銕(くろがね)のサンチョ・パンサ / 結城藍人様

 ♪~♪~♪


 疾風のよぉにぃ!! ザブン〇ル! ザブン〇ル!

 疾風のよぉにぃ!! ザブン〇ル! ザブン〇ル!


 ♪~♪~♪


 今回は疾風ザブン〇ルをかけながらお送りする世楽です!


 風か嵐かぁ~♪ 青い閃光……!

 

 俺はね、こう考えてるんですよ。

 例え、情熱思想理念頭脳気品優雅さ勤勉さが足りなかったとしても……

 速さがあればいい!


 好きなあの子の名前さえ間違える。

 だけど彼女が困ったときは真っ先に駆けつける。

 そんな俺で在ることを誇れる……そんな自分を追いかけているんです。


 銕(くろがね)のサンチョ・パンサ / 結城藍人様

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054884062675



○●○●○●



 本作品は好きです。

 なんたってストレート。

 お馬鹿でコテコテ。だが、それが良い。

 古い?

 ダサイ?

 ナンセンス!

 お前……これは、娯楽だぞ?(CV千葉繁)

 それにどんなテイストだって描き切るには実力が要るのです。



○●○●○●


 

「わたくしの名はジャスティナ・ゴールドフィールド! 知的・衝撃的・破壊的天才少女探偵ですわ!!」

 無法の荒野に現れた天才美少女探偵は悪党どもを許さない!

 その助手こそ、身長二メートルを超える巨漢、銕(くろがね)二八郎!!

「二八郎、やっておしまいなさい! 汚物は消毒なのです!!」

「ガオーッ!!」

 美少女探偵と快男児が、マフィアに脅される孤児院の美女院長といたいけな子供たちを守って大奮闘する痛快活劇、ここに開幕っ!!

 

 はい、作者様のあらすじをまんま持ってきました!

 それだけ優れたあらすじなので手は加えておりません!

(↑レビューしろよ!!)


 優れたあらすじというのは作品全体に漂う匂いを見る者に伝えるモノだと私は思います。

 このあらすじを読んで『しょーもない』『コテコテ、古苦さ』と感じる人は読む必要がないのです。

 それだけ作者様は自身の『好き』を詰め込み表明してらっしゃるのですよ!

 それは読み手に対する誠意でもあると私は感じます。


 そして肝心な中身についてですが、


 独特の語り口調(講談調)で展開される『痛快活劇』!!


 まさに、コレ!!


 80年代90年代テイストや各種パロディ・オマージュを散りばめながら、

 ちっちゃい天才美少女とおっきな快男児が悪党どもをギッタバッタとなぎ倒す!


 パロディ・オマージュといっても作中の人物や小道具には煩くはないがキチンとした描写やカメラワークが意識されていて物語にちゃんとした厚みがあります。

 結果、ヒーローがヒーローをして悪党がヒャッハーすることに安心して気持ち良くなれるエンタメ性が生まれていると私は感じました。


 ジャスティナの銃撃シーンはスピーディで、

 二八郎の戦いは重さを感じるパワフルさがある。 


 両名とも強者ですが、その強さはフレーバーこそあれど現実の延長線上にあり、彼らは確かに戦っているのです。

 便利なスキルやチートでバトルシーンを半自動的に進行させる作品とは違う汗や肌のヒリつく感じの戦いがここにあるのです。


 さてさて、最後は歌いましょう(!?)


 ♪~♪~♪


 剛腕振るうぜっ! 二八郎!! 二八郎!!

 剛腕振るうぜっ! 二八郎!! 二八郎!!



○●○●○●



 好きなものを自分の作品に好きなまま詰め込む。

 これは一朝一夕には成り立たないモノです。


 好きなものを詰め込み、目を背けられることを恐れずに提示する。

 勇気が要ります。


『書く』方の私にはその勇気の尊さが少しは分かる。


 刺さらなかった方も一見の価値ありだと思います。

 振り切った作品の熱が伝われば幸いです。


 次回!


 未定(寝ますん)

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