第17話:村を出ようとしたのですが…
俺達は出てくる魔物達を倒して行く。中にはレベル500越えが混ざっているが、倒しては<異空間庫>へと収納して行く。
戦っている村人達にはレベルが低い40~200までを任せている。村人達は2人1組で倒している。
1人が注意を引いてもう一人が喉を掻き切って絶命させる。これを村人達はわずか5秒の間で成し遂げているのだ。本当に村人なのだろうか?いや、もう考えるのは止めよう。
今は亡き地竜が呼んだ魔物の群れでも30分すると、その数を残り100体までに減らしていた。
勿論2/5は俺が倒して2/5はゼノアが倒した。そして残りの1/5は村人達だ。
そして魔物を全滅させることに成功する。途中大きな魔物が現れて、そいつが魔物を薙ぎ倒しながら現れたお陰で倒す数が減ったのは何よりだった。
戦闘シーンが欲しかった?村人に関しては蹂躙に近かったぞ?なんか目の色が変わった感じがしたし。あの目はそう、食料を見る目だったよ…。
村長なんて「ヒャッハー」なんて言っていたぞ。
そんな事を言っている俺も蹂躙をしていた。
俺は自作の刀で斬って倒して、魔法を撃って倒す。という単調な作業と化していた。
ゼノアは少女姿のまま魔物を殴ったり魔法で焼いたりして「主、こヤツらが弱いのじゃ」とか言って倒していた。
それを見た村人達のほとんどが「すげぇ~」とか言いながら魔物を倒している。
たまに村人達では倒せない魔物が、村人達の所へと向かって行っているのが見え、村人達は「秋人さんかゼノアさん助けて下さーい!」などと行って、逃げ道に居る邪魔な魔物(レベル100越え)を2人で倒しながら逃げていた。
(これ、俺とゼノアがいなくても何とかならなかったか?)
『いえ。この村人達はレベル300以上を倒すことが不可能です。そのレベルが現れたら確実に数名が死亡していたと思われます』
久しぶりのメティスさん登場!
(そうなのか。既に300越えは10体以上現れているからな…)
それから戦闘が終わるなり村人達は俺の所へと集まって来て、それぞれ礼の言葉を述べて来た。
最初に礼を言ったのは村長だった。
「助かったわい。流石に私達ではあのレベルの魔物は倒せなかったわい。ありがとう」
「助かったぜ!いや~死に掛けたぜ☆」
「ほんとな、目の前で口を開けられた時は死んだかと思ったよ」
(村長はいいんだが、お前等言い方が軽すぎ!)
俺はこの村人達には突っ込まないと言ったのに、つい突っ込んでしまった。ゼノアは俺の服を引っ張り「それはしょうがないのじゃ…」と俺が突っ込んだ事を知っているかの様に顔を横に振る。
それはそうと俺は村人達が倒した魔物の回収を行ってから村へと戻る。
村へと戻ったのはいいのだが…。
「今日は泊まっていってくじゃろう?」
「え?これこら出ようとしたのだが…」
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