レビューから見える自身の作家傾向Vol.2 気になるあの娘は幼女師匠
これは二次会であって、パロディモードではないんだっ!!
俺は至って真面目なんだ! ネトゲ脳なんかじゃない!!
え? タイトル見ろ?
あっ……(察し)
●○●○●○
今回はグランプリにおいてメディアミックス狙えるで賞!?
であった作品を取り上げていきます。
黒の少女と弟子の俺 / まるまじろ様
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885388390
メディアミックスを狙えると称しましたこの作品ですが、
ぶっちぎりに優れた作品だったり、私の好みどストライクだったのかと問われると、答えはノーです。
単純な好みであればサンチョ・パンサや亜人の行進に軍配が上がったと思います。それでもメディアミックスが狙えるんじゃないかと、そう思った理由を述べていきます。
まづは過去の私のレビューを引用します。
●○●○●○
俺が弟子で師匠は妹!!
はいこれ、どーん!
この構図を無駄なく素早く世界観と絡めて提示してくれる第1話のデキはかなりのモノだと思いますっ!
続けて第2話でも説明的過ぎない感じでモンスターの特製や主人公エリオスの力量が提示されてハイファンタジーの世界を読者が地に足つけて楽しんでいける造りがしっかり構築されているのではないでしょうか?
弟子と師匠、お兄ちゃんと妹のあべこべな感じのコンビもバランスが良いです。
正直、ここまでは私『書籍化イケるんじゃね?これ』とチラチラ思ったりしました。
いかようにも広げていけそうな土台と、いい塩梅の凸凹コンビ。
師匠は愛が重いけど、可愛いし幼女だしなっ!
幼女だしな!(なぜリピートした!?)
●○●○●○
……手抜きじゃありませんよ? というか答えは出ていますね。
でも最後の一行は要らないと思う。強調までしてまぢキモい。
なぜリピートした!?
作品の中核となる構図と世界観、ストーリーラインの大枠を提示し、
ベンチマークもあり地に足つけて見れるハイファンタジーにロリ。
王道と色物をいい塩梅に混ぜた上で話をスムーズに展開させ説得力も持たせる。
この入り易さが非常に優れていると感じたのです。
そして、同時に……
それは自作に足りない売りに他ならないのです。
いまでも、この作品の評価は変わりません。
しかしながらここまでこの作品が気になるのはおそらく自分自身の問題(?)が関係しているのだろうと考察します。
私はどうもアイデアとキャラクターの強さや勢いに頼り過ぎな節があります。
キチンとオチや流れは考えているものの、どうにも話の収束がスマートでないのです。
だからこの作品のような間口の広さ、例えるなら……
任〇堂のオープンワールドのアクションゲーム、
マ〇オやゼ〇ダのような、
広くて見通しの利く世界の提示
これがとても優れていると感じたのでしょう。
●○●○●○
自分も書いてみたいと思うテイストでありながら、
自作にはない長所を多く持つ作品。
もしかしたら、今回のレビューで最も多くの教えを提示してくれる作品は本作なのかもしれません。
……これで私も幼女に弟子、い……
ぐしゃぁ!(何かが潰れる音)
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