第7話:進化したらバグりました
ウィンドイーグルもとい、イーグルは俺が急に輝き出したのに対して驚いてはいた。だが数秒で輝きが失われてゆき、早く進化が終わる。
進化が終わった秋人の姿は、全てが変わって───────はいなかった。
「え?え?スグに終わったけど何か変わったか?」
俺は自分の手、足、体、鏡を出して顔の確認をするも特に変化は無かった。
「メティス。俺に何か変化はあったか?」
『はい。マスターのステータスをご確認下さい』
俺は言われるがままにステータスを開いて確認する。
名前:柊秋人
Lv.???
種族:魔人
ユニークスキル:<経験値ステータス倍加><奪う者><幸運><叡智><異空間庫><ディスプレイ><昇華>
スキル:<武術(S)><魔法(S)><技術(S)><完全耐性>
称号:転生者、超越者、人間を超えた者、挑む者、世界最強、絶対者、魔人になった者、レベルと言う概念を超えた者
「…………………」
俺は固まってしまう。何故かって?ツッコミ所が多いからだよ!!!
「なんだよ種族が”魔人”って!なんだよレベル”???”って!なんだよ”昇華”って!なんだよ称号の”レベルという概念を超えた者”って!もう訳分からんよ………」
俺はツッコミ所を言うなり、息を切らせてハァ、ハァと息をする。そこにメティスの解説が入る。
『私が説明致します』
「流石メティス先生。何でも知ってますね…。それでは説明お願いします」
『わかりました。最初は種族から説明致します。マスターの種族”魔人”、それは人間を超えた存在です』
なんか進化したら人間じゃなくなりました。はい。
「詳しく聞いてもいいか?」
『賢りました。”魔人”それは、魔族などでも悪でもはありません。………説明は以上です』
「え、それだけ!?短か過ぎでしょ!?他にはなんかないの?種族が変わったから何かが出来るとか」
『一つだけ付け加えますと、寿命が伸び、姿はそのままで不老になりました』
「それが一番重要じゃん!てかどの位伸びたの?」
『不明です。ですが1000年以上生きれる事は確実です』
俺は意識が遠くなるのを感じる。だがまだまだ聞きたいことがあるので、なんとか意識を保つ。そして深呼吸をして落ち着く。
「スゥー、ハァー。スゥー、ハァー。よし!メティスよ、次だ!」
『わかりました。では次にレベルと称号の説明をさせて頂きます』
「それが2番目に聞きたかったぞ」
『レベル30000から進化しました』
「そうだな」
俺は相槌を打ちながら説明を聞く。
『ですがレベルとステータスが、スキル<奪う者>のせいで釣り合っておりませんでした。それをレベルに直したら、更にレベルとステータスが上がり、それは経験値で上がった為にスキル<経験値ステータス倍加>が発動しました』
「つまりは?」
『レベルの概念を突破し、更にはステータスも倍になったりとしていました。つまりは──バグです』
「バグならしょうがないなぁ~ってんな訳あるか!!なんでバグるんだよ……俺はただの一般人でひっそりと生きて行きたいのに…」
なに?魔人でレベルとステータスがバグってるお前が言うな?うるせいやい!
俺は意気消沈しながらも、最後に残ったスキルを聞く、って自分で確認した方がいいな。
俺はステータスのスキルをタッチして確認する。
<昇華>
”昇華”が掛かった魔法、スキルは世界の概念を無視する。更には強化もされる。
「……………。メティス先生お願いします」
『はい。つまりこの<昇華>が掛かった魔法は、この世界のあらゆる法則を無視します』
このスキルマジぱないの!
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