17さい(と24かげつ)、ベルモールでゆっくり休息です




 ダンジョンから凱旋して記者会見を行いまして。

 40階のボス撃破を受けてパレードを開催することになりました。宇都宮からだけじゃなく全国から人が来そうだね。40階ダンジョン制覇ってそれくらい凄いことなんです。


 パレード当日、かっわいいドレスに着替えてパレードパレード!


 私達7人は大型バスの上に乗って手を振って回ります。パレードルートは大通り~栃木都庁ビル前までの1kmくらい? ですね。


「春奈たーん! こっちむいてー!!」


「もにかさまー! もに、も、も、もにーー! ああああああ!」


「太一ーおーいえおーいえおーいえ!」


 いやー賑やかですね。

 え、なになに、そっち向くの、はいどーぞー春奈だよー☆ 写真いっぱい取ってねえ☆

 きゃぴ☆


 いやーきゃぴきゃぴしてしまいました。


「いやー10万人くらい人が訪れたそうだよ」


「春奈っていやーをよく使うよね」


「いやーそうかな」


「……使ってますね。ええと、10万人はすごいですね、一般オリンピックのパレード並みの人数です」


「アー、俺たちも一気に有名になったな」


「僕は魔人戦においての粘りを評価されて『ダンジョン強化人・ラグビー協会』から代表にならないかって声をかけてもらったよ」


「ウチはそろそろ結婚やなー子供好きやし早いうちに生み始めたいねん。今回のでお金ガッポガッポやし、あとはあいつの反応待ちやねえ」


「ふぁっ!? 私がどんどん置いて行かれてる!!」


「春奈さん、だから私がいるじゃないですか」


「おとこがいいー!」



 こんな感じでパレードの日は過ぎまして、休暇期間となりました。

 餃子像でボロボロだったしそもそも連戦で相当な疲労を抱え込んでいたしね。




 さーいくぞ、我らがベルモールへ!!シネコンにフィットネスクラブ、スーパー温泉に家電屋さんなどもあって、宇都宮のイオン的存在、それがベルモール。

 宇都宮の西側、陽東ようとう方面に存在してます。


 まずベルモールに新規出店してきた、まさおたかしの餃子をお腹いっぱい頬張ります。

 1皿5個入って210円。小ぶりだけどね。野菜餃子で、ニラにんにく不使用! とても美味しいです。ビールもご飯もメニューにないのが特徴。おいしー。


 ご飯食べた後はSK-IVにいって基礎化粧品を購入。これでほっぺたをぷにぷにの状態に保つのよ。ダンジョン駆除人達は成長効果もあって結構お肌プルプルなんですけどね。17さいなのでこーいうのやっておくんです。


 基礎化粧をした後はモニカちゃんのおもちゃになります。いや性的な意味じゃネーから。あ、そう思ったの私だけですか、そうですか。

 モニカちゃんが化粧品を決めてくれて、お化粧も施してくれるんです。まさにおもちゃ。

 一応基本はモニカちゃんから教えてもらって、それも教えてくれたとおりに出来るんですが、本物のモデルさんのテクニックにはかないませんよ。ちなみに朝一で一本モデルの仕事やってきたそうです。

 モニカちゃんの人気はすごいものがあるので、撮影はきっとモニカちゃん中心に回っていて、本番はモニカ様待ちでーすとか余裕でやってるんだろうなあ。

 動く理想のお姫様だもんね、モニカちゃんは。動くって当たり前じゃん、動かないお姫様ってそれ死んでるじゃねえか。



 おもちゃにされた後はさらにおもちゃ。およーふくを買います。今回は秋冬新作およーふく。それはもうせわしなくモニカちゃんが動いて私に着せ替えをしていきます。

 色々と試された後キャメル色のチェスターコートに白のタートルニット、黒のロングスカートという形になりました。

 パンツを履かせようとしたけど、短足で諦めたフシがある。うるせー!ちっこいんだよわたしはー!!


 ちなみに私は150cmですがモニカちゃんは170cmあります。(ついでですが、愛ちゃんは173cm。)なので中等部生あたりの子供を連れている妙齢の女性見たく見えるんですよね、モニカちゃん。

 私は子供扱いかー。子供、こども……わかい……まあ? それは? 17さいだから? ゆるしてあげようかな? 中等部生みたく若いしね?


 あ、そう! 姉妹に見えるの! 姉妹! 姉妹なので映画観に行きました!! 『ええんやで』観ましたよ、よくわからない自己肯定感に包まれました。



 映画見た後はスーパー温泉『大正ロマンのサクラ湯けむり温泉』! 天然温泉と炭酸湯があるリッチなスーパー銭湯です。

 今までは顔を隠して普通に遊んでましたが、流石にここだとそういう事ができないので特別対応、閉店後の入浴をさせて頂きました。あ"ーぎぐー。



「いやー今日は楽しかったねモニカちゃん。じゃあ私はここで……」


「どこに行こうというんですか春奈さん。現実世界のお部屋は私の借りているお部屋をシェアしているんですよ? サア キョウコソ ユリユリ ノ セカイヘ」


「くっころ」


「コロシマセンヨ タノシムダケデス キマシタワー」


「手をわなわなさせて近寄るんじゃないっ。しょうがないのでモニカちゃんのお部屋にいくよ……」


「キキキキマシタワー!!」


「ただし身体は拘束させていただく」


「あ、念力で出来た紐サイコキネシスで私を拘束するなんて!ヒドイデスワー!」


 この後モニカちゃんのお部屋まで連行した後、私だけ異次元のお部屋に逃げました。牛子ーナデナデさせてー。




 1ヶ月ほど休暇をして、回復十分身体万全になったので7人が集合。


「それじゃあ、次の大目標に行きますか」


「ベツニ、ここで止めて他所で金稼ぎしてもいいんだがな」


「せっかくウチつよーなったのにここで辞めるとかありえへんわ」


「じゃあ、行こっかー」





「「「「「「「宇都宮城跡ダンジョンに!」」」」」」



 その前に寄り道しますけどね。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る