概要
最後のアンドロイドと、最後の宇宙飛行士たちの、最後の一日。
地球を回る巨大な宇宙ステーション。
そこに残された最後のアンドロイドと宇宙飛行士たちの、最後の一日。
2007年の(15年以上前だ・・・)覆面作家企画に参加した作品です。
そこに残された最後のアンドロイドと宇宙飛行士たちの、最後の一日。
2007年の(15年以上前だ・・・)覆面作家企画に参加した作品です。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!くだらない感傷。だけど、そんなちっぽけなものが何よりも貴い。
たとえば今手にしているスマホに、命はあるだろうか。
使われるために生まれてきて、忠実に頑なに役目を果たして、そして。
その先を思うときに私たちに特別な感情は湧かない。
道具は道具として。
持ち主の都合で簡単にその役目を終える。
けれど、幼い頃に抱きしめたぬいぐるみはどうだったろうか。
毎日話しかけて、愛して。
そこに命を見なかったか。
役目を終えたものは、いつか去らなければならない。
ぬいぐるみの耳がとれたと言って泣くのは、くだらない感傷なのかもしれない。
無機物に命を見るのは、人のエゴなのかもしれない。
だけど、それはとても美しいと。
私は思う。 - ★★★ Excellent!!!宇宙はゴミで溢れている?
アポロ月面着陸を中継で見た年齢の私は、宇宙開発は華やかなもので、どんどか進むものだ、とばかり思っていた。
が、最先端のものこそさっさと古臭くなるもので、劣化して使えなくなるんだよね。身の回りのものですらそうなんだから。
宇宙の映像で今でも一番印象に残っているのは宇宙飛行士の「バイバイ、スカイラブ、バイバイ、スカイラブ……」で、遠ざかっていく宇宙ステーションだ。
地球にバラバラ落ちていった。
ちょっと、それを思い出した。
人間に変わって宇宙で危険な作業をするアンドロイドには、感情的な反応があったとしても、おそらく、自分の身の不幸を嘆くとか、危険を恐れるとか、そういった都合の悪い感情は持たな…続きを読む