17さい(と12かげつ)、実際の宇都宮駅東は飲み屋街です。



 さて宇都宮駅東ダンジョンです。35階攻略予定。

 まず準備ですね。メンバーは私愛ちゃんモニカちゃんです。


 モニカちゃんが回復魔法を使いつつバックアップをするので、私が回復薬を所有、モニカちゃんが刺されてピンチのときは私がモニカちゃんを治します。なので緊急止血包帯と瞬間造血薬がメイン。スティムパック、心臓にぶっ刺す緊急回復注射薬も持ち込んでおこう。スティムパック効果ある分高いんだよー



 愛ちゃんは武器の手入れ、モニカちゃんは足回りの点検をしてました。特徴がわかるね。


 私は防具。武器は魔法があるので、即死しない防御を手にすることにしました。ダンジョン防弾ボディアーマーLv2にダンジョンセラミックプレートLv2を付ける感じ。

 セラミックは、ダイアモンドの次に強度があってダイアモンドのように簡単には『割れない』「亀裂進展済みナノ多結晶スティショバイトセラミック」にしたいけどお値段がなあ。買える安全は買いたいのですが。



「僕ちょっと新潟の三条市に行ってくるよ、新しい片手半剣作ってもらってあるんだ」


「ほーう、ついていって温泉入ろっかな」


「箱根で入ったでしょ春奈ちゃん」


 ということで愛ちゃんは新潟の三条市に。この三条市は昔から金属加工に強い街でして、ダンジョン工房もあり、質のいい金属製品を生み出しています。鹿番長とかが有名かな。


 ちなみに武器はきっびしい規制がかけられているので早々簡単に移動とか出来ません。販売は登録だし移動には届け出が必要。今回も移動届と処分届を出したそうですってよ。まあ武器だからね、しかも一般人じゃなくてダンジョンで超成長したハンターが振り回すからねえ。

 防具は別だけどさ。女性が揺れ防止と対刃によく使う、一反木綿のサラシ一つに規制掛けてらんないでしょ。


 さて待ってるだけもあれなので、オリオン通り商店街に繰り出しましょう。ここは駅から離れていて不便だけど、路面電車は通ってるし、なにより宇都宮城跡ダンジョン地下1階の巨大駐車場のすぐ近くにあるのでアクセスがすごく容易です。かなり賑わってるね。今時珍しい商店街タイプの店並びなんだけどね。


 腐っても首都栃木、そのメイン宇都宮区、そしてメイン商店街なので高級ブティックなんかもあり。モニカちゃんに連れられて色々と回りました。モデルさんだけあってセンスがちげえ。おらはいなかしゅっしんだけんな。ちゃうけど。



 駅前のロビンソンにも顔を出してからはダンジョン居酒屋に。


「今日は何が入ってまっすかあー」


「今日は15階層の牛ロースだ!しかも住んでる牛じゃなくて酪農飼育だぜ!まあ30万と高いが味は保証する!」


「うひょー、じゃあ2人前ください。お値段は30万ですか、まあ15階層ならそんなものですよね」


「まいど!後は養殖ホッケの開きなんかもある。これは13階層だ!」


「じゃあそれも。モニカちゃんは何飲む?」


「私はビール行ってからカクテルかな。といってもレッドアイからだけど」


「んじゃそういう感じでお願いしまーす」


「あいあい!」





「あい、牛ステーキ!」


「きたー!ぱくっ。…………私は死んだよ」


「何を言ってるのかさっぱり。ぱく。…………なるほど」


 30万の価値はありますねこれ。みなさんも30万の15階層産牛ステーキ食べてみてください。


 この後はワイワイ女子トーク。愛ちゃんは結構ストイックな面があるんだよね。あんまり興味がないって言ったほうがいいかな。モニカちゃんは恋愛上手。私はモテない。なんでだよーーーー!!


 そんなこんなで遊んでいたら愛ちゃん到着。

 おかえりー愛ちゃん、寂しかったよー



「今度はどんな片手半剣にしたの?」


「あえて重量増やした、肉厚のハンド・アンド・ア・ハーフ・ソードだよ。操れるなら重い方が運動エネルギーを考えると強いからね。鋼材はかなり良いものにした。後サイドアームにメイス作って貰った」


「ふーん。斬撃だけじゃなくて打撃も手に入ったなら愛ちゃん無敵だね!」




 準備も終わり後は攻略するのみ。モニカちゃんのスポンサーがまた写真取らせろっていって来たので取らせました。美人は大変だなあ……私もこっち系のスポンサード契約しないかって提案が凄いきてるんだけどねえ。



 ま、参りましょう。まずはかっぱを通り越して31階層だ


双眼鏡ズームしてみてるけど、あれはどうみてもゴブリン……?」


「モンスターが強化されて再配置されたパターンだね。見た目ゴブリン中身オークみたいな感じだから気をつけよう」


「小さい分逆に厄介ですね」



 とりあえず前方の小部屋に居るので、与一の弓を出現させて狙撃。スパァン!ヘッドショットが決まり即死。分厚い皮に覆われているとかはないみたいだね


 群れていたので残りの連中がこっちに向かってきます、速い!しかし前衛の愛ちゃんとバックアップのモニカちゃんが迎え撃つ!





「とりあえず被害はなしかな」


「群れる質が上がっていく32,33階あたりがちょっと怖いです」


「まー私の魔法でぶっ飛ばすよへーきへーき」


 31階層は小手調べだったので駆け抜けて、32階!なんと!



 資源階層でしたー!今回は鉱山資源ですね!スマホの解析によると海底レアメタル資源が地上に現れた状態を再現しているとか。つまり各種レアメタルやレアアースを含んだ鉱山資源物が取れるっぽい。


 32階層の鉱山とか純度が高くて鉱山の『再生力』が高いので取れる量が違ってきますよ!やりました!


 ここの階層は完璧に駆逐ですね。ゴブリンは数が多いのでちょっと面倒ですがしっかり時間を使って虱潰し。

 駆逐を確認してから33階に。


 でっっっかいフロアにゴブリンの砦がデデーンとありました。でかいなあ。人数は索敵魔法の範囲内で約150。

 30階層より上は一筋縄じゃあいかないですね。


「形状は五角形、四方一辺100メートルくらいの大きさ。一つの角のところに円塔、離れたところにも補助塔がある。結構守りはきっちりしてるね。どうやって崩そうか。春奈ちゃんの魔法で壊す?」


「うーん、まあできるけど。普通にバズーカ撃ち込みまくればいいんじゃない?用意はあるよ」


「再生可能エネルギーで攻略したいですね。相手の再生力よりこちらの再生エネルギー量が上回っていればいずれ壊せますからね」



「じゃあ私の魔法かぁ。魔素の補給に体力使うから無限エネルギーじゃないけど、効率は一番いいもんね」



 第1次魔法大戦、始まります。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る