第24話:王都に到着
────次の日の朝
俺とゼノア、フィアは村の人達からの感謝の言葉を受け取りある場所へ向かおうとしている。
その向かう場所はこの国、アルカディア王国の王都だ。
その国は豊かだと村の人は言っていた。
俺は王都では目立たない様にしておくか。俺のひっそりライフを送る為に。
無意識にフラグを立てて回収して行くのが秋人なのだ!
果たして王都でひっそりとできるのか!
※ネタバレ)ひっそりと出来ませんでした。
そして魔物を倒しながら王都へと歩きながら向かう。
「主よ。まだ王都とやらに着かないのかのう?」
「お兄ちゃんまだなの?つかれよー」
「ゼノア。その気持ちは分かるが我慢をしなさい。それとフィア、疲れたならおんぶするか?」
「なんじゃその扱いの酷さは…主よ!妾もおんぶしてたもー!」
ゼノアをスルーして俺はフィアをおんぶする。
さて、王都まで元気に行こう!
「妾もおんぶしてたもーーー!」
それから数日、何事も無く王都へと到着した。
王都と言うだけはあるように外壁は高く、マップで確認すると周囲数十キロメートルに渡って外壁で王都全体が囲まれている。
こりゃ驚いた…まさか王都全体が外壁に囲まれているだなんてな。
メティス情報によると検問所があるらしく、身分証の定時が必要らしい。
そりゃ入るためには身分証がないと怪しいもんな。
俺達には身分証が無いために設定を考える。何種類かの設定が浮かび言おうとしたところ、ゼノアが言ってきた。
「なら妾達はある組織か────」
「却下だ」
「むぅ…」
即却下だ。どうせしょうもない考えだからな。
俺は二人に考えた設定を説明する。
俺達の設定はこうだ。
王都に向かっている途中、盗賊に襲われて命からがら逃げて来た。その時に身分証を落としてしまい持っていない。と言う設定だ。ちなみに二人は俺の妹という設定だ。
王都と言うだけはあり、検問所には列が連なっていた。待つこと数分。俺達の番が回って来たので先程の説明をする。
「そうか、それは大変だったな。ならばこの水晶の上に手を置いてくれ。犯罪歴が無いかを調べる。無かったら大丈夫だ」
俺達三人は一人一人手を置いていく。誰も犯罪歴も無く終わった。
ゼノアにこの水晶が効果があるのかは不明だ。竜だもんな。
「よし大丈夫だな。そしたら中に入るのに一人大銀貨一枚だが大丈夫か?冒険者ギルドとかで登録した身分証をここで見してくれたらそのお金は返すよ」
「なるほど」と納得して俺は盗賊から奪った金でそれを払う。
この世界のお金は貨幣だ。分かっての通り、文化レベルは中世のヨーロッパよりやや上程度。ならば貨幣を使われて当たり前だ。
そしてその通貨は魔族領を除いて世界共通通貨だ。
メティスからの金の情報。
黒金貨:10億
白金貨:1億
大金貨:1000万
金貨:100万
大銀貨:10万
銀貨:1万
大銅貨:1000
銅貨:100
と、なっている。
単位はゴールドだ。
それと一般人の年収は金貨二枚弱が平均だ。
一般人にとって金貨を使う買い物は無い。大抵が税と生活費で無くなるからだ。金貨を使う買い物をするのは貴族や商人、冒険者位だ。
そして王都の中へと入るのだった。
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