17さい(と12かげつ)、飲み会です(話に重大な齟齬が出たため該当箇所を抹消。本文800文字程度)



「諸君!私は帰ってきた!」



「きゃー」


「おかえりなさーい」



 若月春奈、長い時を経て宇都宮に戻ってきました。どれくらい長かったかは不明。お出迎えは愛ちゃんとモニカちゃんです。場所はダンジョン居酒屋です。


「というわけでー、19階の貯蔵庫で21年寝かせたウイスキーのハイボールだそうです、こんな品をハイボールにしちゃうなんてなんかダンジョンの無駄遣いー!かんぱーい!」


「「かんぱーい!」」


「ぐびっ、んまっ!んまー!スペシャルなメインディッシュはこちらっ、はい、店長!」


「あいよっ!豚のオークのバラ肉を使ったアヒージョだ!長野県のダンジョン16階の豚のオーク産だぜっ!」


 金かけてますが私は地方巡業で荒稼ぎしましたし、2人は首都のトップクラスのハンターですから。羽振りが違いますよ。


「あっすごい、僕も食べたことないかも」


「有名なところですね。16階で採って15階で熟成させる『長浜精肉店』さんですよね。私はスポンサーから頂いて何度か。言葉に出来ない美味しさですよ」


「さすがモデル系、格が違う。じゃあ私が私のために頂きます。…… これはやべえ」


「旨みのレベルが違うね」


「いくらでも、とはいきませんけどサラサラ胃の中に入ってしまいますね。オリーブオイルもダンジョン産かしら」


「もちろんだぜ、イタリアから輸入されてるやつを取り寄せたよっ!」


 金、本当かかってます。海にも地面があるわけで、ダンジョンは海の底にも多数存在し、大半が百鬼夜行スタンピード起こしている世界なんですよここは。ダンジョン出現前まではコストの安かった海運が、現代じゃそうではないというね。日本防衛軍も7割が海軍費ですね。


 まあ、オリーブオイルレベルなら空輸でしょうけど。資源と燃料はダンジョンから無限にとれますしね。






 普通ならこういうとき居酒屋を貸し切りにしますが、今回はしてません。アンチにこの仲睦まじい光景を見せつけて尊さでぶん殴る目的もあります。帰ってきたことをアピールする目的もあります。戦略的な呑み会なのでした。


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