういうときは丸ノコ飛ばして遠距離から斬り飛ばすのが一番ですよ。オラオラオラー!
んー、ちょっとあまりにも数が多いのでみんなを引かせて範囲魔法を展開。首を巻き取るという感じでウォーターサイクロンですね。みんなしぬ。
これで大方始末したので血糊を拭き取るためにちょっとした
一番奥の部屋には大奥っぽい感じの奥方がいたので
顔首を凍結させてから着物を全て剥ぎ取りその後処すという行為をいたしました。28階の着物とかちょーお金になる。
「色々と危なかったけど無事に28回も駆逐できたねー」
「モニカお姉さま……」
「ごめんねミカ、私はもう春奈ちゃんに売約済みなの」
「ねーよ」
29階は何でしょうかねー
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