あいのことば / 奈月沙耶様
さぁて、IQはまだ残ってるけどEQを燃やすときが早速きたね。
直接のやり取りはいままでなかった方ですが、遠藤さんのトコで何度かお見掛けして、
いやはや、実用一点張りの人切包丁のような切れ味だ。
馬鹿な事言ってると鼻で笑われらぁね。
骨太なモン書いてらっしゃる。そしてそれを軽やかに振るうもんだから怖いねぇ。
瞬く間に胸をブッ刺して血飛沫ひとつないまま仕上げてしまう。
それでいて斬られた方は無事なんだからその切れ味たるや!
……姐さん、その、ものごっつい獲物はなんでやんすか?
え? レディに骨太は失礼?
いえいえ、あっしはね、作品のこと言ったんですよ?
や、め、て、くださいよぉ~!
それ、確実に
ねぇ、ねぇ!?
あいのことば / 奈月沙耶様
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884029185
○●○●○●
この作品は好き嫌いで語るべきもんじゃない。
それだけ普遍的なテーマを内包している。
おまけに高校生という万人に通じる立場の人間が中心にいる。
読んで損はないよ、ハッキリ言って。
けど、背筋は正しときな。
これは間違いなくあんたの話でもあり、
あんたの家族や友達の話でもあるんだから。
小説は芸術か娯楽か、哲学かなんて枠ハメは嫌いだよ。
でも、ここまで来たんだ。読みなよ。
せっかくあんたの話があるんだ。
一気読みがいいよ。読後に噛みしめるための時間を設けるとなおいいね。
一言だけ添えるなら、
あいのことば
そう言うだけのことはあるよ。
○●○●○●
高校という想像のしやすい場所から物語は始まる。
適度な引っかかりを覚えるやり取りの後に、
事態が展開。そこから物語は拡がっていく。
主軸となる人物に対して適当な表現、スムーズな描写、リアルな動作に発言。
こうやって文字で表現するとなんてことはありません。
むしろ、
それを文章で表現してみろやって話でございます。とても読みやすいのに淡白ではなく文章が綺麗です。
私は普段ストーリーライン、特に人物にスポットが当たる作品を好むこともあり、文章そのものの綺麗さはあまり重要視しないタイプです。
しかし、本作においてはこの綺麗さがキチンと意味を持っている。
ドス黒く淀んだ感情は汚らしく重く映り、
澄んだ悲しみは針のように胸の奥に突き刺さる。
感情に重さや質感のようなものが存在してる様は綺麗な
そうして書き分けられた感情の描写があるからこそ、
なんてことはないハズのやり取りの連続の中に、
決定的なすれ違いや確かに存在していたお互いに対する情、
壊れゆく悲しい軋みを嗅ぎ取る事ができるのです。
ちょっとここからは感情的になります。
5と6が悲しかった!
5はとても痛かった! 全員の気持ちが伝わってきたし分かるとこがあったから。誰も悪くないのに! すれ違うから! でも、そうなってしまう理由も分かるから。ただ、ただ、痛くて悲しい。
6は悲しい。結論を知っているから当然だけど、カウントダウンの音がぞわぞわと響いてきて、どうにもならないことなんて分かっているのに『止めて。止めてくれ。止めてやってくれよ』と、呻くことしか出来なかった。
んっ! んんぅ……!
私は、作品を評価する時に作者様の存在は尊重はするけど基本忘れることにしています。ですがこの作品の良さを語るのであれば作者様の立ち位置というかスタンス(私の感じたままですが)にも触れておきましょう。
ちょうどいいのです。
最初に私は茶番パートで刀を引き合いに出しました。
この作品は万人に通じる作品であり、その切れ味はとても鋭い。
極論するとテクニックさえあればテーマを似せて同等の切れ味の作品を作ることは出来るし、これ以上の切れ味の作品だってこの世に存在してはいるでしょう。
ですが、万人を斬れてしまう刀をどう扱うかはその人しだい。
作者様がどう振るったかは ――
あなたが確かめてください。
○●○●○●
はぁ! 疲れた!
今回は燃やしたね~! 己を!
私はヨイショも贔屓もせずただ全力でことに当たるだけだけど、今回の山は高かったなぁ!
この企画は私が私の感情とその流れをどれだけ絞り出して表現出来るか、皆さんに伝え、作者様へ還元できるのかが裏テーマだけど、今回はもらったモンがデカくて大変(?)でした。
だって、すそ野が広いもの!
デカい山だぁ!
読んだらそのまま書く! そういう修行をさせていただいてるんだぁ~!
ありがたいことだよぉ!
レビューなんて銘打ってるけど、私はただ歩いて新しい景色を拝ませてもらってるだけさぁ!
(なんで途中から水どうっぽく喋ってんだ?)
ポエムはなし! 作れなかった! なんならじっくり腰据えて作って作者様にファンメするわ!
※追記 日帰りコンにこれを入れたら……テロでしょ
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