概要
巡りゆく季節によぎるきらめき、残された旋律に交差していく記憶―。
音楽の道を志し、ピアノの練習に励む高木真智子は奈良から転校してきた真部慎一と出会い、彼が奏でるピアノの音色に惹かれ、ふたりで練習の日々を重ねるようになる。昔馴染みの田辺修司や友人の杉浦まどかに見守られながら、音大受験に向かっていく日々の中で真智子と慎一は心の絆を深めていく。真智子と慎一のふたりの心の交流を通した世界の広がりを楽曲に乗せて描いた青春ストーリー。
エブリスタ小説大賞2018 TOブックス大賞優秀作品
エブリスタ小説大賞2019 光文社 キャラクター文庫大賞;優秀作品
続編;『ピアニズム—Life with piano—』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054891478963
エブリスタ小説大賞2018 TOブックス大賞優秀作品
エブリスタ小説大賞2019 光文社 キャラクター文庫大賞;優秀作品
続編;『ピアニズム—Life with piano—』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054891478963
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!瑞々しいピアノの旋律と若者たちの魂が、感動のトリルになり揺れ動く物語。
高校三年の高木真智子は音大を受験予定。
音楽室でリストの『愛の夢』を奏でる真部慎一もまた音大を目指しています。
音楽室で出逢ったふたりがピアノを真ん中に心の距離を近付けていくさまは、瑞々しく若いピアニズムに溢れています。
劇中に流れる名曲を実際に聴きながら読みますと、いっそう情感豊かな物語と成って心に響くことでしょう。
十代という限られた時間の柔らかな魂、包まれるべき柔らかな感性が直面する家族や進路や友情の問題は時に複雑ですが、若者同士が巡り逢い、互いの感性を通じ合わせて問題を乗り越えていくさまは、強く清々しく絆そのもの。
作者様の地の文は純文学テイストで品が良く、台詞が登場人物の心の遣り…続きを読む