17さい(と24かげつ)、致命的な罠ですが、こっちにはチート空間があります。
退路封じの罠、それは単純な罠で、罠が発動すると退路を封じられて、数階先まで進軍して階段にあるスイッチを押せば退路が復活するというもの。
たーんじゅん。でも致死の罠です。
だって数階先まで攻め上らないといけないんですよ、食料や補給品、薬剤なんかが補充きかないんです。
その状況で数階先までの敵を相手にしないといけないんですから。次の階が大規模階なら死にますね。
「遥香ちゃんこれどうなるの?」
「幸い迷路階は駆逐しました。この罠の傾向からして33階までにはスイッチが有るはずです。一気に進軍してスイッチを押します。大規模階じゃないことを願うばかりですね」
「ちなみに部隊人数は?」
「1000人います。とにかく時間との勝負です」
「食料がまず持たないね……」
「最悪1つ目ジャイアントを食べるまでです」
ここでモニカちゃんがうっぷ、という顔をして
「それは……きついですね。ガ島の再来でしょうか、これ。あの、春奈さん……」
「んー……」
「いや、ウチラも一蓮托生やでこれ。使うしか無いって」
だよねー……
「だよね。ええと遥香ちゃん、現金ある? 20億くらい」
「なっ……! 何をするつもりですか!?」
「んー…… 異次元の部屋を改築して水田と畑を作る。そして上位グレードの自動作成機を導入、さらに自動炊事機械を導入して食糧問題を解決する。異次元の部屋がここまで改築できる事自体が秘密っちゃ秘密なんだよね」
「それは凄い…… んですけど、なんでお金が?」
「改築に必要なのが現金なんだよねー」
「………… 私個人で軍の当座預金から予算を移してこられるのは10億までならなんとか。スマホ通信は生きてますしね。総隊長なら……」
「今回は一蓮托生です、私達『㈱こゃこゃきつね』も半分の10億を投資します。後遥香さんが動く必要はないです、総隊長
「え、うちってそんなに貯金あるの?」
「そりゃ、私が稼いでますから」
「さすがモニカちゃん大好き! ぎゅー」
「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ!!」
「アー、そなら早いとこ相談して改築しましょ」
それで総隊長に相談して秒で許可が降りて、早速異次元の部屋に。
★
まず取り掛かったのは部屋の拡張。1000人が食える畑を作るために、どどーーーーーんと広く拡張しました。5億。
そこを畑と水田に。2000万。そしてすぐに自動生産機を導入。この自動生産機は、水田や畑の大きさに応じて勝手に米や野菜を『生み出してくれる』凄い機械です。これに10億かかりました。
そして時操作を解禁。25億。取り敢えず畑の部分だけ時の速さが600倍になるようにセット。自動生産機が生み出す速さを増加させないとね。
この時操作は私の魔力を結構使うので、増加させているうちは私は軍刀で戦うしか無いかな。
いや、弱い魔法数発は撃てるかな?魔力残量の回復も遅くなってるけどさ。
「以上、これで食糧問題は解決すると思います。どや、遥香ちゃん?」
「春奈さんって存在がチートになってきてますね……」
「私だってそう思いまーす。でもこれくらいしないと全滅だよ。そもそも私の力ありきで、この動員量なんだよね?」
「まあ、そうですね。春奈さん頼りで今回の軍隊の動員は計画されていたと思います」
「これで、階層効果の駅東40階まで増加はお預けだーよ」
「え、そんな事もできるんですか」
「あ」
「春奈っち……春奈っちを雄弁に語らせるとこうなるな」
「やはり社長の私が大体を喋るべきでしょうか」
「要相談ってことで☆」
これだけではなく、以前作った武具の自動整備機もあるので、取り敢えず闇雲に突っ込むのは回避できそうですね。銃弾の補給は無理だけどね……
準備は整ったので、私達4人が先頭に立って31階に進軍。まさに進軍だよ。
そして31階ですが、中部屋が複数存在するスタイルのフロアでして、モンスターは
中国の妖怪ではなくて、空中に浮遊している顔でして、そのでかい顔に人間の顔がくっついていて、その人間の顔が殺せ殺せー俺を殺せーって叫ぶ、とんでもなく精神に悪いモンスターです。
「総隊長早見厚志によると、とにかく突破を目指せってことらしい。私達はこいつら捨て置いて階段を目指そう!
びゅーん。今回は『一つ一つの中部屋が普通のダンジョンの大部屋』くらいなのでそんなに苦労なく突破。と言っても途中途中に飛頭蛮を殺していますけど。きっついわーこれ、これ殺すのきっついわー。かなり体力がなくて、軍刀で刺せば死ぬのですけれども…… 断末魔が……
まあすっ飛ばして32階です!!
1つ目ジャイアントの巣やないかい。
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