!はっちゃけ注意!ぼくらはみんな生きづらい(仮)~preiude~ / 遠藤孝祐様
ノウマクサンマンダバサラダンセンダンマカロシャダソハタヤウンタラタカンマン
調査は大事というわけで不動明王の真言を載せる浅はかなおっさん、世楽です。
密教パワァ! 全、開ッ!!
カクヨムレビュー界隈の帝王がお出ましですね。
まぁ、いつも通りやるだけです。
……くそっ、変化球だ。
奴さん、デッドボールでも構わない、そういう球ぁ仕込んできやがった!
カピバラみてぇな人畜無害そうな顔しやがって……!
ぼくらはみんな生きづらい(仮)~preiude~ / 遠藤孝祐様
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885151464
○●○●○●
※今回は前枠でジャンルに対する私見を述べます
※※こんな七面倒なことになったも全部遠藤孝祐ってヤツのせいなんだ
ジャンルはラノベスタイルと見ました。
ライトノベルではなくラノベだと思います。
ライトノベルは好きです。
挿絵のついたファンタジーやジュブナイル等に現代テイストを混ぜ込んだキャッチ―で物語性が強い作品が多く、世楽の好みそのものな感じだからです。
一方でラノベは何とも言えません。
こういう分け方をしている方を見たことはないのですが、私は昔のライトノベルといまのライトノベル(正確にはその一部)は別ジャンルではないかと思っています。個々の面白さは別として。
新しいスタイルとして生まれたライトノベルはイラストの存在やメディアミックスとの親和性の高さなどを有している新しい小説だと私は認識しています。
キャッチ―さ優先で描写が軽いとか内容が電波だとかそういう声もあるかとは思いますが、基本は他の小説と変わらない。そう考えております。
一方でラノベはライトノベルが切り開いた土台の上に更に新しく築かれた、あるいは建造真っ最中なナニカだと思っています。
顔文字、頻繁に挿入される謎挿絵や、メタ発言からネットスラングまでありとあらゆる試み(あるいは手抜き誤魔化し水増し)をブチ込んだ闇鍋のような存在。
これを他の小説と基本は変わらないスタイル、ジャンルだと言うのは流石に顔に疑問符が浮かんでしまいます。
(゚Д゚)?
まあ、全部世楽の中の勝手な線引なんですけどねっ!(笑)
おまけにその線引も明確でないというww
ではラノベと対峙したとき私がどう見るかを記してレビューに移行しましょう。
ラノベは乱世。
面白いかどうかで唸らせなっ!
狭い浅いくだらないなんて言葉をねじ伏せて魅せてみな。
新しい世界を築いているのか。
古き良き世界を焼き払うだけなのか。
それはまだ、誰にもわからない。
○●○●○●
本作『ぼくづら』のあらすじを紹介しましょう。
え? 良いじゃないですか、勝手に略称決めても。長いんだもの。
本作は本筋と関係ない会話が八割を占める(メーカー比)会話劇を中心に展開される短編です。
ギャグコメディーの中にファンタジー要素を詰め込んでいるけど、その中核は自分らしく生きよという愛しさと切なさと『もう会話だけでいいんじゃないかな』という投げっぱなしジャーマンで構成された面白小説です。
ちなみに前哨戦というかプロローグ兼キャラクターの顔出しみたいな内容になっております。
では肝心な内容はと言いますと、
感動の卒業式をサボるクズな主人公が現れ、
一話丸々使って廊下で後輩にシカトされ、
謎の白いシュシュを拾い、
天使な先輩とクズ会話を繰り広げ、
ようやくファンタジー要素を回収し、
いまさらながら説明を始め、
突き詰めていくうちに次の行動が見え、
卒業式をやって、
それではまたいつか、で〆る。
その途中で機銃掃射のように不可思議な会話が繰り広げられる。
以上になります。
……嘘でありません。その証拠に上記のあらすじと内容に関する文章のワードの4割くらいは原文をバラして持ってきているくらいです。
じゃあ、内容もわかっちゃったことだしもう読まなくてもいいよね!?
バイバーイ!!
そうなってしまうか、否か。それは会話劇が楽しいかどうか。そこで読者を引き込めるか。
その一点でこの作品は勝負しているのです。潔いですね。
まぁ、つまりだ。
吹いたら負け。
そういうこった。
世楽は負けました。2話でな!(即落ち2コマかな?)
こういうテイストって割と誰でも思い付きはすると思うのですよ。
だけど、実際にやる人は殆どいないし、
キャラクターに対するのめり込み度合いと背景描写とストーリーラインの進行を破綻しないようにコントロールするのはなかなかに難しいと思います。
じゃあ内容は凄いのか? と問われれば、そこは上記の通りですとしか言いようがない。ついでに言えば一話くらい飛ばして読んでも問題ないんじゃないかとさえ思います。
中身がスカスカなのかと問われればイエスであり、ノーであるのです。
人物の内面に迫っている描写だから必要と言えば必要だけど、やっぱりただのギャグにも見えます。
メンドクサイ人が
それは、もしかしたら……。
個人的には西尾維新の物語シリーズの日常パート風な趣を感じました。あのシリーズはアニメでしか知らない作品ですが。
この小説は楽しむためにある。
内容は各話のタイトル通りだ。
気になったら読め、そして笑え。
気安く接してキャラが一人でも気になったら読み進めればいいさ。
そういう作品だと思います。
○●○●○●
さて、前枠でこの小説はラノベ枠である、新ジャンルであると述べました。
それは各話タイトルがある種の作者からのメタ発言であることだとか、
通常ではありえない会話文過多のバランスだけを見ての発言ではありません。
まして、贔屓などでは決してない。
これだけなら単なる小説作法からの逸脱、レギュレーション違反のようなものだと鼻で笑ったことでしょう。
ですが、どうもそれだけではないような気がします。
この企画が終わる頃には私は20作品ほどをレビューしたことになるのですが、この1作品は異質な感じがします。
それはこの作品が他と比べてWeb小説であることを強く意識した造りになっている点にあると思います。
私が今回のレビューで読んだ小説はWeb掲載されているだけで設計思想としては普通の小説と変わらないものがほとんどでした。あいのことば辺りは場面転換として利用している気配は感じましたが、基本フレームは小説そのものでした。そしてそれ自体は全然悪いことじゃあない。
私はこの『ぼくづら』以外は読んだらすぐにレビューを書くという形でこの企画を進行していました。内容が頭に鮮明に入っていて感動が新鮮なうちに書いたほうがやりやすいからです。
しかしこの作品だけはレビューとレビューの合間に箸休め的に読んでいました。
なぜならこれは『そういう風に読んでも大丈夫だろ』という変な安心感があったのです。
この作品の異質さは何なのでしょうか?
読者のストレスを極度に減らすために意図されたかのような希釈感。
読者の視線が外れない程度には組まれた背景描写というフレーム。
ぶつ切りに近い形でも読める展開の明瞭化。
当然生まれる隙間を埋めるように敷き詰められた会話文。
そして、その会話文も基本のリズムは同じであること。
少し、メタ読みを挟みましょう。
この作者様、遠藤さんは現在もレビュー企画を進めていますが、この作品を書き始める前にもレビュー企画を一回行っています。300万字、作品数は60~70くらいだった、でしょうか? 正確な数はともかくとにかく沢山を短期間にレビューしていたのです。
狂気の沙汰です。私もこうしてレビュー企画をやっているので実感としてわかるのですが……マジで頭がおかしい。
実際のところ、遠藤さんは何かしらの狂気を垣間見たことでしょう。
各ジャンルのドツボや小説書きたちの主張や発言。それらをある種の憎しみが湧くまで、ウンザリするほどに。
そのなかで遠藤さんが何を見出したのかは定かではありません。
ごちゃごちゃ長々と煩わしい!
読みやすくてラノベwwと嘲笑えない程度には、
強度と軽さのある構造の話を作れば良いんだろが!?
この小説は一人の男が狂気の果に到達したWeb小説のカタチなのかもしれない。
まwさwかw
うん、きっと遠藤さんは会話文を楽しみたかったんだ! そうに違いない!
あのカピバラは私を困らせるためにとびきりレビューしにくい作品をブッ込んできただけに違いない!
こうやって私が踊らされればほくそ笑み、あっさり流しでレビューをしたらしたで、シタリ顔で『ありがとう』とかコメタイプしたに違いない!
そうに違いない!(疑心暗鬼)
○●○●○●
「まったく、ヤレヤレだ」
『なにがさ?』
「今回のレビュー。完全に
『君の独り相撲だと僕は思うな。それと遠藤さんのルビがおかしいよ?』
「バカを言うな。見てきたわけじゃないが、遠藤さんは限りなくカピバラに近い存在だと俺は確信している」
『自分に自信があることは良いことだとは思うけど、勝手な認識で人様をカピバラにするのはどうなのさ?』
「まあ聞けよ。単にカピバラに似てるだろうという話ではなくて、ちゃんとキャラ設定も考えたんだ」
『……聞こうじゃないか(そうしないと話進まないからな)』
「遠藤さんはな、春も麗らかなこの時分になっても温泉に浸かっているんだ」
『カピバラは南米の生き物で温泉が好きだね』
「打たせ湯にな、こう、頭を
『うんうん』
「遠藤さんは思うわけだ『ひゃあ! レビューで抜けた髪が更に抜けちゃうぅ』と」
『うん』
「だが遠藤さんはレビューでストレスを負っていて温泉から抜け出せない」
『……うん』
「そうして半日ほどを湯に浸かってから遠藤さんは己の振る舞いを振り返るんだ」
『まあ、いいんじゃないの?』
「遠藤さんは己の怠惰を少し悔いた後にこう
『……はい』
「まあ僕、花粉症だからね。これは湯治なんだ ―― と。遠藤さんはそういうタイプのカピバラだ」
『長いっ! なんだよその、そういうタイプのカピバラって!?』
「遠藤さんみたいなカピバラだ」
『君は遠藤さんの何を知ってるのさ?』
「カピバラみたいだ遠藤さん」
『カピバラから離れろっ!』
「じゃあ貴様は遠藤さんがヌートリアでも構わないと?」
『構うよ! なにしれっと格下げしてんだ!?』
「遠藤さんは
『仲良くしていただいてる方になんてことを! ゲシュポイント追加だ!』
『それはそうと……』
「なんだ?」
『このレビューはなんなのさ?』
「というと?」
『後半の『それは、もしかしたら……。』のくだりだよ! レビュー放棄してるじゃないか?』
「それは違うぞ。ネタバレ防止だ」
『はいぃ?』
「俺としてはこうではないかという予想、というか想いはあるのだ」
『ほう』
「だが本作『ぼくづら』は序章。キャラクターの顔出しと物語の触りだけしか提示されていない中で、俺の勝手な推測でみんなを混乱させたくない」
『うん。発言の後半がクソウザいコピペだからゲシュポイント追加だ』
「フッ ゲシュ○ンストとの共闘の日も近いな」
『言いたくはないんだけどさ』
「なんだ?」
『パクリじゃん!? この流れ『ぼくづら』じゃん!?』
「はっはっはっ! パ、ク、リ、じゃ、ないっ♪」
『秋○康に謝れっ!』
「いぇーい! 結城藍人さん見てるぅ?」
『おい馬鹿やめろ! ガン○ムって釣り針投げれば釣れるだろって考えを!!』
「釣れるさ、グラ○ムくらいあっさりと」
『伏字の位置を合わせてガン○ムとグラ○ムをそれっぽく並べるなっ!』
「大丈夫大丈夫、全方位のリスペクトだからな!」
『はいはいリスぺリスペ、ゲシュポイント追加だ』
「長々とやってきたが、ひとつちゃんと伝えたいことがあるんだ」
『なにさ?』
「レビューは人を狂わせる」
『………』
「レビューをする時、人は己を真っ直ぐにしようとする」
『まあ、正当さや公正さは必要さ。完璧は不可能だとしても』
「ああ、必要だ。それでも人は真っ直ぐな定規になどなれない」
『そうだね』
「元より人格が捻じくれているなら尚更だ」
『そう、だね』
「だからレビューが終わったら思い切り羽を伸ばそう」
『まあ、それくらいはいいさ』
「そう、つまりは自分らしく生きようってこった!」
『パクリかよ!? ここまできて、パクリかよ!?』
「ゆっくりしていいんだぞ!? 遠藤さん!!」
『お前の話じゃなかったのかよ!?』
「何を言ってる? これは遠藤さん応援のコーナーだぞ?」
『だからってパクるなよ!? カピバラさんのネタ、パクるなよ!』
「おいおい、人様をカピバラ呼ばわりか~??」
『はは、いまのでゲシュポイントが臨界点を突破したよ』
「は?」
『ゲシュポイントは貯まるとゲシュ○ンストを召喚できるポイントじゃない』
「おい貴様、何を?」
『ノウマクサンマンダバサラダンセンダンマカロシャダソハタヤウンタラタカンマン』
「これは! 冒頭の不動明王の真言!?」
『そう、コレは君というろくでなしの三毒を焼き尽くす法の火だ』
「くっ!」
『燃え尽きてからレビューを再開することだね。不動明王パンチ!!』
「ぎゃあああ!! ふくせんかいしゅうぅぅぅ……!!」
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