【短編】1Gの世界 / 上原 友里様
だれも かれーらいす つくってくれないので
じぶんで レンチン したのです
わたしは かしこいので
かれーを たべたらから レビューを
さいかいしろと こえがするのです
世楽が あたまのなか から
世 楽? 誰ですか? 私はワシミミズク
ミミちゃん助shsyddですすすっす……!
茶番は終わりだ。レビューを始めよう。
私が誰で、貴方が誰であるのか。
そんなものは認識の問題であり、
認識の在り様などその大半は、
本能と社会によって勝手に規定されている。
ならば私の想う私とは大変不自由な幻想であり、
貴方の想う貴方もまた、ありきたりな幻想である。
そうであるなら誰かが他の誰かを想う気持ちなど絵空事に等しい。
本当に、そうか?
【短編】1Gの世界 / 上原 友里様
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885304271
○●○●○●
SFとは単に架空の未来を描いているのではなく、
今現在の社会の問題や生きる事への問いかけをする類のものなのだ。
という感じの話を聞いて『ああ、なるほどな』と思った記憶があります。
だからか私はその視点や哲学が響くかどうかという点が、
SFの好き嫌いを決める(書く側的には決めてしまう、でしょうか?)ポイントだと思っています。
そのため好き嫌いが始まる前から決まっている鬼門のようなジャンルかもしれません。
前置きが長いですね。
好き。
……なんか、前枠が告白コーナーになって来てる気がしますね。
○●○●○●
とある宇宙ステーションでのラストミッションが描かれております。
そのミッション中の出来事が淡々と紡がれていきます。
宇宙科学に関する知識を私は持ち合わせていないのですが、その描写は的確でこの物語ともマッチしております。
内容についてはこれ以上は触れません。
ここからは私が触れて感じたことだけを書いていきます。
引き出しの奥にしまっていた古い大事な手紙を読み返しているような気持になりました。
手紙にはその時、その人が記した事柄しか書かれてはいません。
それでもそれを手にする時、私はその場面に至るまでのことを自然と思い出し、想いを馳せます。
その場所に至るまでに誰かが抱えていた想い。
言葉にしたことや、出来る事には限りがあります。
それでも人は自分のいる場所で自分に出来ることをするほかないのでしょう。
叶うことはありませんが、
出来る事なら声に出して伝えたい。
さようなら
ありがとう
おかえりなさい
オリファン
○●○●○●
やだねぇ、歳取ると涙腺が緩くなんだから。
本来、こういう感想を加えるのはマナー的にはアレですが、
SCP-1281-
を思い出しました。
私は自分が何者なのかを自らの意地で決めることが人の尊さの根っこにあるんじゃないかと思っています。
だけど、その在り様を自分以外に規定されているモノの姿だって尊い。
今夜は星でも眺めながら泣こうかね?
あっ、駄目だ、近所に小学校がある。確実に捕まる。
ふぅ、自重自重……!
世楽は賢いのです。
ミミちゃん! 止めて! 髪の毛
いたっ!! やめろっ! 耳をつつくな! 重点的に! 耳を!
ミミちゃーんっ!?
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