17さい(と24かげつ)、大砲が2砲あるので攻城戦が楽になりました





「んー、双眼鏡ズームして見る限りにおいて、今回の攻城戦は、空堀があって門があって壁があって待機所にブッシが詰めている感じだねえ」


「ウチの大砲が役立つかもな」


「一夏ちゃんマジカルキャノンでも持ってるの?」


「いや、狐の折り紙で作った式神を遠距離からぶちかます事ができるんよ。威力減衰せえへんのよ」


「おお、それは私の負担が減って嬉しい。じゃあいつものように遠距離から……」



ドーンドーンドーン



「撃ってきた!?空間積層防御!!」


「リバースベクトル!」


「式神術・狐の対空相殺!」



1つは積層空間にはまり込んで無力化! もう一つはベクトルを反転させられて跳ね返った! 最後のは式神がぶつかって破壊!


「そっか、ブッシは大砲を使えるんだね。私達接近組で強襲もしたほうがいいかも」


「愛ちゃんと離れたらわたししんじゃう」なみだじょばじょば


「私が守り抜きます! 命に変えてでも!」


「アァ、また始まったぞ茶番が」


「茶番いうなし!私には愛ちゃんが必要なんだし!」


「あはは、じゃあ行こうか。男性陣」


「「「オウッ!」」」


さっそうと駆け出していく4人。死なないでねええええええ。なみだじょばじょば


さて。


「空堀は4人はジャンプで抜けちゃうはずだから、その後土を一気に投入すればいいよね。私久々の属性魔法だよ」


「ウチは属性のスペシャリストやからな、一気に埋めてまお」


【九芒星まで引き上げれば『無属性』を使えるけどね。】


「今回こんこんさまは私に入っていただきますね。はぁゾクゾクしちゃう……はぁはぁ」


「ド変態」


「早速だけど4人が堀を抜けた! じゃあいくで!」


前衛組はえー。それじゃあ射程範囲内まで移動して撃ちますかね。すたこらさっさー。


「いくよー、サモンアース・スウォームつちさんいっぱいおいで!」


「五芒星・『蠢く土』」


上から私の土召喚から召喚された土がどっさどっさと舞い降り、下から一夏ちゃんの呼び寄せた土がせり上がる!

一瞬にして空掘が埋まった!


「私らで土建始めたら凄いことになりそう」


「土だけ呼べてもダメですよ」


「退却路はできたし、強襲に参加するで!」



ここで強襲に参加、と言っても大砲をバラけさせるために後衛組と前衛組は別れてますけれども。


「じゃあ私は直線的な大砲魔法でどっかんどっかんするね」


「ウチの『式神術・狐・折り紙の自在大砲』で内側を削り取るわ。これは自在に挙動を変えられるねん」


マジカルキャノン! 9連射! いけぇ!!


ドドドドドドドドドーン!!


ドババババババババーン!


ちっ、1発レジスト、無効化されたか。33階34階、魔人戦でかなり魔力上がったんだけどなあ……14階程度でこれか。ブッシ恐るべし。ゴブリン戦とはわけが違いますね。


「式神術・狐・折り紙の自在大砲、きつねさんいってきぃや!」


ヒュンヒュンヒュンヒュン!


バンバンバァーンバァーン!


おそらく2発大砲に当たって破壊!


「うむ、いい感じやね」


「私はちょっと前衛に回りますね。体当たりで門をこじ開ける気でさっきから門にぶつかっていて、身体に負荷かかっていそうなので」


「えっ、そんなことしてるの?私も門にいくよ…… ゼロ距離でマジカルキャノンぶち当てて壊せばいいじゃん……」


「え、じゃあウチ一人でいるんは危険だからウチも合流する」



いやー、というわけで前衛と合流。


「マジカルキャノン!ではなくて空間圧縮杭打機パイルバンカー!!やれ」


「五芒星・狐・破城槌、いけ」


ドーンドーンドーンドーン


どんがらがっしゃーん


「よし、門のかんぬきが壊れた!皆いくよ!」


「マカセロ!うおおおおおおおおおおおおおおおお!!」


おおお、これは久しぶりに見る『気勢』! グレンさんが打った咆哮の上位版! こんなの持っていたんかシゲちゃん!

全員気勢を上げて基礎能力がアップ! 気力がみなぎって意志力もアップ!! ぷおおお!


「ここで私の身体強化ちょつよ! 重ねて時空間にちょ干渉させた速度上昇ぱや!! どやぁ!!」


弾丸のように走れるようになった全員は相手の行動より早くさっさと上の階段まで到達!! ブッシほとんど相手にしてない!!

これに慌てたブッシが上の階段に殺到!




あまーい、これが狙いだ




空間圧縮炸裂砲ディメンションコンプレクスブラスト!!」


「リバースヒール!」


「式神術・狐・折り紙の自在攻撃」


「オラー! 前衛つっこめぇぇぇ!!」


動揺したブッシ相手に我々が負けるはずもなく。各個撃破で次々とやられていくブッシ。わはははは。

ここを守っていた親衛隊、総隊長の長尾要念ながおようねんあたりもサクサクと撃破。

なんだかんだで知力は14階相当ですね。こっちは35階まで行ってるからねえ。

一応ね、知力も成長するんですよ。


「春奈は全然成長しているように見えないけどね」


「いやー、ってそりゃ無いよ!?!?」


「私は愛が」

「言い終わらないうちに被せるけど、モニカちゃんはドスケベが成長してる。超成長してる」

「ウフフフ」


「しかし、聞きましたかみなさん。長尾系の名前が出てきましたね。ここを守るボスは長尾系と思ったほうがいいですよ」


「確か数回の攻城戦を守りきったのが長尾系の城主でござったな」


「マア、那須与一が出るくらいだ、ここもなんか出るだろうよ」


いやー、次の階層いきたくないですね。といいつつ15階へ。15階は




大名と…… 刀鍛冶か何かかな?那須与一系ボスかなあ…… めんど(略

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る