概要
諸葛亮の死後、英雄達が散っていく、三国志の終わりとなる物語
「───────あの空の極みは、何処であろうや」
三国志と呼ばれる、戦国時代を彩った最後の英雄、諸葛亮は五丈原に沈んだ。
蜀漢の皇帝にして、英雄「劉備」の血を継ぐ「劉禅」
最後の英雄「諸葛亮」の志を継いだ「姜維」
天下統一
それを志すには、蜀漢はあまりに小さく、弱き国である。
国を、民を背負い、後の世で暗君と呼ばれることになる劉禅。
そして、若き天才として国の期待を一身に受ける事になった姜維。
二人は、沈みゆく祖国の中で、何を思い、何を目指したのか。
志は同じであっても、やがてすれ違い、二人は、離れていく。
これは、そんな、覚めゆく夢を描いた、寂しい、物語。
【小説投稿サイト「マグネット!」では週4更新です】
老驥櫪に伏すとも志千里に在り
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!暗君じゃない劉禅
「どうせにわか三国志だろ」と思っていた時期が僕にもありました。
いざ中身読んでみると「なんやこれめっちゃおもろいやんけ!!!!」っていう小説です。
劉禅が暗君じゃない!かっこいい!これがどう暗愚に堕ちていくのか今から楽しみです。また黄皓も頼れるおじいさんって感じで最高です。
自分は姜維が好きなので、姜維がどんな風に書かれるのか楽しみです。最初、劉禅と語った場面が特に好きです。妄執が見え隠れするところがいいですね。
蜀に降るところはあっさりで姜維がチョロインに見えました。そんな姜維も好きです。姜維が魏軍蹴散らすところなんか、最高です。あと、妻貰うとこの姜維が可愛かった……!初めて人の書い…続きを読む